ショートコント:ホムス゛のめいすいり 〜DQ3へん〜
(2007/07/22作)

 ある民家の一室で、一人の男が殺害された。
 現場の状況は難解を極め、捜査は暗礁に乗り上げたかに思われた。
 行き詰った警察は一人の探偵に協力を依頼。

 その探偵の名は、ホムス゛と言う。

ホムス゛「わかりましたよ、けいじさん」
けいさつ「えっ、ほんとうですかホムス゛さん」
ホムス゛「はい。すべてのなぞがとけました」
けいさつ「このじけんのはんにんは だれなんです!」

ホムス゛「はんにんは、ゆうしゃいっこう です」

けいさつ「な、なんですって!」
ホムス゛「このじけんにのこされた かずかずのじょうきょうをつくれるのは、かれらしかありえません」
けいさつ「そ、そうなのか」
ホムス゛「たとえば、このみっしつのなぞ」
けいさつ「うむ。このへやは、とびらもまどもかぎがかかっている。へやのかぎはひがいしゃがもっていた」
ホムス゛「つまり、でることはおろか、はいることすらできなかった、と」
けいさつ「そのとおりだ」
ホムス゛「しかし、ゆうしゃいっこうは さいごのかぎ をもっている」
けいさつ「あのかぎはたしかに、どんなとびらでもあけることができる。だが、しめることもできるのか?」
ホムス゛「それは、ためしてみなければわかりませんが…すくなくとも、しんにゅうは かのうです」
けいさつ「しかしそれでは みっしつにならないじゃないか」
ホムス゛「かんたんです。へやのなかには、ひがいしゃのもつ へやのかぎがあるのですから」
けいさつ「そこからどうやって ゆうしゃたちは だっしゅつしたというのだ」
ホムス゛「ルーラです」
けいさつ「!!」
ホムス゛「かれらはルーラでまちのいりぐちにいどうし、へやからだっしゅつしたのです」
けいさつ「なんてことだ… すると、きょうきはかれらのもつ ぶきか」
ホムス゛「いえ、ぶきではないでしょう。からだじゅうを きりきざまれるようなきずあと…あれはバギです」
けいさつ「なんと。そうだったのか」
ホムス゛「もっともさつがいのこんせきをのこさない ころしかたです」
けいさつ「なるほど…」

 ――というノリで、ラナルータによるアリバイトリックとかトヘロスで目撃者を排除とかいろんなことを考えてたんですが、よく考えたらルーラひとつで全部解決するし、何より死体にザオリクかけたら事件そのものがなくなることに気づいて打ち切り。
 大体本当に痕跡を残さず殺そうと思うならザキ使えよって話。