最近知ったんですが、オイラも好きな某アーチストさんがなんだかパクリ疑惑受けてるらしいんです。
最近の話でなくてだいぶ前からみたいなんですけど。
音楽のパクリで記憶に新しいのは、服部克久の「記念樹」に小林亜星がイチャモンつけた件。
あれ小林亜星が勝っちゃったんですよね。「記念樹」好きだったのに。
あの件以来、小林亜星がキライになった。デイリーヤマザキかなんかのCM見ててもムカムカしてしまいます。
パクったかどうかはホントどーでもよくて、興醒めなんですよね。音楽に関してああも殺伐とされると。
オイラは音楽が好きなので、その世界で生臭いことしてほしくないわけです。
まぁそれはそれとして、ふと思ったんですが。
音楽というものがいつからあるかはよく知りませんけど、とにかく膨大な楽曲がこれまでに作られてきたことは確かです。
ならば、メロディーラインが似通うことなんて本当はザラにあるのではなかろうか。
それが有名な曲じゃないとかで、単に目立っていないだけではなかろうか、と。
検証してみましょう。
まず世の中にどれだけの楽曲があるのか。
ちょっとネットで調べてみたところ、最近いろいろと悪名高いJASRACに登録されている楽曲は、国内作品で約110万曲、外国作品で約500万曲というデータを見つけました。(2002年4月時点)
リミックス曲とかが含まれることを考えて、約600万曲くらいとしましょう。
600万曲ですか。
ダントツの収録曲数を誇るカラオケ機種「HyperJoy」でも現在確か5万曲くらいだったと思います。
うはー。120倍。世の中思う以上に大量の楽曲があるんですね。
さて、一曲の中にどれだけのメロディフレーズがあるのか考えます。
最近の一般的な楽曲構成としては、イントロ・エンディングを省きますとAメロ8小節・Bメロ8小節・サビ8小節という形式が多いのではないでしょうか。
楽曲がパクリと見なされる基準として規定されているのは二小節だったはずなので、
( 8+8+8 )÷2 = 12
一曲の中に12個のフレーズがあると判断します。
当然曲によってもっと少なかったり、2番と3番の間にCメロがあったりすることはあるのですが、あくまで平均値と言うことで。
600万曲 × 12フレーズ = 7200万フレーズ
つまり、世の中には7200万個のメロディフレーズが存在しているという結論になったわけです。
さて、先ほども説明しましたとおり、楽曲がパクリと見なされる基準として規定されているのは二小節。
今度はこの二小節でどれだけのメロディパターンが作れるか考えてみます。
まず、音はいくつありうるのでしょうか。
広瀬香美の「ドラマティックに恋して」では最高音と最低音の差が2オクターブ近くあったりしますが、まぁそんな曲はそう多くないと思いますので大体1オクターブとしましょう。
1オクターブは、ド・ド#・レ・レ#・ミ・ファ・ファ#・ソ・ソ#・ラ・ラ#・シの12音。
続いて二小節分におけるリズムパターン。
人間の感覚では微細なリズムの違いなんて丸め込まれてしまいますので、全て八分音符と考えても差し支えないと思います。かなりアバウトな定義ですけど。
ここに先ほどの1オクターブ=12音+休符の13音を当てはめれば、二小節分のメロディパターンが作れると言うわけです。
とすると、二小節の間に置ける八分音符は合計16個。
16個それぞれに13音分の可能性があるわけですから、計算いたしますと
13の16乗
=13×13×13×13×13×13×13×13×13×13×13×13×13×13×13×13
=665,416,609,183,179,841
ただ、音楽には「キー」というものが存在します。
カラオケ好きな方はピンと来るかもしれません。メロディはそのままで音の高さを上下する機能です。
先の計算ではこれが全部違うメロディとして計算されていますので、その分を調整しましょう。
「キー」違いのメロディは1オクターブ分、つまり12階調存在するので、
665,416,609,183,179,841÷12=約55,451,384,098,598,320
つまり、二小節で作れるメロディパターンは 5京5451兆3840億9859万8320とおりあるわけです。
<まとめ>
☆仮定
メロディが似通うことはよくあることなのではないか?
☆結果
世の中に存在するメロディパターン |
7200万0000通り
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二小節で作れるメロディパターン |
5京5451兆3840億9859万8320通り
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全然だめじゃん。 |
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