第一章 立川DDRオフ
新宿から立川に移動したオイラ。
新宿駅構内で早速迷ったことは公然の秘密です。
コインロッカーに荷物を預け、マクドナルドで朝食。
間違って上の階にあったマックカフェに入ってしまい、しばらく呆然とした後そそくさと店を出ていったのも公然の秘密です。
どうでもいいけどこのマクドナルド、目と鼻の先にロッテリアおよびケンタッキーがあるというところに何か裏で熾烈な営業戦争が起こっているんじゃないかと推測させられて仕方ありません。
それはそうと、なぜこんなところにまでゲーマーズが。
さて今日はここ立川は「オスロー5」というゲームセンターにてDDRオフの予定。
DDRを始めとするゲーム三昧の一日を送ろうという計画なのです。
現在朝の8時半。
オスローの開店は10時ですからまだ時間があります。
こんなときに便利なのはネットができる漫画喫茶ですよね。
オスロー5のすぐ隣のビルに漫画喫茶があるようなので行ってみる事に。
ちょうど小学生らしき女の子がエレベーターに乗りこんだところだったので、慌ててオイラも乗りこみました。
ゆっくり上昇するエレベーター。
ちーん。途中の階でエレベーダーは止まり、小学生の女の子は降りていきました。
その先には学習塾。
…ごめんなさい。
君たちが頑張って勉強している間、いい大人は遊び呆けてます。ほんとごめんなさい。
さてその漫画喫茶は会員制だったので諦め、別の店で時間を潰したオイラは再びオスロー5に戻ってきました。
ちょうど開店したところのようで、奥では店員さんがビデオゲームの配置を行っていました。
そんな光景を尻目に、一直線にトイレへ。
すっきりして出てきたオイラは周囲を見渡します。
今日のオフの参加者はオイラを除いて主に二人。
まず一人目はKKさん。
ここオスロー5の常連であり、DDRの腕前も全国レベルの一級品。
もう一人は明日真さん。
DDR用BMS界では有名。音ゲーではきびきびした動きに好感の持てるナイスガイ。
後はオスロー5の常連さんたちがちらちらと来ていただけるとのこと。ありがたいことです。
しかしざっと見渡したところでは、KKさんも明日真さんもまだ来ていない模様。
ここはのんびりとゲームでもやって待つとしますか。はーよっこいしょと。独り言多いなオイラ。
「パカパカパッション」を軽くやった後、「ミッキーのテトリス」に目が止まりました。
ふむ。ミッキーといえばミッキーマウスのことでありますな。まさかミッキーロークではありますまい。
早速コインを投入してプレイ。ストーリーが始まります。
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ドナルドが釣りをしていると、光る石が釣れました。
正体不明の光る石だなんて放射能とか漏れてるような気がしてなりませんが、おバカ純粋なドナルドはとりあえずその石をグーフィーに見てもらおうと持っていきます。
まぁ二速歩行で歩くアヒルや犬やネズミのいる世界ですから、もしかしたら既に汚染済みなのかもしれません。
謎の石を見つけたドナルドが真っ先に思い付いたのがグーフィーだということは、グーフィーはかなりの物知りなのでしょう。
そんな頼られる存在のグーフィー、お仕事をドナルドに手伝ってくれるよう要請します。
快諾するドナルド。そしてお仕事(テトリス)スタート。
ドナルド、お仕事(テトリス)でグーフィーを負かします。それ手伝ってることになるのかドナルド。
そしていよいよ本題。
光る石をグーフィーに見せます。グーフィーの出した答えは…!
グーフィー「知らん」
えー!
ミッキーに聞けばー?と言われたドナルド、ミッキーマウスを探しにミニーマウスの家へ。
もしかしてラストまで延々こんな調子で引っ張る気か。
ミニーマウスの家。
ミニーのお手伝いでケーキを焼くことになったドナルド。ていうかテトリスなんですけれど。
お手伝いでミニーを下したドナルドに、ミニーは「ミッキーなら工場に行ったわよーん」とだけ教えます。労働と対価が見合っていません。
ミッキーマウスの工場まで出向きます。
さあ、やっと石の正体がわかる時が来ました。
石を調べるため、機械を動かす手伝いを頼まれるドナルド。ていうかテトリスなんですけれど。
協力して調べているはずがまたミッキーマウスを負かしてしまったドナルドに、ついにミッキーが石の正体を明かします!
ミッキー「わからん。地球上の物体じゃねぇよこんなの」
えぇーーー!!
わかんないのかよ! ここまで引っ張ってわかんないのかよ!
そりゃないだろオイ。ちょっとドナルド、なんとか言ってやれ!
ドナルド「あー、んじゃ仕方ないねー。とりあえずうちに飾っとくわ」
引き下がるのかよ!
ちょっと待てよドナルド!おいこらそこのアヒル!
お前が納得してもオイラは納得してないよ!そんな正体不明の物、平然と持って帰るな!
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DDRオフの前からディズニーの陰謀にやられてぐったりのオイラ。
そこに、なんとなーく見覚えのある顔が!
