2006年7月1日(土)    Q    
         
         
     実言うとこの数日間トラブルやらイベントやらハプニングやらが起こりまくってるんですが、とりあえずよりタイムリーな話題から行っときます。


 「探偵学園Q」ドラマ化て。


 今日夜9時放送だったのを今日夜8時半に知りました。

 「探偵学園Q」といえば、「金田一少年の事件簿」の後釜として「金田一少年の事件簿」のスタッフが始めたものの結局「金田一少年の事件簿」路線につかず離れずのまま「金田一少年の事件簿」レベルの作品になれず終わってしまい「金田一少年の事件簿」が復活する運びになった少年マガジン連載の漫画です。
 アニメ化されたのは知ってましたが、ドラマ化までされるとは思いませなんだ。ぶっちゃけ期待倒れのイメージが強かったんだが。

 というわけで観てみました。
 全体的な感想で言えば、なんか妙に青臭い台詞回しが気に障るけど演出とかテンポとかは金田一の実績があるせいかかなり良い感じで、ストレスなく観れました。子役の演技もレベル高かったし。

 主人公のキュウ役は神木隆之介。どっかで観た事あると思ったら「妖怪大戦争」の主役張ってたあの子か。めちゃくちゃ売れっ子じゃん。すげぇなあいつ。

 メグは普通に可愛かった。えーと、うん。それだけ。

 リュウは普通に格好良かった。ハーフかな。終盤ちょっとキャラ崩れてたけど。

 キンタは笑ろた。特に序盤のござる口調。

 カズマは…さすがに天才「小学生」というわけには行かなかったか。まぁ原作でもあんまり目立たないポジションだしな。

 三郎丸は…原作では生首じゃなかったっけか。なんか制約があって避けたのかな。


 あと団先生ですが、陣内孝則は卑怯です。
 原作のイメージぶち壊しなのに妙に馴染んでるし。何故か説得力あるし。




 以下、web拍手レス。

> サンヨーは俺の敵だ!!!
 SANYOへ出向してた人が衰弱して帰ってきた話なら知ってるよ! ヽ(´∀`;)

> バーコードリーダの使い道
> お店のレジで店員さんのかわりにバーコードを読み取る
> 結果・・・
> 店員さんが退屈する
> イコール
> 嫌がらせ

 デテケ!!  |#`Д´) へΣ ⌒(ノ・∀・)ノ

> QRコードという文明の利器
   (´ω`) 。oO( Queen Royal コード

 Σ(・∀・) ソレハスゴイ!!!

> 実はバーコードリーダー機能を使った携帯版バーコードバトラーアプリが実在する罠
 まじですか。素晴らしい。バーコードバトラー大会開こうぜ!

> どこぞやで「マヒヤ様がみてる」とかいうネタがありましたが
 マヒヤ様って誰? (´ω`)フ

> タイミング遅いですが。歯医者で働いてますがうちのお姉さんがたは歯磨き粉は少なめにって言ってますよー。
 国際歯科連盟で統一見解を定めていただきたく。 (`・ω・´)
   
         
         
    2006年7月2日(日)    病院逸話    
         
         
     話は先週の火曜日まで戻りますが、実は母方のばーちゃんが入院いたしました。
 こないだ父方のばーちゃんが膝の手術のために入院した(もう元気に退院しました)というのに、なんでしょうこの入院ラッシュ。蟲寄市で魔界の穴が開きかけて医者(ドクター)の能力者がウィルスをばら撒いてるんじゃなかろうかってくらい。あー、ゲームマスター天沼のとこもう一度観たい!

 いきなり話が逸れました。うん、わざと。


 そんなわけで昨日の土曜日、お見舞いに行ってきたんですよ。
 まだ一般病棟にベッドが空いていないということで緊急病棟だったんですが、行ってみると意外に元気そうでちょっと安心。
 母は頻繁に世話に来ているのですが、そちらである程度話はしていたらしく、今日は外出して晩御飯の時間まで自宅に帰ることになりました。

 看護婦 「あら、お出かけですか?」
ばーちゃん「ええ、ちょっと梅干を漬けに

 ちなみに外出申請書類には「家事」とだけ書いてありました。


 そんなわけで諸々の用事と梅干漬けを終えたばーちゃんを病院へ再び送還。
 ばーちゃんが晩御飯を食べ終えるまでオイラやら従兄弟の奥さんやらその娘やらが付き添っていたところ、別所で仕事していたらしい看護婦さん(今は看護士って言わにゃならんのかしら)が通りがかりに話しかけてきました。

 看護婦 「あ、お帰りなさい」
ばーちゃん「あら、どうも、ただいま」
 看護婦 「外出されてたんですよね。遅かったから心配しましたよ」
ばーちゃん「ちょっとね、梅漬けてたんです」
 看護婦 「まぁ、そうなんですか」
ばーちゃん「えぇ、えぇ、みんな手伝ってくれたお陰でなんとかできまして」
 看護婦 「良かったですねぇ」

 にこにこと笑顔を絶やさない方で、物言いも優しく実に和やかに会話される方でした。が、正直その場にいた全員は看護婦さんの服が気になって仕方ありませんでした。
 なんか赤い染みがついてる…!




 以下、web拍手レス。

> >SANYOへ出向してた人が衰弱して帰ってきた話なら知ってるよ! ヽ(´∀`;)
> 僕の場合はうつ病にかかり完治に至るまで最低でも1ヶ月は必要としたそうです。
> ただ。
> その人が社会復帰できたかどうかは定かではありません。。。

 ……… ヽ(´∀`;)  …まぁ生きてりゃいろいろあるよね!(結論逃げた!)

> >とりあえずよりタイムリーな話題から   で次は?
 まぁそう焦るな。貴重な話題のストックなんだから。

> QRコードの"QR"は、"Quick Response"(クイックレスポンス)に由来しています。
 そうなんですか。QはQuarterとかその辺かと思ってた。

> 「マヒヤ」とは人名では無かったりする
 そうですか。いや、そこでもったいぶられてもわからんものはわからん。 ヽ(´∀`;)

> >SDカード高ぇよ…  2GBのminiSDが8000円台ですよ
 高いよ。 (´・ω・`)
   
         
         
    2006年7月3日(月)    海がきこえない    
         
         
     このばたばたして忙しい時にTSUTAYAが半額クーポンを出していたので、先週の金曜日にまたDVD借りてきたのですよ。え、忙しいなら借りてくんなって? いやいやキミ、それはそれ。これはこれ。

・新世紀エヴァンゲリオン VOL.03
・新世紀エヴァンゲリオン VOL.04
・姫ちゃんのリボン 2
・姫ちゃんのリボン 3
・ローゼンメイデン 3
・劇場版 名探偵コナン 世紀末の魔術師
・天地無用! in LOVE 2 〜遥かなる想い
・海がきこえる

 んで一番気になっていたのは「海がきこえる」ですよ。
 「海がきこえる」といえばスタジオジブリ作品の中で可哀想な扱いを受けているというイメージがありましたが、果たして実際にはどういう作品だったのか。
 以下感想!



