2005年2月16日(水)    映画の話題×3
 原作ファンからブーイングの台風を浴びている劇場版AIRの公式サイトにKeyスタッフからの応援コメントが載っていたので読んでみたんですが、まだ観ていない麻枝氏を除いて誰一人として中身について触れていないのにちょと笑った。
 ども。のっぽ ゴン太郎です。性別はあくまで男です。


 来年のことを言うと鬼が笑うと言いますが、早くも2006年の映画ドラえもんが決まったそうです。まだ2005年の2月半ばだと言うのに。鬼さん大爆笑ですね。
 内容は「のび太の恐竜」を新声優陣でリメイクするということで、ネットの意見見ると早くも「ピー助の思い出を壊さないで」とか嘆いている人がいたりしてゲラゲラゲラ。みんな気早ぇー。

 オイラ的にはアリだと思いますよ。
 吉と出るか凶と出るかは知りませんけど、新生ドラえもんの出来を測るには丁度良いバロメータになるんじゃないかなーと。雰囲気の違いとか、同じ題材ならばっちり比較しやすいじゃん?

 まぁそんな穿った期待は別としても、「のび太の恐竜」を金かけてリメイクしてどう仕上がるのかという点は興味をそそられます。シナリオはもう折り紙付きのがあるんだから、ある程度のクオリティは保証できると考えて良いっしょ?

 もっと言えば、「のび太の恐竜」よりも「のび太の宇宙開拓史」の方をリメイクしてほしいな。
 あの話って、コミックスと映画でラストが乖離しちゃってるんですよね。ギラーミンとのび太の対決をアニメーションで見たいと思うのはオイラだけではないはずですよ。ね。そうでしょ。同世代のあなた。


 そういや今日テレビで「呪怨」やってました。
 恐怖を煽る「カタカタカタカタ…」という擬音を聞いて「もののけ姫」のコダマを思い出してしまって逆に和んでしまったんですが、残業帰りなのでラスト30分しか観られず、ストーリーがさっぱりわかりませんでした…というかもうなんかキャストすらよくわかんなかった。最後に映ったの、奥菜恵?
2005年2月17日(木)    ニュースな話題×3
 この記事でちょっと目から鱗だったんですが。えーと、概略を書きますと。

・大阪の振り込め詐欺撃退率が高い。
  ↓
・静岡県、大阪のおばちゃんを起用した振り込め詐欺防止CMを製作。
  ↓
・大阪府、「大阪のイメージダウンになる」と抗議。
  ↓
・出演したおばちゃんが「逆に表彰状もらえると思てたのに」と抗議返し。
  ↓
・大阪府幹部が「すばらしいCMだった」と白旗。

 いやでもね、これ単純な笑えるニュースじゃないよ。
 記事の中でおばちゃんも「なんで税金をつこうて(抗議に)行きましたん」と言っている通り、どう考えても税金の無駄遣いでしょ。ただでさえ大阪府、大赤字なのに。

 そんな感じで、どもども。未だに「振り込め詐欺」って呼び名に慣れないのっぽ ゴン太郎です。ところでなんとなく「マルコメ味噌」に語呂が似てる気がしませんか。しない。あ、そ。


 それはそうと、今朝NHKのニュースを見てたら、楽天イーグルス関係で記憶に新しいライブドアの堀江社長がSDキャラになってフジテレビ社長(こっちもSD化)と綱引きしてました。

 あまりの脱力系アニメーションについつい事情を把握しちゃったんですけど、あー、まぁ要するにニッポン放送の経営権の奪い合いをしてるわけね。
 そもそも株取引以前の問題として放送局に明るくないもんだから、なんでフジテレビが多局の経営権争ってるんだろうと母と二人首を傾げてました。つまり日本テレビじゃなくて、ラジオの放送局なのね。あー納得納得。まぁぶっちゃけ興味ないからどうでもいいですが。

 それに関して、ウロンちゃんが以前日記に書いたMSCBの説明が本格的な株のサイトの掲示板からリンクされて、その件についてのウロンちゃんが書いた「ガチでやってる場所にチンドン屋を混ぎれこませる」という表現は的確過ぎてめちゃ笑った。はい。関係あるようで全く関係ない話でした。


 そんでもって小林亜星「どこまでも行こう」 vs 服部克久「記念樹」、服部が逆転勝訴だって!
 あひゃひゃひゃひゃ! やったねー! 記念樹バンザーイ! 失せろ亜星ー!(嬉しさの余り暴言が混ざってます)
 つかまだ裁判て続いてたんですね。そっちの方が驚き。
2005年2月18日(金)    VDT検診
 あなたも私もポッキー!

 ども。母が上記フレーズに洗脳されているのっぽ ゴン太郎です。時ともなしに歌い出すので、そろそろノイローゼ入ってるんじゃないかとすら思えます。


 昨日のことなんですが、会社のVDT検診というやつに行って来ました。
 VDTというのは「Vシネマでドン・ガバチョの声真似をするたのきんトリオ」の略で、要はパソコンとかしょっちゅう使う人用の健康診断です。ってなんか似たようなネタを何年か前にも言っていたような気がしますがそこんとこは産経新聞のようにサラリと流します。つまり「サラリ君」とかけたネタです。んなもんわかるか!

