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序章 |
2003年3月23日(日) |
告知! オイラ、今度のゴールデンウィークに東京へ行こうと思います! しばらくうじうじ考えていましたけど、決めました!決めちゃいました! 東京旅行です!一昨年も行きましたので第二回東京旅行です! |
2003年3月24日(月) |
♪確かめよう 見付けよう すてきなサムシング 昨日東京行くと表明いたしましてから、いろいろ考えました。 どこへ行こうか。いわゆるスケジュール立てです。 旅行というのは面白いもので、このスケジュール立ての段階が一番楽しかったりします。 ♪あなたの近所の秋葉原 サトームセン いろいろ考えているうちに、頭からサトームセンの音楽が離れなくなってしまいました。 恐るべし東京。ていうかサトームセン。 |
2003年4月8日(火) |
「ゴールデンウィークに東京行こうと思ってるんすよー」と気楽に職場の先輩さんに言ったら、「え。今年のゴールデンウィークは普通に出勤日だよ」と言われました。 ええと。知るか! 問答無用で年休とって休もうと思います。 今年の業務日程の連絡がオイラに届いていないのが全て悪いと思います。 |
2003年4月11日(金) | |
ゴールデンウィークに行く予定の東京旅行で「三鷹の森・スタジオジブリ美術館」が行程に入ってるんですが、こないだせんちひ(「千と千尋の神隠し」の略)がアカデミー賞をとったこともありなんだかすごい人気だそうです。 そんなわけで、これはさっさと予約券を取らないといけないなーと思いつつこのところ忙しくて先延ばしにしていたのですが、今日は早めに帰ることができたのでローソンに寄ってロッピーでチケットの販売状況を覗いてみました。
( ゚Д゚) |
2003年4月15日(火) |
主査さん「残業大変そうだね」 オイラ「あはー、オイラも早く帰りたいんですけどね、なかなか」 主査さん「すみませんねぇほんと」 オイラ「あそうそう、今年のゴールデンウィークって、こちらの会社はどういう予定になってるんですか?」 主査さん「んー、カレンダーどおり。私は2日に休み取ろうと思ってるけど」 オイラ「あー、じゃ皆さん自主的に年休取るとかそういう感じなんですねー」 主査さん「うん、そうそう」 オイラ「オイラ、ゴールデンウィーク中ごっそり休み取ろうと思ってるんですけどー」 主査さん「ああ、うん休み休み」 そのお言葉、いただきました。 |
2003年4月20日(日) |
梅田の金券ショップを回ったんですが全滅でした。ジブリ美術館。ぐあー。 参ったなーこれは。いかりや長介風に言うとだめだこりゃー。 まぁ買えなかったものは仕方ないんで。 とりあえず夜行バスのチケットだけ買ってきました。 ええ、買ってきました。もう引き返せません。 4/26夜。オイラは東京に向かって、♪旅立ちぃーますー (あずさ2号/狩人) |
2003年4月21日(月) |
さーさ今週一週間乗りきればもう東京直行。 はりきって参りましょう。体調管理は万全にしとかなくっちゃ! と言いつつ昨日寝たのは3時なんですが。わはー。 |
2003年4月22日(火) |
先輩さん「三鷹の森のジブリ美術館にも行ってきたよ」 なにー! |
2003年4月23日(水) |
今年のゴールデンウィークは最悪の日程になっているので、連休が連休になっていない、どこがゴールデンやねん、という声をよく耳にします。 こういう状況に一番打撃を受けているのは旅行業界であるということは言わずもがな。 特に最近は戦争やらSARSやらで海外旅行部門が低調でひどいことになっているそうな。 オイラはすこーーんと年休取るんだけどな!(無意味に胸を張りながら) |
2003年4月26日(日) |
荷物も詰めた! 散髪も行った! 不在者投票もすませた! OK!準備万端です!英語で言えば"Jun' be barn turn"です!信じるなよ! それでは。 それでは! そ れ で は ! 行ってきます! |
2003年4月26日 22時15分
最寄の駅から電車に乗りこむ。
PLLL...
オイラ「あーいもしもしもし」
HERO「今もう夜行バスかね?」
オイラ「んにゃ。まだ地元の駅」
HERO「なんだ。まぁ気をつけて行って来い」
オイラ「おうさんきゅー」
HERO「あーせっかくだから、何か嫌な餞別でも渡せば良かった」
オイラ「それは残念。というか嫌なものであることは前提条件なのだな」
HERO「当然」
オイラ「あいわかった。では嫌なお土産を買って来てやるから覚悟しておけ」
HERO「おー。まぁいつものことだし」
オイラ「そうだな。いつものことだ」
――わざわざ送迎の電話をかけてきたHERO。
相変わらず律儀なやつである。電波越しに別れの水盃を交わし、PHSを切る。
2003年4月26日 23時49分
駅のホームで少女が10連続前方回転するCMで有名な飲料をお供に、夜行バスへ乗り込む。
バスは無駄に豪華なことに二階建てであり、乗りこむ人間は女性が多い。
やはり女性の方が旅行好きなのであろうか。大半が女子大生と思われるが、中には女子中高生やもっと年配の女性も見受けられる。ていうか、いい加減背中からパンツが丸見えなことに気づいてくれ隣の席のおばさん。
斜め後ろに目をやると、若くて背の高い青年が座っていた。
理知的で精悍な顔立ちをしたその青年は、イヤホンをつけてモバイルを操作していた。
その様は非常に絵になっており、颯爽とキーボードを操るその手の滑らかな動きが一層恰好良く目に写ると思いきやよく見るとそれはモバイルではなかった。
彼が操っているのはキーボードではなくキーボードであった。
正確に言うと、パソコン用のJIS規格キーボードではなく、白七本黒五本で一オクターブの音階を表す鍵盤(キーボード)だったのだ。すなわちその機械はモバイルではなくシンセサイザーであったということになる。何物だ、青年。
さらに斜め後ろには背広に身を包んだサラリーマンがいた。
新幹線は使わせてもらえませんでしたか。可哀想に。
時間になり、バスは出発した。車内アナウンスで注意事項が流れる。
それらをさらりと聞き流し、自分に与えられた座席に身を委ねる。そして目を閉じる。
毎回夜行バスでは満足に眠ることが出来ず辛い思いをしていたが、今回はそこそこ睡眠を取ることが出来た。
体調はすこぶる良い。
2003年4月27日 7時15分
バスは目的地へと辿り着いた。
マスクをして寝たおかげで、エアコンによる咽喉の痛みは微塵も感じられない。改めてマスクの偉大さを思い知る。
荷物をまとめ、アラブ系親子の横をすり抜けてバス乗り場を離脱。
電車に乗りかえるため、エスカレーターを使用して上の階に上る。
エスカレーターに乗る人々は皆、左半分に避けて立っていた。急ぐ人間は右半分を上がりやがれという意味である。
そう。これがここ東京のルールだ。
大阪では、エスカレーターは右に避ける。
これは万国博覧会の際に大阪が国際的基準に合わせたためであり、世界的な標準でありながら日本国的に非標準な制度なのだ。
このことを肌で実感したオイラは、エスカレーターが上る先を見つめながら、呟いた。
「…また来たぜ、帝都!」
東京のことを素で「帝都」と呼んでしまうあたり、かなり「サクラ大戦」に毒されている自分に気づいて凹みました。
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