☆海がきこえる

 とりあえず前準備の知識。
 「海がきこえる」は氷室冴子による小説を元にスタジオジブリが手がけたアニメ作品。
 ただその頃スタジオジブリではいつまでも宮崎駿監督に頼っていてはいけないということで若手作家を育成しようとする動きがあり、本作はその若手スタッフにより作られた。
 ところが宮崎監督が出来上がりを観て激怒、やっぱりこいつらには任せておけない、本当の恋愛物語というものを見せてやる!と指揮をとって作らせたのが「耳をすませば」である。

 …という噂です。

 確かにジブリ映画がしつこいくらい金曜ロードショートかで放映されるのに「海」だけは絶対に出てこないところとかものすごく意味深に感じてしまいますが、正直この辺の噂は諸説あって、単に資金がなかなか回収できなかったから末席に落とされたとか、いやいやあれはそもそも劇場用作品じゃなくてテレビスペシャル用作品だったんだから別カテゴリなんだとか、逆に「耳すま」に影響を与えたとか、もう何が何だか。
 とりあえず曰くだらけの作品であることは間違いないようです。

 で、内容を観てみたんですが、えーと、あー。
 オイラはスタジオジブリ作品は好きなんですけど宮崎駿のワンマンぷりはイマイチ好きになれないところがあるんで、ぶっちゃけこの「海」を借りたのも「監督は一蹴したけどじゅうぶん面白いじゃないか!」という観点で感想を書きたかったのが本音なんですけど、ごめん、オイラもこれはジブリじゃないなと思った。

 なんてゆーかなー、良くも悪くも現実的過ぎて、うん、まず少なくとも子供向けじゃない。
 いや、ジブリ作品は悉く子供向けであるべしとは言わんけど、なんて言えばいいかな、これジブリじゃなくてもいいじゃん。
 感覚的にはアレだ、1990年代のトレンディドラマ。「東京ラブストーリー」とか「あすなろ白書」とかあの辺。まぁこの「海」自体が1993年の作品だから年代は正解なんですけれども。

 ディテールの技術力は確かにさすがジブリなんですよ。絵も動きも細かいしクオリティ高いし。
 ただストーリーにインパクトを持つ部分がなく、それこそ一般化・定型化・記号化したそんじょそこらのトレンディドラマ・恋愛ドラマ・二時間枠の青春ドラマをジブリのクオリティでアニメ化してみましたーみたいな感じで、簡単に言えばとことん地味なんです。「海がきこえる」といえばこのシーン!みたいなのが薄いんですね。
 どのシーンもなんだかどっかで観たような展開の継ぎ接ぎっぽい。まぁ、もしかしたら本作以降にいろいろ似たようなのが出てきただけであって、当時観れば新鮮だったのかも知れませんが。

 でもそんなことよりもっと気になることがあるんですけど。
 海、ちっとも聞こえないじゃん。
 再会した松野と語らうシーンのアレ? アレだけ? 海、話に全然絡んでこないよ?




 以下、web拍手レス。

> >外出さけてたんですよね......ン?外出サケテタノカ?
 ご指摘ありがとうございます。「されてた」の間違いです。さりげなく直しました。

> >高いよ。 (´・ω・`)   安いと言うコメントを出したコグレモンさんの立場は?
 セレブ「あら、このダイヤの指輪が200万円? 安いわー」
 コグレモンさんというのが誰かは知りませんが、つまりそういうことです。

> 変換で出なくても文句いっちゃだめよ、看護師なんらしいよ
 あー「看護士」は昔の男性看護師の呼称なのか。ごっちゃになってました。

> 処置の返り血を浴びるとなかなか職務中には着替えられないものですよ
> 血じゃねえの

 血、決定? 決定なの? ヽ(´Д`;)
   
         
         
    2006年7月4日(火)    二口女    
         
         
     物まねの番組やってたからテレビつけてみたらなんか過去の映像を流すばっかりで期待はずれだったんですが、途中で八神純子の物まねやってるのを見て超懐かしかった。
 そういやすっかり忘れてたけど、中高生の頃はオイラ八神純子の曲好きだったんですよね。「みずいろの雨」とか「パープルタウン」とか。若い衆にはわからんだろうなこんな話題。

 さて。
 皆様は「食わず女房」「二口女」などと称されるお話をご存知でしょうか。
 割と有名な怪談だと思うのですが、簡単におさらいしておきましょう。こんな感じのお話です。


  :
  :

 ある村に欲深い男が住んでいました。
 彼は「飯を食わずによく働く嫁がほしい」と常日頃から言っており、周囲の人間から呆れられていました。

 するとある日、彼の元に本当に「私は何も食べません」と言う美しい女がやってきました。
 彼はその女と結婚。女は本当に一切飯を食わず、それでいて毎日良く働きます。
 男は良い嫁を見つけたとほくほくしておりました。

 ところがそれから程なくして、男は米びつの米の減りが異常に早いことに気づきます。
 さてはあの女、実は隠れてこっそり米を食ってるんじゃなかろうか。そう不審に思った男は、ある日出かけると言ってこっそり家に戻り、物陰から女の様子を監視することにしました。

 最初は普通に家事をしていた女でしたが、やがて米びつの米を使って握り飯を作り始めます。
 やはりそうか、この俺を謀っていたのだな、と男が女に声をかけようとしたそのとき。
 突如女は深くうつむき、その後頭部からぱっくりと大きな醜い口が現れました。女はその後頭部の口で次々と大量の握り飯を飲み込みます。
 そう、彼女は頭にもう一つの口がある妖怪、二口女だったのです!


 ガタッ

男「し、しまった」
女「!! そこにいるのは誰!?」
男「…俺だ」
女「あんた…そう、見てしまったのね…」
男「お前…お前は…」
女「そう、私は二口女。私のこの姿を見てしまったからには…生かしておけn」
「騙したな! ばっちり飯食ってんじゃねぇか!」
女「…へ?」
男「何も食べないって言ったじゃん! うそつき!」
女「い、いやいやいや、もっと他に気にするとこあるでしょ。ほら、この口とか」
「そんなのどうでもいい!」
「言い切った!」
男「飯食わないことが唯一の条件だったのに! 詐欺だ!」
女「いや、詐欺っていうか、ね、ほら、私、妖怪で…」
「話を逸らすな!」
「あくまで焦点はそこじゃないんだ!」
男「結局、なんだ、お前は飯を食うのか食わないのか!」
女「えぇー…いや、まぁ食べなければ食べないで何とでもなるんですけど…」
男「じゃあ食うなよ! 約束は守れよ!」
女「え、えーと。あ、はい、ごめんなさい…」
男「わかれば良し」
女「良いんだ!?」

  :
  :


 そんな話です。ごめん、途中から嘘。




 以下、web拍手レス。

> 私も例の服のしみは血だと思いますよw 現場の友達によればよくあることなのだとかw
> >血、決定? 決定なの? ヽ(´Д`;)  ファイナルアンサーと言うことで

 ガクガク (((゚Д゚;))) ブルブル

> "曰く"が太字だと"日く"に見える……
 曰 日  さぁどっちだ!

