第七章 お兄ちゃんと内宮
1月1日午前0時。
そのとき 僕らは 地表に いなかった。
年越しアイス(バニラ)などという酔狂なものを食べたオイラ。
オイラ「そんなこと言う人嫌いです」
ゆつきさん「あはは。栞、良かったですよね」
話がわかる人だ!
さて、そんなこんなでようやく辿り付きました、内宮。
さすがに外宮とは比べ物になりません。
道路は車が連なり、周囲にも活気があります。
咲人さんの案内で内宮イン。
こちらにもまたファイヤーしている人たちがいました。
手水場で手を洗う。
外宮でも洗ったのですが、あちらとは人ゴミの規模が違いました。
人をかきわけかきわけ、ようやく手洗い成功。
アイスでベタベタしていたのでちょうど良かったです。(目的がおかしい)
「巫女さんだ巫女さんだー」と騒ぎながら一行が向かった先には五十鈴川。
おお!何やらオイラの封印されし記憶の扉が開いてきました!
そうそう、小学校の修学旅行ではここも寄った覚えがあります。五十鈴川。
川端に降りられるところがあり、そこで手を洗うのです。
水がひんやり冷たかったことをよく覚えています。
……それだけか?
なんかこー、幼馴染の女の子とかさー。そーゆーのないの?
ないですね、はい。ちぇ。せっかく記憶の扉が開いたってゆーのに。
意味不明にやさぐれたところで五十鈴川を後にしようとした、その時。
放送「○○からお越しの、キムラタクヤ様、落し物が届いております」
キムタクーー!?
伊勢神宮にキムタク。
衝撃の事実に一同騒然。
「本当にキムタクいるんですかね?」
「ネタじゃ?」
「ネタだとしてもすごい」
「同姓同名かも」
「これ、みなさん更新のネタとしてヨロシク」
最後あたりがサイト持ちならではの発言です。
キムタクの興奮も冷めやらぬまま、さらに奥地へ。
いよいよ内宮へと突入ですわぁぁああ
ぎっしり詰まった人ごみ。
これまでの人ごみなど比べ物になりません。
まさしく月とすっぽん。ラオウと村人A。ナナちゃん人形とリカちゃん人形。
もう人口密度なんてレベルの問題ではない。
パズルです。
いかにぎっしり人を詰め込めるかというパズルです。
そうでないとこの現象は説明がつかない。
おしくらまんじゅうしながらじりじりと進む一行。
時々放送が響き渡るたびに「キムタク?またキムタク?」と色めき立ちながらようやく階段まで辿り付きます。
この階段を上りきればやっと社に到着できるのです。
しかし当然ながらこの階段もすごい人。人。人。
咲人さん「毎年思うんですよ。これ登ってる時に地震起きたら怖いなぁって」
ドミノ倒し。しかも下り坂。
なんとか登りきり、ようやく参拝を果たした一行。
思ったより簡素な社に詰め掛ける人の多さに賽銭箱の前まで行くことがなかなか難しく、遠くから投げ銭を決行します。
なんとなく気分を出したくなり、銭形平次のテーマを口ずさむオイラ。♪おーとーこだったーらー
そして横で、投げたコインが柱に当たって跳ね返ってしまった咲村さん。
社を離れて帰路を辿ります。
お守り販売コーナー(もうちょっとちゃんと呼べ)でお守りを買う皆さん。
現役学生であるゆつきさんと咲村さんが学業守りを買ったりしていましたが、オイラは買わず。
ていうかですね、すっごく気になるんですが。
「安産守り」「交通守り」「学業守り」とお品書きが並んでいる中にさり気に混じっている無印の「御守り」。何物だお前。
しかも、何か書かれてあったところにわざわざ紙を貼って「御守り」と書きなおされてありました。
怪しさ無限大。
伊勢神宮内宮を後にし、一行はそのままおかげ横丁散策へ。オイラは二度目ですが。
まずは赤福本店です。
伊勢といえば赤福。
しかし咲村さんとゆつきさんはこの赤福を食べたことがないというのです。
これは食べていただかねば!
ゆつきさん「うわぁ、これが赤福なんですかー」
咲人さん「どうぞ味わって食べてください」
オイラ「うわぁ、これが赤福なんですかー」
咲人さん「のっぽさんは散々食べてるじゃないですか」
というわけで。
ご馳走様でした。(味皇風に)
今回の旅で、合計16粒の赤福を食べました。ま・ん・ぞ・く♪
おかげ横丁散策。
ぶらぶらと見まわりつつ、再びドッキリ企画で唐突に電話とかかけつつ。
そんな中、一軒のお店屋さんでとんでもないものを発見してしまいました。
宇宙人です。
これはびっくり。衝撃の大発見ですよ奥さん!
なんと、宇宙人が干物にされていたのです!
↓拡大図
出た。
これは形からして恐らく金星人ですね。
なんとも凶悪そうな顔をしていやがります。
多分地球を征服しようなどという大それた野望を抱いてこの地に降り立ってきたのでしょう。
地球を守った黄色い法被のおじさんに敬礼。