ア「やっぱり無理だよこれは」
カ「なんでだよ! あきらめんな」
メ「いや、最初っから無理があったと思う」
カ「何言ってんだよ! お前らだって賛成してたじゃないか!」
ア「僕はみんなで力を合わせるってところに賛成しただけだよ」
カ「うわ! きったねぇ」
ア「だってどう考えてもおかしいじゃないか」
カ「バカ言え! あんこカレーって商品はちゃんとあるんだぞ!」
メ「それはカレーライスの話でしょ。カレーパンじゃ話は別だし」
カ「なんだと! カレーパンをバカにすんな!」
メ「別に馬鹿にはしてないけど」
カ「じゃあ差別だ。カレーパン差別反対!」
ア「ていうか、大体あんこカレーってそれカレーじゃん」
カ「何が」
ア「"あんこの入ったカレー"であって、"あんことカレー"じゃないよ」
カ「う」
ア「それだと単なる"あんこカレーパン"だろ」
カ「う、うーん…」
メ「まぁ、確かに最初の発想は悪くなかったと思うわ」
カ「だろ?俺ら一人一人でも強いんだから、三人合体すれば最強だぜ?」
メ「で、三種類のパンが合体すれば三色パンだと」
カ「そうそう」
ア「発想は確かにいいと思う。ただ一点大きく間違えてる」
カ「何?」
ア「三色パンには普通カレーパンを使わない」
カ「なんでだよ!」
ア「甘いパンと辛いカレーパンを一緒にしたら味がおかしくなるに決まってるよ」
カ「だったらお前らが辛くなれ!」
メ「無茶言わないでよ」
ア「普通に力合わせればいいじゃないか。合体とか妙なことしないで」
カ「合体は男のロマンだろ!!」
ア&メ「ええー」
カ「そこでドン引きすんなよ! 乗ってこいよ!」
メ「だって、あたし女だし」
ア「僕は一応男だけど、別にロマンとか感じてないし」
カ「なんだよ! お前なんて愛と勇気だけしか友達いねぇくせに!」
ア「ぐさっ」
メ「ちょっと、いくら本当のことだって言っていいことと悪いことがあるわ!」
ア「ぐさぐさっ」
カ「なんだよ! ていうかメロンパンだって三色パンには使わねぇだろ普通!」
メ「あたしはいいんですぅー。あんこだろうとチョコだろうとなんにでも親和性高いんですぅー」
カ「カーッ、ムカつくー! 最近巷で人気高いからって調子乗りやがって!」
メ「ふふん、やる?」
カ「やってやろーじゃねーか!」
ア「僕も、もう許さないぞ!(涙)」
食「まぁまぁ、三人とも落ち着いて」
ア&カ&メ「味のないやつは黙ってろ!!」 |
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