> >らぶみーてんだー  誰の歌うものが好みですか?
 オイラが知ってるのはプレスリーくらいじゃないかしら。
   
         
         
    2006年7月5日(水)    ふしぎの国のアリス    
         
         
     …のコントを書こうかと思ったけどやめた。
 書き始めて三行で挫折しました。

 というわけで皆様ごきげんよう。のっぽ ゴン太郎です。
 雨が降る前にTSUTAYAでDVD追加レンタルして帰って来れました。サイカノ制覇!


 ところで、今朝テレビつけたらいきなり「北朝鮮がミサイル撃ちました」「一方韓国が排他経済水域に入ってきました」と二連荘で半島絡みのニュースやってたんで牛乳吹いたよ。

 今更何言ってももうどっかの誰かに言い尽くされてしまってると思うので細かくはツッコミませんけど。多分今頃どこかの巨大掲示板は盛り上がってるのかなぁとか思いつつ。
 あまりに時期がぴったり重なったんで、いっそ北朝鮮のミサイルが韓国の船に当たったら話がこじれて面白かったのに、とか物騒なことも思ったりしましたことを、あー。ここに告白いたします。あー。

 でも、時々そういうのないですか。
 ちょうどここに迷惑なものと迷惑なものがある。
 ならいっそこの迷惑なもの同士をぶつけてみたらどうだろう、っていう発想。

 悪戯電話とセールス電話とか。

 宗教の勧誘とキャッチセールスとか。

 電波サイトと2ちゃんねるのネトヲチ板とか。


 もうひとつナショナリズムな例を出そうとしたけど知識がないのでやめた。
 考え始めて三秒で挫折しました。あはー。




 以下、web拍手レス。

> で、結局その女性はなんで口が二つあったんでしょうか?妖怪って時々回りくどいことしますよね。
> だいいち隠れて食べるなら後ろの口で食べる必要ないじゃん!ていうか食べずに済むのかよ!

 一説によるとこの話は「女は裏で何をやっているかわからない」という教訓なんだそうです。教訓なのかそれ。

> 右が日
 正解です! おめでとうございます! 賞品の日10個です。どうぞ。 (´∀`)つ日日日日日日日日日日

> キリ番じゃないけど18万ヒットおめでとうございます!
 ありがとうございます! これからもだらだらと続けます!(衝撃の宣言)

> 八神ひろきならわかるー
 大昔に「2人におまかせ」を少しだけ読んだことがあります。当時のオイラには刺激が強かったです。
   
         
         
    2006年7月6日(木)    七夕殺人事件 〜事件篇〜    
         
         
    巡査「あ、こちらです警部!」
警部「やれやれ、やっと着いたよ。よりによってこんな山奥で事件なんて起こらなくてもいいのに」
巡査「こちらが現場です。ガイシャの名前は白鳥 出根武(しらとり でねぶ)。近所に住む無職の爺さんです」
警部「ふむ。どれどれ」
巡査「死因は鈍器による撲殺。多分石か何かで殴られたものと思われます」
警部「えー。何これ。随分派手な現場だねぇ」
巡査「えっと、はい。ご覧の通り、ガイシャは竹やぶの根元で体中を飾り立てられた状態で倒れていました」
警部「竹っていうか笹だね、これは」
巡査「そういえばもうすぐ七夕ですよね」
警部「ああ、そうか。短冊とか折り紙のちょうちんとか網飾りとか、死体にくっついてるのは七夕の飾りだね」
巡査「五色の紐でぐるぐる巻きにされてますね。端っこは固結びで結んであります」
警部「七夕も最初の飾りはこういう紐だけだったと言われてるよ。通な犯人だね」
巡査「どうして犯人はこんなことをしたんですかね」
警部「七夕に見立てた、と考えるのが自然だろうね。意図はわからないけど」
巡査「ふーむ、見立てですか…」
警部「それで、容疑者は?」
巡査「はい、二人います」
警部「二人もいるの?」
巡査「ええ、しかしこれが一筋縄ではいかなくて」
警部「いいから一人ずつ説明して」
巡査「あ、はい。えー、一人は辺賀 琴美(べが ことみ)。白鳥の姪に当たります。職業は自営の織物工」
警部「ほう」
巡査「彼女は付き合っている彼氏との結婚を白鳥に反対されていて、疎ましく思っていたようです」
警部「動機アリか」
巡査「はい。…しかし彼女にはアリバイがありまして」
警部「アリバイ?」
巡査「はい。実は彼女の家はこの川の向こう岸にあるのです」
警部「向こう岸…」
巡査「ご覧の通り、この川の橋は先日の大雨で壊れています。今は臨時の橋がかけられていますけど」
警部「つまり…事件当夜はこの川を渡ることができなかった、とこういうわけ?」
巡査「そうです。事件現場と彼女の家を行き来することは不可能だったのです」
警部「ふぅーん…」
巡査「もう一人の容疑者は有田入 鷲雄(あるたいる わしお)。死体の第一発見者です」
警部「ほう」
巡査「彼はあそこの家に一人で住んでいます」
警部「現場と目と鼻の先だね」
巡査「はい。職業は酪農家で、牛を飼っています」
警部「ふむ」
巡査「さっき言った、琴美の彼氏でもあります」
警部「つまり彼にも動機があったわけだ」
巡査「はい。しかし…彼にもアリバイがありまして」
警部「え」
巡査「ガイシャの殺された夜七時頃は、自宅で遠方の友人と電話していました」
警部「電話?」
巡査「はい。かなりの長電話だったようで、通話記録によると四時間も話していたようです」
警部「そりゃ随分長いね…」
巡査「携帯じゃなく家電話ですしトイレにも立たなかったそうなので、犯行に行く暇はなかったと思われます」
警部「それじゃ容疑者がいなくなっちゃうじゃないか」
巡査「うーん。困りましたねぇ」
警部「バカ。困りましたねじゃないよ」
巡査「すみません」
警部「うーん。例えば、琴美が川を泳いで渡ったとか…」
巡査「無理ですね。昨晩は先日の大雨の影響でこの川は流れがかなり激しかったそうです」
警部「ロープかなんかを川に渡してそれを伝ったとか…」
巡査「琴美は非力そうな女性でしたので、それも無理だと思います」
警部「きみ、いちいち口答えするね」
巡査「す、すみません」
警部「うーん…ちょっと整理してみようか」

 

