ショートコント:魚類
(2005/4/27作)


「はい、いいですかー。皆さん黒板に注もーく!」
「はーい」
「はい、この字。皆さんこれはなんと読みますかー。田中」
「サバです」
「はいそう、サバですね。魚へんに青いと書いて鯖。サバは背中が青いのでこう書きます。
 では次ー、これはなんと読みますかー。青木」
「サワラです」
「おー、よく読めましたねー。そう、魚へんに春で鰆。サワラは春の魚なんですねー。
 じゃあ次行きましょう、これは。はい田村」
「アユ?」
「はい正解、拍手ー。魚へんに占うで鮎、ねー。昔の人は鮎を占いにでも使ったんでしょう。
 はい次、じゃあこれは何かな、和田」
「イワシ」
「はいそうです、魚へんに弱いと書いて鰯ですね。つまりですねー、イワシは弱い魚なのです。
 はいでは次これー。なんと読みますかー、加藤」
「マスです」
「そうですね、マス、魚へんに尊いと書いて鱒です。つまりマスは尊い魚ということですね。
 はいでは次ー。これはなんと読むでしょうか、はい鈴木」
「クジラです」
「そう、魚へんに京で鯨、ね。あーつまりあれだ、京都で取れる魚なんだなきっと」
「先生、鯨は魚じゃありませんが」
「はい、次行きますよー」


 三年B組、カンパチ先生。