 ちなみに本当は今朝予約のはずだったんですが、今日は仕事の山場だったので。
 とはいえ昨日だって忙しいわけで、終わるギリギリの時間を狙っていきました。


 最寄駅についたのが受付終了5分前。


 走ったね。
 もう全速力だったね。
 滑りこみセーフで受付して、汗だくで視力検査。結果、右目0.8の左目1.5。先に検査した右目がやばい結果になりました。みんなは体調整えてから検査に臨もうネ!(←バカ)

 視力検査、握力検査をこなしますと続くはタッピング検査。
 人差し指、中指、薬指の三指で三つのボタンを同時にカシャカシャ叩き、1分間の回数を測ると言うものです。高橋名人の16連射を崇拝するファミコン世代としては、この連打競技燃えぬわけには参りますまいて。(※注…競技ではありません)

 ちなみに前回の記録は297回。後三回で300回という大台でしたのに、実に残念な思いをしました。
 ということで今回はそのリベンジ。今年こそ300のラインを超えてみせるッッ!!


 結果、286回。
 落ーーちーーてーーるーーー。


 半ば凹みつつ、オイラの一つ前の女の人と話してみるとその人は290回だったそうで、負けた。

*「私、のんびり屋なんですよー」

 何、この屈辱。


 そんな感じで完膚なきまでに凹んだところに来るのが眼圧検査ですよ。
 いきなり目にプシュッて空気を吹き付けられる恐怖の検査。しかも二回ほど失敗。これは新手の拷問ではないかと。あの検査マジで意味がわからない。どういう原理で何を検査してるんだ。

 最後に問診・触診を経てVDT検診終了。
 気付くとオイラ以外医者しかいなくなってました。さすがラストに滑り込んだだけのことはある。問診の医者に「睡眠はしっかり取ってね」と注意されつつ検査会場を後にしました。


 そんで今日、仕事の山場をやっと乗り越えて帰宅したら日付が既に変わっていると言うこの現実。
 ごっめーん、いきなり睡眠不足☆
2005年2月19日(土)    花嫁の冠
 以前「RPGツクールXP」を買ったものの、認証登録が必要だとか動きが重いとかいう噂を聞いてインストールすらしてなかったりするわけですが。

 ということで、あの後改めて「RPGツクール2000 Value!」を買いました。
 こちらは一連のシリーズの中でも出来に定評があるため安心です。まぁインストールしたまま放置してるわけですが。

 で、この「RPGツクール2000 Value!」にはサンプルゲームが何本かついていまして、そのうちの一つ「花嫁の冠」というのをやってみました。
 このゲーム、サンプルのくせにやたらと豪華だったので、この場を借りてご紹介したいと思います。ちなみに以下ネタバレ全開です。


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 物語は主人公が友人のマイケルに起こされる場面から始まります。ちなみに、この友人のマイケルの声優は「ラブひな」の浦島景太郎や「機動戦艦ナデシコ」のテンカワ・アキトなどのハーレム主人公をこなしながらオタク嫌いの上田祐司氏です。

 主人公が薪を売る仕事をしたり村の人の頼まれ事をこなしたりしていると、マイケル(上田祐司)がこっそり村の娘フローラと逢引しているシーンを目撃。マイケルにはこのことを口止めされます。
 ちなみにフローラの声優は「To Heart」のマルチや「Kanon」の月宮あゆ役を務め、ライブで「ほっちゃーん!ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」と叫ばれる堀江由衣さん。「ラブひな」の成瀬川なる役でもあり、マイケル(浦島景太郎)との逢引はなんだか因縁めいたものすら感じます。

 口止めされた理由は村の慣わしによるもの。
 というのもこの村では、好きあったもの同士が結婚すると不幸になると言う呪いがあるため。そしてその原因は魔王が恋の女神を洞窟に幽閉しているからなのだそうです。

 ちなみに魔王の声優は「北斗の拳」南斗水鳥拳のレイ、「キン肉マン」のジェロニモを始め数々の作品で名脇役として活躍しつつ自宅の階段から落ちて急逝した塩沢兼人氏。
 そして恋の女神は「ときめきメモリアル」の虹野沙希のCVであり趣味がとうもろこしの菅原祥子さんが務めています。

 友人のために魔王を倒しに旅に出る主人公。
 旅と言っても魔王のいる洞窟は村のすぐ傍なのですが、そこはそれ、サンプルゲームですから。

 冒険の途中は数々の難関が立ちはだかりますが、村の6人の少女の力を借りて主人公はずんずんと先に進みます。


・鍛冶屋の娘マリオン

 村一番の力自慢のおっさんを腕相撲で投げ飛ばす怪力の持ち主。主人公は彼女の力を借りて洞窟をふさいでいた岩を吹き飛ばしてもらいます。
 ちなみに声優は「あずまんが大王」の榊さん、「ラブひな」の青山素子などを演じていた浅川悠さん。ていうか何気にラブひな比率多いですねこのゲーム。