巡査「絵、下手ですね」
警部「うるさいよ。とにかく、この赤い丸が被害者、青い丸が鷲雄、ピンクの丸が琴美だ」
巡査「はい」
警部「事件当時、橋が壊れていたため琴美は現場に行くことができない」
巡査「そうです」
警部「そして鷲雄は殺人の起こった時間帯、別の人間と電話で話し中だった…」
巡査「ううむ。やっぱり二人とも犯人ではないんでしょうか…」
警部「いや、一つだけ考えられる手段がある」
巡査「えっ」
警部「琴美が殺害し、その後死体だけを川の向こうの鷲雄に渡す。そして鷲雄が飾り付けをした」
巡査「ふ、二人は共犯だったってことですかっ」
警部「それくらいしか考えられない」
巡査「た、確かに死体を受け渡すだけなら鷲雄が電話を終えた後でもできますね」
警部「しかし、そうなるとどうやって死体を受け渡したかが問題だ」
巡査「確かに。死体は水に濡れていませんから、川に落としちゃいけませんし」
警部「何か道具を使ったけど、それを川に流して隠滅することは…?」
巡査「ありえませんね。このすぐ先には小さなダムがあるんですが、捜査済みです。不審な物はありません」
警部「どこか周囲に捨てたってことも…」
巡査「全力を挙げて周辺を捜索していますから、あればすぐに見つかっているはずです」
警部「ということは、その辺にあるものをうまく利用したと考えるのが自然だね」
巡査「は、はぁ。しかし一体何をどうやって…」
鑑識「警部!」
警部「ん、何だい」
鑑識「詳しいことは署に死体を持って帰って調べてみないとわかりませんが…」
警部「何かわかったの」
鑑識「死後少ししてから、かなりの勢いで転がされた形跡があります」
警部「転がされた…?」
鑑識「はい」
警部「…ふぅん、なるほどね。ありがとう」
巡査「警部…?」

警部「えー、今回の事件は琴美と鷲雄の共犯によるものです。
    死体を川の対岸に運んだのは、お互いのアリバイを立証するためでしよう。
    しかし、一つだけ大きな謎が残っています。
    そう。死体をどうやって対岸に渡したか。

    えー、ヒントは3つ。
    使用した道具はその辺にあったもののみであること。
    死体がかなりの勢いで転がされた跡があること。
    そして、なぜ死体は七夕っぽく飾り立てられなければならなかったか…?

    解決篇は明日の日記で」



 ※この物語はフィクションです。
  フジテレビ系列の某警部補とは一切関係ありません。
  あと、突貫で考えた話ですので真面目に考えるだけ馬鹿を見るかもしれません。




 以下、web拍手レス。

> >サイカノ制覇!
> あ、俺も、俺も。
> もちOVAもだよね??

 アナザーストーリーは据え置き中です。原作で完結してるイメージがあるからちょっとね…

> えーと、のっぽゴン太郎様はどちらにぶつければよろしいでしょうか?
 迷惑か! オイラ迷惑か! 。・゚・(ノД`)・゚・。
   
         
         
    2006年7月7日(金)    七夕殺人事件 〜解決篇〜    
         
         
     昨日の続きですよ。


巡査「警部、一体二人はどうやって死体を川の向こう岸に渡したんですか?」
警部「簡単に言えば、川に即席の橋を架けて、対岸まで一気に引っ張ったんだよ」
巡査「え! は、橋ですか!? しかしそんなものちょっとやそっとでできるものじゃ…」
警部「できるよ。ちょっと重い荷物がほんの数秒通り過ぎるまでの間だけでよかったんだから」
巡査「そ、それは一体…?」
警部「もう一度図を見てごらん」

 

警部「死体のあった笹の対岸に森があるだろう」
巡査「はい」
警部「犯人は森の木々と笹の間に大量の糸を渡したのさ」
巡査「い、糸ですか!?」
警部「ああ。何重にも何重にも、ぐるぐるとね」
巡査「しかし、糸程度の強度で人の体を支えるなんて…」
警部「何言ってんだい君。何十本何百本もの糸をより合わせれば、糸は紐に紐は綱になるんだよ?」
巡査「う、ううん…」
警部「それに、そんな完璧な強度なんて必要なかった。上を死体が数秒通ればよかったんだから」
巡査「で、でも、そんな大量の糸がどこに…」
警部「何言ってんの。辺賀 琴美(べが ことみ)は機織が仕事だろ?」
巡査「あっ」
警部「橋に使った糸だって、回収した後適当に洗って乾かして織物に織り込んでしまえば証拠は隠滅される」
巡査「だ、だけど、そんな頼りない橋の上を、そんなにうまく死体引きずれますかね」
警部「できるさ。ガイドになる紐を一本だけ別に渡しておけばいい」
巡視「ガイド…ですか?」
警部「死体の方には紐を輪っかにしてそのガイドの紐を中に通す。後はロープウェーみたいな感じでツツーッと」
巡査「で、でもでも、いくら滑らすって言ったって、人の力じゃとてもそんなすぐに引っ張りきれませんよ」
警部「じゃあもっと力のある物に引かせれば良い」
巡査「え?」
警部「もう一人の犯人、有田入 鷲雄(あるたいる わしお)の職業はなんだったー?」
巡査「え、それは酪農家…あっ! ですか!?」
警部「そういうこと。鷲雄は牛にその死体を引っ張らせたんだよ」
巡査「つ、つまり絵に描くとこういうことですね」



警部「きみの絵も大概だね」
巡査「そんなことどうでもいいじゃないですか」
警部「とりあえず、そんな感じだね。セッティングができれば、後は牛を激しく追って走らせれば良い」
巡査「死体の激しく転がった跡っていうのはこの時だったんですね」
警部「そう。少しでも綺麗に転がすため、犯人は死体を五色の紐でぐるぐる巻きにした」
巡査「なるほど」
警部「ところが、その準備の時にきっちり結びすぎたんだろうね。彼らにとって計算外のことが起こった」
巡査「計算外、ですか?」
警部「固く結びすぎて解けなかったのか、もしくは死体に紐の跡が残ったため外さない方が賢明と考えたか」
巡査「うーん」
警部「とにかく彼らは死体を縛った紐を解けなくなってしまった。これでは不自然な死体が出来上がってしまう」
巡査「確かに」
警部「そこで。恐らく死体の状態を見て思いついたんだろうね。笹に五色の紐。七夕っぽいな、と」
巡査「あっ。だからこんな七夕の飾り付けを?」
警部「多分ね。紐のカムフラージュの為にこんな見立てをしたんだ」
巡査「な、なるほどぉ…」
警部「じゃあ行こうか、彼らに会いに。今はまだ状況証拠しかないからね。物的証拠を見つけないと」
巡査「きっとどこかからひょっこり見つかりますよ。棚ぼた、なんちゃって」
警部「せっかく綺麗に纏めようとしてるのに最後の最後でぶち壊しだ、お前」




 以下、web拍手レス。

> >彼女は付き合っている彼女との結婚を
> それなんてエロゲ?
> >彼女は付き合っている彼女との結婚
> 解答よりもここにつっこみが来る気がしてなりません

 書いてる途中まで主犯と共犯が逆だったから、その名残ですね。ご指摘ありがとうございます。直しておきました。そのくらい書きながら混迷してたんだよ!