明日真さんです!明日真さんだよね?(おどおど)
いやーさすがに二年ぶりともなると自信もなくなるってもんです。
しかし明日真さんでした。ご挨拶を交わし、とりあえずDDRプレイ。
鬼モードの「鬼の遅道」を踊りきった明日真さん。
ラストの難関曲「bag」も完璧でした。明日真さん、「bag」はオイラより絶対上手いです。
踊りきった明日真さんと会話。
「KKさんまだ来てないんですよー」などと言いつつ、ぼんやりDDRの画面を見てい
スコアランキング1位に「K.K.」の文字がー!
本人は居ないのに、ものすごい存在感。
やがてしばらくするとそのKKさんご本人が登場。
最後に見た時に比べて髪の毛が茶色くなっているのに多少驚きつつ、早速KKさんの腕前を拝見します。
KKさんが「そうそう、ちょっと見て欲しいものがあるんですよ」と言って見せたもの。それは。
楽レベル、全曲AAAー!
DDRでは一曲踊り終わる度にその出来を判定されるのですが、その判定の中でも「AAA」は最高位。
完璧ぴったりのタイミングで全ての矢印を踏まなければ出すことが出来ません。
それを全曲揃えたKKさん。相変わらずすごい人です。
その後も最難関と噂の「PARANOIA survivor MAX(鬼)」や「TRICKコース」などをまざまざと見せ付けてくれます。
さすがにトップクラスのプレイは違う。
賞賛の意をこめてこの言葉を贈ります。ありえない。
さて筐体登録や持ち寄ったメモリーカードのEDITで遊んでいると、やがてねぎまさんを始めとしてオスロー常連組の皆様方もぞくぞくといらっしゃいました。ご挨拶ご挨拶。オスロー店内はどんどん人工密度が増えてきます。
そんなオスローを抜け出し、KKさん・明日真さんとともにちょっと遅めの昼食。無難に松屋です。
明日真さんの味噌汁だけが店員の手によりこぼされるというハプニングもありましたが、やっとまったり歓談できました。
まったりした後再びオスローへ向かう三人は、ちょっとセガ系のゲーセンに寄り道。
明日真さんがCRACKIN'
DJを発見しプレイ。
オイラは操作がややこしすぎて既について行けないのですが、明日真さんの見事なスクラッチさばきに「ほほう」と唸らされました。
明日真さんがプレイし終わったところで、さてKKさんは?と探してみると、店にあったDDRMAXをプレイしていらっしゃいました。
一曲目。二曲目。三曲目。EXTRAステージ。ONE MOREステージ。エンディング。
…エンディング初めて見た…。
いや、だって。
オイラの力量ではEXTRAステージに進むのがやっとですもの。
しかもONE MOREステージでは一回もミスしちゃダメなんですよ。うはー。すげぇー。
そしてふと気づくと、オイラ同様「すげー」と思ったギャラリーがいつの間にやらわんさかと周囲を取り巻いているのでした。
オスローに戻ってまたひたすらゲームを堪能します。
プライズのコーナーにやたら豪華な景品が並んでいました。GBA、PS2…
しかも取る方法が見た目すごく簡単。アームを操作して、アームの先についた針で目的の風船を割るだけ。
むむ。もしかしたらこれは楽勝?とばかりにコインを投入し、プレイしてみました。
一回目 上すぎました
二回目 右すぎました
三回目 左すぎました
四回目 下すぎました
むきぃーーー!!
操作されてるー!絶対これ裏で操作されてるー!
時刻は飛んで夜。
KKさん、明日真さん、そしてオスロー常連組のコンセントさん、キャプテンさんと一緒に晩御飯です。
矢印のずれがどうだ、あの譜面はどうだ、あの人のプレイはすごいなど、DDRのマニアックな会話が飛び交います。DDRオフの実感がひしひしと沸いた食事でした。
さらに時間もだいぶ遅くなり、明日真さんがお帰りになる時間に。
明日真さんを駅まで見送り名残を惜しみました。遠路はるばるありがとうございました。
コインロッカーに預けておいた荷物を取りだし、オスローで挨拶した後KKさん宅へ移動。
今回、オイラはKKさんの部屋を旅行中のお宿とさせていただいたのです。ほんと助かりました。
実はよその家に宿泊させていただくなんてオイラにとって初めての経験なのです。略して初体験。きゃ。
ドキドキです。わぁ。すげー。すげー。すげー部屋。 ←身長を余裕で越える本棚を見上げながら
オイラ「うわー。ここに貼ってあるのってあれですよね、DDRの上のポップ」
KK 「そうですよー。こっちにポスターもありますよ」
オイラ「うはー!これってゲーセンに貼ってあるやつでは」
KK 「そうです。あ、これこれ、なんだと思います?」
オイラ「え。なんだろこれ…」
KK 「ふふふ。これはDDRのパネル用センサーなんですよ」
オイラ「えー!ここここれがあのパネルの下にあるのですか!」
KK 「そうです」
オイラ「ていうか何故そんなものを持っているんすか」
KK 「ゲーセンでもらいました」
そんな会話をしながら、東京での第一夜は更けて行くのでした。濃いね。
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