・魔法使いキサラ

 クールで天邪鬼な魔法使い。ツンデレ系。彼女には、扉を開けるため古代文字のプレートを読んでもらいます。
 声優は「少女革命ウテナ」の篠原若葉、「おジャ魔女どれみ」のゆき先生など今一つ「ああ、あれね」というのが出てこない今井由香さん。今度は「ラブひな」関係ないかなと思ったけど、出演作品を良く見てみたらドリキャス版「ラブひな」のオリジナルキャラ、藤沢みづほの役もしていました。


・教会のシスター・ユリア

 母性愛溢れるシスター。多分エロゲーなら巨乳キャラ。彼女には幽霊退治に一役買ってもらいます。
 声優は冬馬由美さん。「まじかる☆タルるートくん」河合伊代菜から「ぷよぷよ」のルルー、「カードキャプターさくら」のスッピーまで幅広い役をこなす実力派です。


・狩人のアネット

 弓矢の名手である狩人。と思いきや特技が精霊召還だったりしてわけがわかりません。彼女にはその弓矢の腕を生かして遠く離れたところのボタンを押してもらいます。ホントわけわかりません。
 声優が手塚ちはるさん。えーと。パッとわかるものが見つかりませんでした。「吸血姫 美夕」の鹿島由香里役と言って辛うじてわかるか。


・薬草売りのロッカ

 自然を愛する心優しい少女。戦闘ではいくら使っても減らない薬草袋で回復をしたり熊さんを呼んで助けてもらったりします。傷ついて倒れているドラゴンを治療した後はドラゴンさんも呼べます。
 声は「ぴたテン」の美紗や「ギャラクシーエンジェル」の蘭花・フランボワーズ、「Kanon」の川澄舞に「ときめきメモリアル2」の伊集院メイなどをこなす実力派声優でロリータファッションも着こなす田村ゆかりさん。

 なお、ドラゴンさんは「ミスター味っ子」で陽一に最初に負けるイタリア料理シェフ、丸井善男の役をしておられた飯塚昭三氏が声の役をしています。


・発明家のリリー

 序盤から洞窟内部への転送装置で大活躍の発明家。橋が崩れて先に進めなくなった先へ飛行船で届けてくれます。正直、最初からこれがあれば今までの冒険全部不要。
 リリーを演じる声優は「機動戦艦ナデシコ」でメグミ・レイナード役を務めていた高野直子さん。朝日放送の女性アナウンサーで、番組「ごきげん!ブランニュ」ではトミーズ雅に足の裏を頬ずりされたりしています。
※2005/02/21訂正…アナウンサーの高野直子さんは同性同名の別人でした。(Hozzyくん謝々)


 あと、魔王側の部下のネコ娘の声が「りぜるまいん」のOPで「しましょ しましょ しましょ (はふーん) しましょ しましょ しましょ (はふーん) しましょしましょしましょしましょし・ま・しょ」と電波度の高い歌を歌っていた釘宮利恵だったりして、ほんと声優陣が無駄に豪華です。

 そんな感じで摩王を倒した主人公と6人の少女達。
 あれだけ苦労して魔王と戦っている間何も手助けしてくれなかった友人のマイケルが結婚式を挙げた後、主人公は村長に「お前もそろそろ身を固めなさい」とお節介なことを言われます。

 ここで花嫁の冠を誰に渡すか(もしくは渡さないか)によってエンディングが分岐するのですが、ネタバレついでにそのそれぞれのエンディングを迎えた後の主人公の末路をご紹介しましょう。


・魔法使いのキサラと結婚した場合

 魔法薬を作るキサラの手伝いをしています。
 微妙に薪売りをしていた頃のキャリアが役に立っています。

・鍛冶屋のマリオンと結婚した場合

 マリオンと共に、鍛冶屋の仕事をする主人公。
 もう完全に薪売りの仕事は捨ててしまった模様です。

・発明家のリリーと結婚した場合

 おさんどんに従事する主人公。
 能天気な笑顔がなんだか飼いならされてる感じで複雑な気分です。

・薬草売りのロッカと結婚した場合

 心優しいロッカだからきっと幸せな結婚生活なんだろなと思ったら、もれなく熊さんがついてくるの忘れてた。

・シスターのユリアと結婚した場合

 主人公がどんどんバカ面になっていくんですけど。

・狩人のアネットと結婚した場合

 ええと。


 ゲームとしては結構面白かったよ。(フォロー、フォロー)
2005年2月20日(日)    流浪の旅人 前編
 今日は日本橋に行って来ました。

 朝9時に優雅に起きて、「題名のない音楽会」を観て優雅な気分になってから出発し、優雅にMDを聴きながら電車の中で爆睡。目が覚めたらもう難波でした。あっという間でした。恐らくワープ航法を実現するためのヒントはこの辺りにあるのではないかと睨んでいます。