> 犯人は被害者を殺害した後,五色の紐でしっかり縛り,そのひもの端を
> 対岸の,束にした笹の幹にくくりつける.笹束はあらかじめ川側に充分しなった状態に固定しておく.
> そのしなりを利用して死体を一気に対岸へ運ぶ.
> 死体はその過程で転がされたように損傷し,巻きつけたひものカモフラージュのために他の七夕飾りを加えた
> 推理は以上です!じっちゃんの名にかけてまるっとお見通しだ!

 笹をばね代わりにするわけですか。ビジュアル的にはかっこいいなぁ。笹ってそんなにしなる力強い?

> >絵、下手ですね  当店のメインコンテンツは漫画だと言うになにぬかす
 オイラじゃないよ! 警部と巡査の絵なんだよ!

> 今日の広告:鍵師・錠前師にになるなら
> のっぽゴン太郎はシーフに転職した

 君は全国の鍵屋さんを敵にした。
   
         
         
    2006年7月8日(土)    娯楽映像作品賃貸業店内における年少者の行動科学    
         
         
     今日はばーちゃんの見舞いやらばーちゃん家の整理やらなんやらで一日ばたばたしてました。
 どうも。のっぽ ゴン太郎です。帰宅途中の車の中で、母と地球環境に関するディスカッションをしたよ。そして出た結論が「慈善活動は娯楽の一種である」でした。どういう話の流れかはもう覚えておりません。


 そうそう、昨日またTSUTAYAに行ったんですよ。
 すると、店内で兄弟もしくは友達とおぼわしき小さい男の子二人がぎゃーぎゃー喚いていたのです。年の頃は幼稚園から小一くらいでしょうか。

*「ドラゴンボールは?」
*「たしかこのへんにあったとおもうんだけど」
*「ドラゴンボールないー!」
*「ドラゴンボールどこー!」

 お前らの立っている位置からおよそ1m右にずれたところに、棚まるまる一つ使った特大のコーナーができとるわ。
 多分オイラが思う以上に彼らの視野って言うのは狭いんだろうなぁ。体が小さい分。

*「あっ、ここにドラゴンボールってかいてある!」
*「えっ、どこどこ?」
*「えっと。ドラゴンボールはうりきれました

 は!?

母親「ドラゴンボールは裏の棚に移動しました、よ」
*「あっ、そっか」

 どんな読み間違いだ!

*「うらだって!」
*「こっち?」
*「ないよー!」
*「ないー!」

 それは「裏」の棚じゃねぇー!
 お前らから見て「後ろ」の棚だーー!


 みたいなツッコミを思う存分心の中で入れつつ、また追加でDVD借りました。

・カードキャプターさくら 3
・カードキャプターさくら 4
・幻想魔伝 最遊記 1
・幻想魔伝 最遊記 2
・地獄少女 一
・地獄少女 二
・姫ちゃんのリボン 5
・姫ちゃんのリボン 6
・Rozen Maiden 3
・Rozen Maiden 4

 エヴァが先にレンタルされてなかったらそこをガーッと攻めるつもりだったんだけどな。
 あと幽遊白書も手を出したかったけど、そっちも二巻だけ借りられてました。残念なことです。とりあえずローゼンメイデン制覇。12話で最後なんだよね??




 以下、web拍手レス。

> その力で引っ張るとバラバラ屍体になると思った今日この頃
 糸一本で巻いてたわけじゃないですからね。それに糸一本程度じゃ死体の前に糸が切れるでしょ。

> >きみの絵も大概だね  当店のメインコンテンツは漫画だとい(ry
 オイラじゃな(ry

> 曰と日だと曰のほうが太くて日のほうが細いから並べてあるとわかるね。
                    ←さぁどっちだ!→                     
   
         
         
    2006年7月9日(日)    1st Impression    
         
         
     皆様ごきげんよう。のっぽ ゴン太郎です。今日は一日暑かったです。会社はなんだかんだ言ってエアコン効いてんだなぁ。
 そういや今日「アンケートお願いします」っていう電話がかかってきたんですけど、コンピュータ音声による自動アンケートな上、回答していただいた方にはナントカいうえらそうな人の書いた人生を考えそうな本をプレゼントという、失礼だよ!+興味ねぇよ!+文句も言わせてくれないのかよ!の三連コンボだったため「今から3点ほど質問をさせt」でガションと電話を切りました。

 さて、今日はこないだレンタルしたDVDの一部を視聴いたしました。
 その中で、今回初めて手をつけた二作品についてファーストインプレッションを書きます。


幻想魔伝 最遊記

 話の内容は原作を読んでるので置いといて。

 第一話からヤシガニのオーラを感じました。
 個人的にはテレビシリーズ「ふしぎ遊戯」の最後近く…ってところ。ふし遊の場合は終盤に行くに従ってどんどん製作スケジュールが詰まってきたせいなんだろうなぁとは思うんですけど。

 とりあえず、それ以来オイラのイメージだと「スタジオぴえろはセル画の枚数を減らして誤魔化すのが得意」な製作会社だと思ってたんですが、ごめんなさい、改めて直視すると全然上手くないですね。ぴえろの過去作品を見てたら「東京ミュウミュウ」の文字があってなんとなく「あー」てなった。

 何はともあれ。

 OPの前半はすごく雰囲気出てて良かったです。曲にあわせたカットインとか。
 話の中でも、日常会話的なところやギャグシーンなんかは及第点じゃないでしょうか。まだ一話二話くらいしか見てないけど。
 ただ、絶対的にアクションシーンが痛々しい。OPの後半とか話の中のクライマックスとか、そこはセル画ケチっちゃ駄目でしょ。動きに迫力もないし。

 何より幻滅したのは、倒された敵がCG処理で霧散してしまう点。
 最遊記の魅力の一つは血まみれ・血みどろ・露骨な切断面のグログロ死体がぽんぽん出てくるワイルドでハードボイルドなところなのに。これではそんじょそこらの温いアクション漫画と変わりませんがな。
 せめて「北斗の拳」レベルのグロさは出してほしかった。血は光ってていいから。


地獄少女

 第一話しか見てないけど、ものすごく興味惹かれました。
 和風テイストがオイラ好みっていうのもあるし、作画がきちんとなっていてOP・本編・EDともに雰囲気ばっちしっていうのもあるけど、何より物語のコンセプトが「笑ウせぇるすまん」のハッピーエンド版みたいで痛快。
 「不思議な存在の主人公」「オムニバス」「依頼を受ける」「恨みを晴らす」なんかの要素はホラー系の物語にはよくありそうな気はするけど、オイラ個人ではあまり触れるジャンルでないので新鮮でした。

