ショートコント:偉人伝 〜聖徳太子〜
(2006/03/13作)
「聖徳太子様! おらの話を聞いてくだせぇ」
「聖徳太子様! 私の話を…」
「聖徳太子様!」 「聖徳太子様!」 「聖徳太子様!」
「ええい静まれっ。そんなに一度に話しても太子を困らせるだけだ!」
「いや、よいよい」
「し、しかし太子…!」
「話してみなさい皆の衆」
「「「「「くぁwせdrftgyふじこlp;」」」」」
「うむ。了解した」
「い、今のを聞き分けたというのですか! さすが太子…!!」
「では一人ずつ回答していこう。まずそちらの男、向こうの角を曲がって三軒目だ」
「え!? 何、道聞いてたの!?」
「続いてそこの君。その問題は三平方の定理を駆使して解くのだ」
「何を宿題教えてもらってんだよ!」
「次にそこの女。ああ、私も愛してるよ」
「ちょ、誰だよ"私のこと愛してる?"って聞いた奴!」
「そこの人面獣。答えは"人間"だ」
「スフィンクス!? スフィンクスがいるの!?」
「そこの名無し。ガッ」
「どさくさ紛れでぬるぽ言ったのか!」
「そこの男。いいともー!」
「タモさんなの!? 太子、テレフォンショッキング出るの!?」
「次、そこの僧。ハーイ、慌てない慌てない、一休み一休み」
「違うから! 太子、一休さんじゃないから!」
「そちらの者。ぼちぼちでんなー」
「関西人がいる! "もうかりまっか"って聞いた奴がいるよ!」
「そこの子供。赤ちゃんはね、コウノトリのお父さんとお母さんが乳繰り合ってできたんだよ」
「待て待て待て! それ途中から全然伏せてないから!」
「そこの竜王。 …はい」
「ダメだよ! 世界の半分もらっちゃダメだよ!」
「そっちの女。すっげーハツラツ!」
「上戸彩いるのかよ! ていうか今までで一番あり得そうとか思ってしまったよ!」
「はい、じゃあ次は楽さん。…ハーハハハ、こいつぁいいやー!」
「いやいやいや、なんで円楽師匠になってるんすか!」
「はい赤の方。そのとおりお見事!」
「今度は児玉清!?」
「…ふう、これで全員だな」
「お、お疲れ様でした。なんかもう何が何だかわからない質問ばかりでしたね」
「え、何?」
「こっちの話も聞けよ!」