 さぁさぁそんなわけでやって来ました日本橋。
 目的のPCパーツ屋に直行してみますと、まだ開いてません。たっはー。店の前につくまで純粋に気付かなかったよ。バカじゃないかオイラ。(何を今更)

 アニメイトやとらのあなを散策していると適当な時間になったので、適当にPCパーツ屋に入り、適当に中古のCD-Rドライブを購入して退店。日本橋の用事終わり。時刻にして11時までの出来事でした。


 んで、そのまま徒歩で北上して難波の商店街へ。
 今日のオイラはリベンジに燃えているのです。

 というのも以前、商店街の一角にあるゲーセンで既に懐ゲーの部類に入る「全国制服美少女グランプリ Find love」を見つけて久々にやってみたら撃沈したという出来事があり、ゲーマー魂がメラメラと闘志を剥き出しにしたため、「おのれ、覚えてろ!」とザコ敵みたいな捨て台詞を吐いて来るべき再戦の日に向けて修行を繰り返してきたのです。

 なおわからない方のために説明を付加致しますと、「全国制服美少女グランプリ Find love」は神経衰弱・間違い探し・パネルスライドパズル・ジグソーパズルのミニゲームをこなしつつ目的の女の子にストーキングしてみたら女の子は淫乱でしたという恋愛シミュレーションゲームです。わりと的確に表現できた気がします。ただミニゲームが絶妙なゲームバランスなので結構面白いのです。

 そして今日。ついにオイラとヤツは再び拳を交えました。
 ヤツはやはり手強い。なんとか最後のステージまでは行くものの、パネルパズルで返り討ちにあってしまいました。
 しかし。以前の時のようにもうぐちゃぐちゃでどうしていいかわからなくなっての負けではなく、単に時間が足りなかったという形での負け。オイラの実力は確実に上がっています。

 そして、6回目のチャレンジでとうとう1クレジットクリアを果たしたのです!

 クリア証拠写真

 やった! ついにオイラはヤツを制覇したぞー! うおー!

 …と、ゲーセンのアダルトコーナーでガッツポーズを決める男が一人。ゲームには勝ちましたが、確実に人生で負けてる気がします。


 ふと気付くと、お腹が減っている。よく考えたらゲーセンで粘っている間に1時を過ぎてました。そろそろ昼ご飯を摂取すべきと判断したオイラはコンビニに入り、適当なものを物色します。

 健康系カテキン式、笑点フィギュアキャンペーン中

 飲み物は決定。

 笑点フィギュアて!
 なんて鋭いツボを突くんだ健康系カテキン式! 買わざるを得ないじゃないか!

 山田君、座布団持ってっちゃって! お線香は毎日香。

 円楽師匠と楽太郎さんの師弟コンビ来たーーー! 似てるーーー!

 もうなんかね、全八種類集めたくてたまりません。そしてテレビ通りに並べるの。うっわやりてぇー。ちなみにこれ、裏がハンコになっております。

 そんな感じで、笑点フィギュアに心和ませながら、電車に揺られてオイラはさらに北を目指すのでした。
 長くなってきたので明日に続く。



ゲーセンのUFOキャッチャコーナーにて撮影

 ではまた。
2005年2月21日(月)    流浪の旅人 第二章
(昨日までのあらすじ)
 日本橋→商店街のゲーセン


 難波の町を離れて電車に揺られること十数分。
 難波と並んで大阪二大都市であるところの梅田を華麗にスルーしてオイラは西中島南方で下車しました。
 つか降りて初めて気づいた。ここ親戚の家の近くじゃん。いやん。

 ここに来た理由はと言いますと、とあるゲーセンが目的。
 この店舗、公式サイトの情報によると、メイドゲーセン化を目論んでいるらしいのです。メイドゲーセンてなんやねんと言われてもオイラもわからん。とりあえず店員がメイドさんなんだろうとは思うけど。

 まぁまだ現時点ではなんの変哲もない一介の場末ゲーセンでしかないわけですが、今のうちからチェックしておいてもよろしいのではないかという言い訳に基づきはるばるこの地までやってきました。バカじゃなかろか。(何を今更パート2)

 で、店を求めてうろうろと付近を徘徊。詳しい場所がサイトにすら載っていないのが悪い。
 散々道に迷った挙句に阪急南方駅のすぐ目の前にあるのを発見しました。

 Super OZ 西中店

 両側を風俗店に挟まれていてとってもいやんな感じですが土地柄なので黙殺。
 入り口の「コスプレできる店員募集」という張り紙を横目に見ながら、早速店内に突入します!