 それと主人公の仲間「一目連」「骨女」「輪入道」ってとこが、「ゲゲゲの鬼太郎」世代としてはツボ。
 もっとも「一目連」は「目目連」って名前の方が馴染みあるけど。

 第一話に関しては本当にスッキリする物語でした。
 最初ってことでごくごく基本的なスタイル「状況説明→依頼→依頼者の葛藤→悪役に天誅→エピローグ」という流れでしたが、まず初めの「状況説明」の段階で依頼者自身にも非があったんですね。もちろんターゲットが悪い人なのは当たり前として、依頼者はまず誰かに相談すべきだろ、と。
 それをしないで一人で抱え込んで泥沼に嵌っていく依頼者は、全面的に同情できません。

 で、そこで地獄少女一味が出てきてターゲットを地獄に流すわけですが、そこで依頼者にも枷ができます。
 人を呪わば穴二つ。依頼者も死後は地獄に行く、と。
 観ててスッキリした。このまま依頼者だけハッピーエンドだったら文句言ってたとこでした。

 そんな感じで、視聴者ともども前半で蓄積された鬱憤を最後に叩き返す快感、およびビジュアル的なホラーを期待できるという点から、続きを観たくなる作品だと思います。
 主人公の声がどうしても志摩子さんに聞こえるけどね!




 以下、web拍手レス。

> 幻想魔伝最遊記懐かしい…全篇見るの頑張ってください。OVAもあるし出るので(笑
 全部観るかどうかはその時の気分次第ってことでどうかひとつ。「藍青」の続編なんかはもう観る気しないし。

> 慈善活動:娯楽→道楽ではなくって
 ┏娯楽:心を慰め、楽しむこと。また、そのような物事。笑い、喜ぶような楽しみ。
 ┃道楽:(1)本職以外の趣味にふけること。趣味を楽しむこと。また、その趣味。
 ┃    (2)酒色・ばくちなどの遊興にふける・こと(さま)。
 ┗    (3)〔仏〕 仏道修行によって得た悟りのたのしみ。        三省堂提供「大辞林 第二版」より
 まぁ、どっちでもいいんじゃない。気になるようならまた日記で細かく書いてもいいけど。

> 「えっと。ドラゴンボールふりかけはうりきれました」
 その前に在庫ないやろ。あっても食えんやろ。

> 多分オイラが思う以上に彼らにとっての1Mは長いんだろうなぁ。体が小さい分。
 1メガか…確かに、昔はメガって単位だけですげー!と思ったもんですよね。「キングコング(FC)」あたり。
   
         
         
    2006年7月10日(月)    嘘の変遷    
         
         
     生まれたばかりの赤ちゃんは、何も知りません。完全なる無垢の状態。
 だから、物心つくようになった頃、親や周囲の人間がいろいろなことをひとつひとつ教えていくわけです。

 子供は最初、「嘘をついてはいけない」と教え込まれます。
 嘘をつくことは悪いことだ。人を騙すのは悪いことだ、と。
 だから、子供は真っ白いキャンバスにただただ純粋に、嘘は悪いことだと書き記していくのです。

 やがて子供は幼稚園保育園そして学校へと進みます。
 そこで彼らは、エイプリルフールや意地悪クイズなど、世の中には「嘘」をついても許される土壌があることを発見します。
 そしてその背徳感、禁忌を侵す快感を知っていくのです。

 さらに成長した子供は、この世界に「嘘」が山ほど存在することを知ります。
 世の中は嘘をつかない良い人ばかりではなく、嘘を平気でつく悪い人がいっぱいいることを知るのです。
 そして、嘘は悪いことだと教えた親自身に「嘘」をつかれる局面に出くわし、ショックを受けるのです。

 それから彼らは、真っ正直に「嘘」をつかない生き方が非常に損であることを知ります。
 小さい頃は無条件に信じていた親の言葉にもだんだん裏を探るようになり、逆に親に対しても必要に応じて嘘をつくようになった自分。
 それらを抱えて、彼らはやがて「嘘は悪いことばかりではないのではないか」という考えに至ります。

 社会に出る頃には、「世の中を渡っていくのに嘘は必要である」という結論になっています。
 上手い「嘘」は社会の潤滑油として重要視されるのです。
 そして、そんな中でふと垣間見える「真実」にノスタルジックな価値を感じるのです。

 やがて彼らは生涯の伴侶を見つけ、子供ができます。
 そして子供に「嘘をついてはいけない」と教えるにあたり、彼らは気づくのです。
 ああ、「嘘をついてはいけない」という言葉自体が、親が子供に与える最初の「必要な嘘」なんだな、と。




 以下、web拍手レス。

> 当時のテレ東のお約束でグロ・血・肉片・吸ってはく喫煙シーン全部駄目なのでああなったそうです。
> 最遊記RELOAD・GUNLOCKになると直視できるアニメになりま・・したよ

 言われて初めて気づいた。確かに喫煙シーンなかったわ。
 オイラもアニメ化された時代が良くなかったと思います。ちょうどアニメが量産され始めた頃だしね。

> 休日出勤乙です
 ありがとうございます。でも休日出勤してませんよ。

> 王泥喜法介
 なるほどくんじゃないとやだ! (`・ω・´)
   
         
         