 狭ぇー。


 筐体と筐体の間をすり抜けるようにしないと移動できない狭さ。UFOキャッチャーをする客がいたらそれだけで通路の一つが封鎖されそうです。
 確かに場末のゲーセンなんて店舗の敷地はこのくらいしか望めませんし、その中でUFOキャッチャーと音ゲーとビデオゲームをそれなりに網羅しているのは賞賛に値すると言えましょう。が。

 MJとか入れるなよ。

 敷地の1/3くらいを占有する巨大な筐体郡。こんなの近くのセガの店に任しとけばいいのにと素人考えで意見するヤツがここに。
 というか、ここで店員がメイド服とか着てたら邪魔以外の何者でもない気がする。

 まぁ何はともあれ、「忍者くん」があるセガ系ゲーセンや未だにDDRのあるゲーセンが近くにあったりしてこの近辺はなかなか穴場ではないかと思う。要チェックとす。


 さてメイドゲーセンの下見はその辺にしておきまして、時間に余裕があったのでポップンミュージックをしてみることにしました。

 このポップンミュージックは最近ネット対戦機能というのが実装されまして、日本全国のゲーセンとネットワークで繋がりリアルタイムで対戦プレイが出来るようになりました。
 しかしまーなんと申しますか、オイラはありえない手の動きで神業プレイする人をしょっちゅう目にしたりしていますので、あんまりやる気が起きません。とはいえ一回くらいはやっとかねばなるまいなーと思い、今回プレイという運びに。


◎第一回結果 三位(最下位)

 ちょっと待って! 今のなし! ノーカン!
 最初だから勝手がわからなかったの。うん、そうなの。
 対戦相手の攻撃の仕方とか今一つ掴めなくって。ね。うん。だからもう一回。


◎第二回結果 三位(最下位)

 いやいやいや。ありえねー。何、今の。
 途中までトップだったじゃんオイラ。最後の最後におじゃまでバラバラスピードて。
 タイミング良すぎ。今のは運が悪かったんだよ。うん。だからもう一回。


◎第三回結果 二位

 惜しい! 惜っしーーい!
 ほら、一位の人と僅差じゃん! たった数十点じゃん!
 だめだめ。ここで逃げたら男が廃る。もう一回!


◎第四回結果 一位

 よっしゃあああ! ようやく掴み取りましたよ大勝利!
 ふふふ、仕方ないなぁ。もう一回相手してあげようか? うん?


 …やる気が起きないとか言ってた過去などどこ吹く風と言った感じでプレイを繰り返してたら、ふと気がつくと結果画面で「大阪府を制覇しました」という文字が。

 うそ。

 いや、だって世の中にはオイラなんて足元にも及ばないくらいすごい人がいっぱいいるわけで、オイラがトップなわけ…え? あれ? まじ? え、ドッキリ?
 実際は単に大阪府の人に勝ったからとかそんな感じなんだと思いますけど、この時は一瞬マジでびびった。当局の陰謀とすら思った。ていうか当局ってどこだよ。

 で、あっという間に千円くらい突っ込んでいる男がここにいるわけです。


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 今日の成果。

ちゃっらーーん! いやーん ばかーん
2005年2月22日(火)    流浪の旅人 パート3
(昨日までのあらすじ)
 日本橋→商店街のゲーセン→西中島南方のゲーセン

 ていうか、シリーズもののようで全く話に脈絡がないので要らないねあらすじ。


 昔からアニメとか漫画とかゲームとかそういうのに関して本当に興味持った物しか手を付けようとしないオイラでしたが、ここ最近いろんな作品を片っ端から消費したいというモチベーションが生まれまして、気になっていた作品とか有名な作品とかを総ナメにしようとしています。
 この辺り、自分用のまとめページでも作ろうかと思ってます。レビュー形式にしたら面白いかなぁ。

 で。

 最初に小説の「マリみて」を制覇し、次に手を付けたのが「最遊記」。
 何故かその筋の人からコメントし辛い愛が溢れていると思われる同人誌を渡されて制覇への道が長くなったり(しかも獣道)していますが、何はともあれそろそろ次に手を出す作品を考え始めねばならぬ時期。
 ゲーセンからの帰り道、オイラは贔屓にしている古本屋に立ち寄りました。

 「立ち読み大歓迎!」と壁に書かれている男前なその古本屋に入店しつつ、購入物の算段を頭の中で纏めます。

 まず「最遊記」絡みの残件である「最遊記RELOAD」「最遊記外伝」を買い揃えて、それから前々から読みたかった漫画版「風の谷のナウシカ」を抑えよう。
 よし。脳内会議で過半数の賛成票を獲得したので当法案は可決されました。


 そして、その戦利品がこれです!






 「吸血姫 美夕」全10巻。あっれぇぇぇ?


 いや、探したんですけどね。
 「最遊記外伝」はともかく、こないだ無印の「最遊記」全九巻を大人買いした時は全巻揃ってた「最遊記RELOAD」が一巻二巻しか残っていませんでした。「風の谷のナウシカ」に至ってはどの棚にあるのかすら見当つかない。
 非常に悔しおす。でもないものは仕方がおへん。(何故に京都弁)

 そんで地元の古本屋をハシゴしてうろうろ探した結果、




 これ、と。

 「魔法騎士レイアース」も候補に上がったんですけどね。2の途中までしかなかったので断念。さすがに鬱エンドな1では終わりたくありません。

 あー、一応「最遊記」関連は昨日あるだけ買いこみました。会社帰りに。背広で。
 「ナウシカ」も、以前は在庫が豊富だったのにいつの間にかエロDVDコーナーに占領されて今では店に入るとレモンの芳香剤の匂いが強烈に鼻につくようになった地元の古本屋で発見したので買いました。2〜4巻だけ。1巻がないと読み始めることも出来ないよ!


 ところで勢いで購入したのは良いものの「吸血姫 美夕」ってどうなん? 世間的にはどういう評価なん?
本気でタイトルしか知らんのですが。



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 今日の成果。

一度で良いから見てみたい、女房がヘソクリ隠すとこ ケイコー、愛してるよー
2005年2月23日(水)    健康過ぎ
 あー、ニッポン放送って形式上フジテレビの親会社になってたのか。やっとそこんとこ理解した。そりゃフジテレビも呑気に構えてはいられないわな。
 ネットニュースとかでそれ関係のいろいろを見ていると日テレが作為的な番組構成でホリエモンを怒らせたみたいで、最近のマスメディアのもにょもにょした所が露骨に表れてたりなんかしてなかなか面白さげです。

 ライブドア社長のビジョンも賛同しかねる部分が多々あるんですが、それ以上に凶悪なテレビ業界に立ち向かう姿はヒーローっぽくも見えます。
 そんな様子に何かいい例えないかなーと考えを巡らせたところ、一つ思い付きました。キングギドラに立ち向かうゴジラ。どっちが勝っても人類的には困ってしまう辺りが上手く言えたと思うんですがどうでしょ。


 ちゅわけでども。のっぽ ゴン太郎です。
 今日のトリビアの種によると、えらい人たちが考えた母性本能をくすぐる男の仕草というのが、プリンの底のカラメル部分を覗き込む仕草なんですて。

 絵に描いてみた
 くすぐるかこれ?


 さて、オイラは数あるお茶の中でも特に癖のない爽健美茶が好きなんですが、残念な事に仕事場のビルの自販機や売店には置いていないのです。コンビニも近くにないので、毎朝駅の売店でペットボトルを一本購入しています。

 そしたらおばちゃんに顔を覚えられまして。

 オイラが売店の前に行くと「はい、いつものね」みたいな感じで何も言わずとも爽健美茶を出してくれるのです。さらには「いつもありがとうね」まで言われてしまいました。
 ありがたい反面ちょっと厄介な話で、たまに飲みたくない日があってもなんとなく買わないと悪い気になってしまい、結局買ってしまうのです。Noと言えない日本人です。


 えーと。話は変わって、前々から集めていた笑点フィギュアなんですが。

 小遊三です。(地味すぎてセリフが思い付かない) 好楽です。(地味すぎてセリフが思い付かない)

 最後に残った地味コンビを今日ゲットして、とうとうコンプリートを果たしました。
 念願の笑点メンバー勢ぞろいです。

まずはメンバーの自己紹介からどうぞ。

 感動。

 感動はいいんですが、ご存知の通りこのフィギュアは「健康系カテキン式」のペットボトル一本に付き一つついてくるものです。
 それを一日二個のペースで集めました。
 そして前述の通り、オイラは毎朝爽健美茶を買っています。


 一日にペットボトル三本分のお茶を飲めば、そりゃトイレも近くなるよね。
2005年2月24日(木)    漫画みたい
 こないだ定期券を購入したんですけど。

 例の性別がなぜか「女」になっちゃってる定期券です。ちなみに「継続」で買ったのでやっぱり「女」のままでした。処理をしたお姉さんも気づかなかったというのは、つまりオイラが中世的な顔立ちの美男子であるという解釈でよろしいのでしょうか。スーツにネクタイな姿だったんだが。ヅカか。ヅカなのか。

 まぁ何はともあれ無事定期券を購入し、お釣りを受け取りました。
 財布を取り出してお釣りを仕舞おうとしたその時。
 オイラはうっかり100円玉を落としてしまったのです。

 ちゃりっ。

 違和感。
 普通コインを落としたらちゃりーんと小気味よい音が周囲に響き渡ってしまうものですが、煮え切らない寸詰まりのような音しか鳴りませんでした。

 疑問に思いつつ、とりあえず残りのお釣りを財布に仕舞い、改めて落ちた100円玉を探したんですが見つからない。特に障害物も多くない床に落ちたんですからすぐ見つかりそうなものなのに、周囲をいくら見回しても100円玉の姿が見えません。
 すわ、神隠しか、とも思いましたけど、100円玉をパチる神様なんかいたら嫌です。

 で、ふと気づく。










 跳ねてズボンの折り返し部分に飛びこんだらしい

 み、ミラクル!!
2005年2月25日(金)    TSUTAYA行きました
 TSUTAYA行きました。

 久々に半額レンタルクーポン期間を利用してCD借りてきたんですが、そのCDを選んでた時のこと。
 オイラが棚を前にしてうんうん唸りながらどれにすっぺかねゃーと小首を傾げていたら、突然背後から声をかけられたんです。