    2006年7月11日(火)    ふしぎの国のアリス    
         
         
     ある晴れた昼下がり。
 少女アリスは時計を見ながら走っていく白兎を目撃し、追跡する。
 そしてそのまま穴に落ち、見知らぬ土地に迷い出てしまったのだった。

アリス 「困ったわ。一体ここはどこかしら」
いもむし「やぁ、お嬢ちゃん。ここがどこか知りたいかい」
アリス 「ええ。教えてほしいわ」
いもむし「知っているがお前の態度が気に入らない」
アリス 「殴るわよ」
いもむし「ここはふしぎの国さ」
アリス 「ふしぎの国?」
いもむし「知っているかい。SFってのは"少し不思議"の意味なんだぜ」
アリス 「それは藤子不二雄の世界の話だし、そもそも今関係ない知識ですよね」
いもむし「へへ…お嬢ちゃん、やるね。いいツッコミを返すじゃねぇか」
アリス 「あんまり嬉しくない」
いもむし「そんなお嬢ちゃんには、プレゼントをあげよう」
アリス 「あら何かしら」
いもむし「このキノコだ。赤いキノコを食べれば体が大きくなる」
アリス 「まぁそれは不思議」
いもむし「青いキノコを食べれば体が小さくなる」
アリス 「食欲をそそらない色合いのキノコね」
いもむし「緑のキノコを食べれば1UPだ」
アリス 「えっ。ちょ、1UPって何」
いもむし「紅茶キノコはブームがとっくに過ぎたから注意しな」
アリス 「ブームていうかそんなのあったわねレベルなんですけど」
いもむし「金色に輝くキノコは食えないから注意しろ。歯形は付くけど」
アリス 「それ本当にキノコ? 金塊じゃないの?」
いもむし「黒いキノコは体の一部分だけ大きくなる」
アリス 「一部分ってどこが?」
いもむし「それは俺の口からは言えない」
アリス 「下ネタ?」
いもむし「腐ったキノコのような色をしたキノコは腐っているから注意しろ」
アリス 「わりかし当たり前のことを言うわね」
いもむし「腐ったみかんのようなキノコは排除しろ。ほっとくと他も腐るから」
アリス 「金八先生に真っ向からケンカ売る発言だわ」
いもむし「透明なキノコは見つけられるもんなら見つけてみろ
アリス 「何の挑戦よそれ」
いもむし「アッチョンプリケと叫ぶキノコは必ず傍に天才外科医がいるぞ」
アリス 「それはキノコじゃなくてピノコ」
いもむし「どうでもいいが、某スポーツ新聞が王監督の手術を報じた時にさ」
アリス 「本当にどうでもよさそうな話ね」
いもむし「手術を執刀した先生のことを"ブラックジャック"って表現してたんだよ」
アリス 「はぁ」
いもむし「失礼じゃね? ブラックジャックって闇医者だぜ?」
アリス 「そんな細かいことまで考えてないんでしょ」
いもむし「俺、見出しを見た時、監督の手術はヤバイ人がやってたっていう告発かと思ったもの」
アリス 「単に天才外科医ってとこだけ強調したかったんでしょうね」
いもむし「で、なんの話だっけ」
アリス 「キノコの紹介。ていうかもうどうでもいいんだけど」
いもむし「まだまだあるぜ」
アリス 「まだあるの?」
いもむし「この小さいキノコはマッシュルームだ」
アリス 「普通のキノコね」
いもむし「マッシュルームを馬鹿にすんなよ」
アリス 「別に馬鹿にはしてないけど」
いもむし「こいつには地球で一番強力な発癌性物質が含まれてるんだぞ」
アリス 「えっ。そ、そうなの?」
いもむし「バケツ一杯のマッシュルームを毎日食い続けたら癌になる」
アリス 「それ、癌以前に別の要因で病気になると思う」
いもむし「ビートルズとよく似てるから間違えないように」
アリス 「間違えないよ。髪型がマッシュルームカットなだけじゃない」
いもむし「大木凡人と間違えないように」
アリス 「間違えないよ!」
いもむし「南海キャンディーズの山ちゃんと…」
アリス 「間違えないよ!!」
いもむし「あー、あとこのきなこ色のキノコはきなこ味のキノコだ」
アリス 「…はい?」
いもむし「このきなこ色のキノコはきなこ味のキノコだ」
アリス 「このきなこ色のキノコはきなこ味のキノコなのね」
いもむし「そう、このきなこ色のキノコはきのこ味のキナ…」
アリス 「ニヤリ」
いもむし「そ、そうそう、こっちはチョコ味の…」
アリス 「きのこの山ね」
いもむし「な、なにィィィ!! マイナス一秒ツッコミだと!!」
アリス 「ふっ。あなたのボケは既に見切った。トドメよ!」
いもむし「くっ…!!」
アリス 「あんたとは…やっとれんわーーー!!(裏拳)」
いもむし「ぎゃああああああああああ!!」

 こうして第一の刺客いもむしを退けたアリス。
 だが冒険の旅は始まったばかりだ。
 行け、アリス! 負けるな、アリス!
 自分の世界に戻るために!!
                                 <つづく>



 …おかしいな。こんな話を書くつもりじゃなかったのに。どこで間違えたんだろう。




 以下、web拍手レス。

> >主人公の声がどうしても志摩子さんに聞こえるけどね!
> 確信犯だと思うけど、中の人は同じですからねぇ。

 はい、「能登麻美子が絡むとつい触れたくなる教」の信念に基づき触れさせていただきました。確信犯です。
 >【確信犯】 道徳的・宗教的・政治的な信念に基づき、自らの行為を正しいと信じてなされる犯罪。
 >                                     (三省堂提供「大辞林 第二版」より)

> >ああ、「嘘をついてはいけない」という言葉自体が、親が子供に与える最初の「必要な嘘」なんだな、と。
> さすがのっぽ氏、いいこと言うね。

 ありがとうございます。言ってる本人が意味良くわかってないけどな。(だめじゃん)

> >逆に親に対しても必要に応じて嘘をつくようになった自分。
> それを見抜くことのできない親がなんと多いことか?

 見抜く必要はありませんよ。親が責任を取るべきなのは「子供の嘘まで管理すること」ではなく、「子供が正しい嘘をつける人間になるよう育てる」ことだと思います。

> 珍しくまともなはなしだな
> 早くのっぽゴン太郎様も生涯の伴侶を見つけて下さいませ
> ……  もしかして今日の文章はこっちがメイン?

 裏を探るな! 穢れた大人め! ヽ(`Д´)ノ
   
         
         
    2006年7月12日(水)    予測不可能    
         
         
     新調した携帯にミュージックプレイヤーの機能があるので、ちょっと使ってみました。
 イヤホンつけると著しく音が小さい罠。そしてプレイリスト再生すると音量が変えられない罠。MDウォークマン代わりとはいかなそうです。どうでもいいけどイヤホンつけると暑いわ。

 皆様ごきげんよう。携帯のサウンド再生機能がカラオケの時の小道具に使えそうだな、とぼんやり考えているのっぽ ゴン太郎です。


 実は今日、会社の方々とカラオケに行こうという話になっていたのです。
 個人的にもカラオケといえばゴールデンウィークにパセラ池袋西口店で徹夜ぶっこいたのが最後ですし、一緒に行く方の中にはカラオケの機種どころかマイクの具合にまでこだわって店を選ぶカラオケ好きがいて、前々から一度ご一緒したいと思ってったのです。

 そしてドタキャーン。

 「今日はカラオケ行ってくっから晩御飯いらんよ!」と母に言い残してきてしまったので、これはもうどこかでご飯を食べて帰るしかない。そう考えたオイラはとりあえず難波の商店街に出てみることにしました。

 気づいたら日本橋。

 不思議であります。さっきまで商店街の中をふらふらしてたと思ったら、いつの間にかとらのあなに足を踏み入れようとしていたのであります。ていうかそのまま足を踏み入れたのであります。収穫はなかったです。
 とりあえず、この後どーすっかなーとか考えながらふらふらしていたところ、偶然真黒鳥くんに出遭いました。


 真黒鳥くんはオイラが大学時分入っていた漫画同好会で同期だった人です。もっとも彼は最初の一、二年くらいまでしかサークルに出入りしておらず、それ以来会って話したことはありません。年賀状だけはやりとりしてましたけど。

 ところが、オイラがこないだまで出向してた勤務先にいたんですよ。彼が。偶然にも。
 彼も別会社の同業者で、そこへ同じように出向してきていたらしく。
 ただあまりに久しぶりすぎたこともあって、結局話をすることもなく「多分真黒鳥くんだと思うけど…」レベルのままオイラはその仕事場を後にすることになりました。

 そしたら、次にオイラが参入したプロジェクトが彼と同じプロジェクトだったという偶然。
 飛び交うメールの中に彼の名前を見るようになりました。

 そんなわけで、およそ八年ぶりに会話ですよ。
 あれだけ仕事上で関わっていながら、それとは全然関係なく日本橋で再会というこのシチュエーション。これが運命ですか。宿命ですか。
 とりあえず、お互いの近況や仕事上の話なんかをしながら、晩御飯を一緒に食べて楽しいひと時を過ごしました。

 昔、久々に彼のサイトを覗いたらONEの茜に扮したコスプレ写真が載っていて夜中に牛乳吹いたのもいい思い出です。今改めて見たら Kanonの佐祐理のコスプレ写真が載っていたのでH2O吹いた。




 以下、web拍手レス。

> ぴのこのこのこべんぴのこ!
 ∞lllllll∞ アッチョンブリケ!
 ⊃)゚8゚(⊂           …便秘だったのか。ピノコ。小さいのに不憫な。

> 白い花を食べれば火の玉を出せるようになる
 葉っぱを食べればしっぽが生えて飛べるよ!

> 間違い:無理矢理時事ネタの王監督を持ってきた所
 つまり王監督のせいだったというわけですね。なーんだ、安心した! (´▽`)フ

> 間違えたのは人生なんじゃないかと…(ぉ
 押していい?  ( ´ω`)ノ{人生のリセットボタン]

> アリス 「つづくんだ」
 まぁいつに続くかは特に明記してないけどな。

> アリスが怖いー((;゚Д゚)ガクガクブルブル
 オイラは周囲がボケばっかりの世界で振り回されるツッコミ少女を書きたかったはずなのに、おかしいね。
   
         
         
    2006年7月13日(木)    カッとなってやった    
         
         
     皆様ごきげんよう。
 「最終兵器彼女」のDVDの次回予告の最後で「最終兵器彼女、第5話…」ってとこの読み上げに入る時「最終…」の段階でいちいち「え、最終回?」とドキッとしてしまうのっぽ ゴン太郎です。


 今日帰宅して夕刊を見たら、サッカーのジダン選手ですか、例のワールドカップの最後の最後に敵選手に乱暴を働きレッドカード食らった件についての言い訳が載っていました。
 簡単に言うと家族を中傷されたからだそうで、それはフランス語で言われたのかイタリア語で言われたのか非常に気になるところです。気にするところが違いますか。そうですか。

 この言い訳を受けて世間でどういう評価になっているのかはよく存じませんが、彼の言葉を信じるのであればそれは確かにカッとするところでしょう。
 自分自身ならともかく、自分の大切な人を馬鹿にされては黙っていることができない。暴力に訴えたのはともかく、我慢ならない気持ちはよくわかる気がしますよね。

 ワールドカップ決勝という大舞台も、引退を控えた最後の試合ということも、全てかなぐり捨てて大切な人を守ろうとした、そんなジダン選手はすごい人だと思います。


 何より、そこで殴るでもなく蹴るでもなく頭突きってとこがすごい人だと思います。




 以下、web拍手レス。

> Kanonの佐祐理のコスプレ写真・・・さすがはのっぽさんのお友達ですねー?
 久々に会ってオイラがすっかり鍵っ子だって言ったら「嘘ぉ!?」と驚かれました。オイラの鍵っ子歴より彼と会っていない時期の方が長かったのです。

>誤って梅田→日本橋と読んでしまい「あなたどんな人?」と突っ込みを入れそうに
 まぁ歩けない距離ではないですけどね。でも一体どこに「梅田」を連想させる記述が…

> そんなあなたに つ(iPod nano)
 ごめん、携帯の音楽プレイヤ、いろいろいじってみたら普通に音量変えれたわ。アハハ。
   
         
         
    2006年7月14日(金)    鳥よし茶屋にて    
         
         
     今日は新人歓迎会ってことで、会社の部の人間+協力会社さんあわせて70名近くで宴会でした。
 最近の仕事の関係上爆発的に知り合いが増えたためか、一人でまったりする暇がないという、オイラにしてはかなり珍しい事態になりましたよ。あー。宴会ってこういうことなんだね。

 帰りも遅かったし眠いしなんだかんだで今日の日記はこの辺で適当に切り上げさせていただきたく。
 最後に本日の宴会でびっくりしたことトップ3ー。


 三位。佐賀県出身を名乗るのが恥ずかしいという人を初めて目の当たりにした。

 二位。ずっと先輩だと思っていた女の人が実は一年後輩だった。

 一位。しかもその人、既婚だった。




 以下、web拍手レス。

> 頭突きで「くにお君」の「ごうだ」を思い出したのは私だけじゃないはず。つか、スパノバいつの間に!?
> >何より、そこで殴るでもなく蹴るでもなく頭突きってとこがすごい人だと思います。
> モアイだ。
> 口からレーザーをはくぞー

 「くにおくん」派か「モアイ派」か議論の分かれるところですな。スパノバは、正式に稼動するのが今月末みたいです。

> これでもどうぞ  http://www.wallak.net/zidan/
 レッドカード30枚でした。え、これレッドカードが多い方がいいの?悪いの?

> 以上カッとなってキーボードに頭突きを入れたのっぽゴン太郎様からのコメントでした
 ※キーボードが壊れたのでコメントが打てません
   
         
         
    2006年7月15日(土)    頭の訓練    
         
         
     

 これ、我が家の門扉なんですけど。
 昨日家に帰ってきてこの門を開けようと思ってぐいとひねったらですね。

 

 取れまして。


 いやいやいや、ちょっと待て!
 この門扉思いっきりガチガチの鉄だぞ! 金属だぞ!
 何をどうやったらそんなもんが取れるというんだ!

  

 これと言って破損しているところはないし、金属だから無理やり変形させればOKというものでもない。
 元に戻そうとしてみましたが、微妙にひっかかって全然填まりません。
 この感覚…これはまさしくあれですよ、知恵の輪。

 つーわけで、今日明るくなってから炎天下でこの知恵の輪に取り組みました。
 結果、答えは「緩んでいる根元から引っ掛け部分を入れる」「根元に入れる際、間違った方向から入れると最後まで填まるほどの隙間が得られない」ということがわかり、無事に修復できました。
 めでたしめでたし。


 

 いや、それ以前に取れるなよ、んなもん。




 以下、web拍手レス。

> スパノバ、ニューウメダに入ってる模様。
 ググったら一件だけ踊ってきた人の日記を見つけました。てことはマジ情報か!?

> 学年と実年齢と社会人歴が一致しなくなってくるから大人の社会は難しい
 オイラは昔から先輩でも後輩でも基本的にみんな敬語使うようにしてます。便利だよ敬語。

> 鳥よし茶屋のホームページがなかなか微妙なテイスト満載でGJ
 なんとゆーか、こう、体裁をスマートにしようという発想自体がない感じっすね。社員が作ってるのかな。