男「どいてください」

 突然でびっくりしつつ慌ててどくとそこに割って入ってきたのはどうやら知的障害者の方の模様。オイラをどかしておきながら棚に一瞥くれただけでさっさと隣の棚に移って行きました。
 彼はそのまま行く道行く道で「どいてください」を繰り返し、人をどかして我が道を歩いていきます。

 障害があるとは言え、失礼なヤツです。全く。
 次同じように声をかけられたら「じゅ・ん・ば・ん!」とか言い返してやろうなどと子供みたいな事を考えていたら、彼は近くにいた店員を呼びとめてこう言いました。

男「パタリロのCDありますか」

 パタリロ! パタリロか!
 お前渋いもの探してるな! ごめん、なんか君のこと好きになれそう!


 まぁそんなことがありつつ以下今日の戦利品。

●座頭市 オリジナル・サウンドトラック

 ビートたけしが主演のアレ。
 以前テレビでやってたのを観た時、ラストのダンスの時の曲に惚れこんだとです。今聴いてみたらやっぱりかっこいい。こういう曲ジャンルはなんていうのかな。和製ストンプ?

●パーマン ザ☆ベスト

 ♪ぱっぱっぱっぱーまんはー、そっこっにーいるー
 でも本当の目的は「パーマンえかきうた」。

●スターチャイルド プレミアムメモリーズ

 「モモとモモ」「4月の雪」「3×3EYES」「シアワセになるでんna」等、微妙に嬉しいラインナップだったので借りてきました。

●GUNDAM SINGLES HISTORY
●GUNDAM SINGLES HISTORY II
●GUNDAM SINGLES HISTORY III

 こういうのが欲しかった。
 ガンダムに無知なオイラにゃ「W」とか「ZZ」とか「ヒゲ」とか言われても何がなんだかわからず、ずらーとガンダムコーナーに並んだCD群を見て手を出したいけどできず、いつも途方に暮れていたのです。
 だからこういうベスト版はとってもありがたい。ありがたいのでごっそり借りちゃった。えへ。





 ではまた。
2005年2月26日(土)    溶接とは意味が違う
 昼二時起き。

 超良く寝た。さすがに。
 なんか今週ずーっと眠たかったもんなぁ。寝不足って訳でもないのに。疲れてるんしら。それとも寒いせいか。そういや今日雪降ってきた。これが由紀って名前の可愛い女の子だったら良かったのに。とか言ってると由紀さおりだったりするんだよね、ギャグ漫画的には。

 まぁそれはともかくそんな寒い日に欠かせないのが暖房。
 ストーブヒーターエアコンマッチ売りのマッチなど世の中には様々な暖房器具があります。

 その中で、うちの母が気に入っていた暖房器具が湯たんぽ。
 石油ストーブで沸かしたお湯を詰めて抱いていれば、火を入れないこたつで日中を過ごせるらしく大変重宝していたのです。

 しかし形ある物はいつか壊れます。

 その湯たんぽもとうとう穴が開いたらしく、お湯が漏れる…というかピューと飛び出すようになってしまいました。これでは使い物になりません。こんなもの抱いて寝たらおねしょの濡れ衣決定です。
 しかしこのまま捨てるのは忍びないと思ったのでしょう。
 母がオイラに修理を依頼してきました。


母  「なーなー」

オイラ「あん?」

母  「これ修理して欲しいんだけど」

オイラ「どうやって」


母  「あんた、はんだごて持ってたよね?」



 湯たんぽの穴をはんだ付けで塞ごうと考える母も母ですが、実際にやってみたオイラもオイラだと思います。多分取れるのは時間の問題。
2005年2月27日(日)    優雅なお絵描き
 久々に第一期TV版「天地無用!」を観たんですが、懐かしいのと同時にかなり面白かった。
 天地あたりのギャグセンスがオイラにはちょうど心地良いらしいです。美星おもしれー。お約束を体現する天然の面白さ、最近になってやっとわかったきた。

 さてそんな今日。
 レンタルしてきたCDとかを堪能しつつお絵描きして過ごしました。優雅だ。いろいろ気ままに絵を描きましたよ。とっても優雅ですね。

 話がちょっと逸れますが、Leafkey系のゲームのキャラを使ったリレー小説として出来あがった「葉鍵ロワイヤル」というものがあります。元ネタは、クラスメイト同士が殺し合うと言う内容からひと昔前に物議を醸し出し、とてもじゃないが高校生には見えない筋肉隆々な男子生徒と水商売してそうな女子生徒の絵が逆に笑えてしょうがない漫画版が現在も連載中な「バトルロワイヤル」です。

 有志により同人小説として出版化にまで漕ぎ付けた本作ですが、全七巻発行後にファンブックも発売され、さらに今度の夏コミでアンソロジーコミックも発行予定とのこと。
 そしてそのアンソロ用の原稿を募集しているのを見て、ふと思いました。

 keyのゲームは好きなのに、一度もそのキャラを描いた事がない。

 あ、いや、一度だけあったか。
 没った年賀状絵としてAIRの佳乃を描いた事がありました。多分、実質それだけだったと思います。

 で、さすがに応募する勇気はないですが、せっかくだからちょっと試しに葉鍵ロワイヤルの1シーンを描いてみました。524話の冒頭部分です。




 初めてまともに描いたkeyキャラは血塗れで鎌持って気が狂ってる秋子さんでした。
 とっても優雅なお絵描きですね。
2005年2月28日(月)    思い付きSS
 ぱっと思い付いたイメージだけを元に、先の事を全く考えないで書いてみるチャレーンジ。



☆イメージ「平和的な桃太郎」


「ぴんぽーん」
「はいはい。ええと、どちら様でしょう」
「あ、どうも、夜分恐れ入ります。私、桃太郎と申します」
「え。桃太郎さんですか」
「こちらは鬼の皆さんのお宅ですよね?」
「そうですけど…ええと、征伐にいらしたんでしょうか?」
「あ、ええと、一応そういうことになってはいるんですけど…」
「ですけど?」
「いや、正直私もあんまり野蛮なことはしたくないもので、とりあえず話し合いに」
「え。話し合いですか」
「はい。話し合いです」
「それはこちらとしても助かりますが…ええと、失礼ですけど、騙し討ちと言う事は…」
「あー、ですよねぇ。やっぱり疑いますよねぇ。すみません」
「あ、いえいえ、すみませんこちらこそ。恐縮です」
「いえいえ、ほんとすみません」
「いえいえ、こちらこそすみません」
「ええとですね、じゃあ戦う意思がない証拠として、刀、これお預けします」
「あ、これはどうもお気を使って頂いて…ほんとに申し訳ないです」
「いえいえ、こちらこそ」
「いえいえ、こちらこそ。ささ、どうぞお上がり下さい」
「あ、それでは失礼します」
「スリッパどうぞ」
「どうもどうも」
「あれ、お連れ様はいらっしゃらないんですか?」
「それが…」
「何かありましたか」
「なかなか今のご時世世知辛いようで」
「はあ」
「鬼と戦うのに報酬がきび団子だけというのは労働対価が見合っていないと雉が」
「おやおや」
「きいきい抗議の声を上げていたせいか通り掛かりの猟師に撃たれてしまいまして」
「雉も鳴かずば撃たれまい、というやつですね」
「それに恐れをなした犬が、文字通りしっぽを巻いて逃亡」
「まさに負け犬」
「普段から犬と犬猿の仲だった猿は、そんな犬のことを臆病者だと嘲笑ってましたけど」
「はい」
「野宿して朝目覚めたらいないんですよ。あいつも結局同じ臆病者でした」
「猿の尻笑いですね」
「あ、そうそう、これお土産のきび団子です」
「あ、これはこれはどうもご丁寧に」
「余り物で申し訳ないですが」
「いえいえとんでもない」
「しかしあれですね、良いお住まいですね」
「恐れ入ります」
「アンティークな雰囲気が私好みです」
「そうですか。私も結構気に入ってるんです」
「あの壷とか高そうですね。やはりどこかから奪ってきたものですか」
「いえいえ、全て実費で購入したものですよ」
「あっ、これは失礼致しました」
「いえいえお気になさらず。世間でそう思われているのは承知しております」
「え、するとあちこちの村を襲っているという噂は」
「デマでしょう。山賊あたりにやられたのではないでしょうか」
「そうだったんですか」
「噂が伝わるうちに犯人が鬼ということになってしまったのではないかと」
「なんとも、重ね重ねご迷惑をおかけしてしまって」
「いやいや、そんな、恐縮です」
「ではその旨、帰って村の者に伝えたいと思います」
「よろしくお願いします」
「いえいえ、こちらこそ」
「あ、ではこちらお土産にどうぞ」
「え。いや、そんな高価なもの、いけません」
「まぁまぁそう仰らずに。金なんて鬼の世界では特に必要の無いものです」
「いえいえ本当に。だめですだめです」
「ほんと遠慮なさらず。我々からのお近づきの印ということで」
「いやでも」
「お土産も持たせないで帰ったのでは鬼の面目が立ちません」
「そうですか…ではありがたく頂戴致します」
「村の方々にどうぞよろしくお伝え下さい」

〜村〜

「ただいまー」
「おお、桃太郎お帰り。無事じゃったかい?」
「いや、あのね、実は鬼は悪くなくて」
「金じゃないかえ! まぁまぁ、とうとうにっくき鬼を倒したんだね」
「あ、いや、これは鬼さんたちからのおみや」
「おじいさん! おじいさん! 桃太郎が鬼を退治して帰ってきたよ!」
「ち、違」
「おお! よくやったぞ桃太郎!」
「いやあの」
「村の人たちに知らせてきますね」
「だから」
「うむ! 今日は村を挙げての祭りじゃ!」



 うん、多分雉が一番災難。