2005年5月16日(月)    ええー    
         
         
     久々にTVタックルをぼーっと観てたら、なんか極端な人ばっかりが集まって実りのない討論をしてました。

 テーマは「愛国心」についてだったはずなのに、中国代表とアメリカ代表と右翼がお互いを罵り合う様が延々と続くちゅーか。なんだかなぁ。TVタックルって何人かは冷静で真っ当なこと言う人混ざってなかったっけ。というかこの日本側の面子って、やしきたかじんの「そこまで言って委員会」とほとんど変わり映えしないんだけどこれどうなの。

 あまりにみんなが同時にキーキー喋ってわけわかんないからもういっそ挙手制にしちまえよとか思ったんですけど、それだと面白くない視聴者がいるんだろうなぁ。あとビートたけし少しは喋れ。


 そんなわけでごきげんよう。
 レンタルしてたDVDを返しに行ったら、ついまた新たに借りてしまいましたのっぽ ゴン太郎です。いよいよ鉄人兵団がきた。リルルで泣くぞ。


 今日全社メールで、資格取得を奨励する旨のメールが届いていました。
 以下要約。

 「高度な資格を取得した人に、もれなく
  社長のサイン入り資格取得奨励書(卓上フレーム付き)プレゼント!」


  
   
         
         
    2005年5月17日(火)    1か0か    
         
         
     今日は会社の近くの焼肉屋が半額セールということで、定時後職場の方々と一緒に食べてきました。
 帰宅して風呂入って身支度してPCの前に座ったらもう夜1時なので、箇条書きでお茶を濁しておきたいと思います。

・入店時の人数は6人で、3人・3人に分かれてテーブルにつく。
・飲み物注文、届き次第速攻で乾杯。
・肉が到着、テーブル中央にある炭焼きの網の上に乗せる。
じゅうとも言わない。
・どうも火力が全然足りていないらしい。
・テーブルの下に火力調整のつまみがあるのを発見。
・「最強で!(≧▽≦)」「最強入りました!(≧▽≦)」

盛大に燃え上がる。

・あのー、肉を食べたらシャクシャク言うんですけど。焦げて。
・ちょっとでも厚みのある肉は、表面真っ黒で内部が真っ赤。
・「す、炭だから火を消しても大丈夫っすよ!」「ですよね!」
・鎮火。
・新しい肉が運ばれてくる。
・乗せる。超静か。
・「ファイヤー!(≧▽≦)/」「ラジャー!(≧▽≦)>」

吉原炎上。

・脂身あたりが地獄絵図と化す。
・肉を箸で摘み上げたら、火がついたままになった。
・衆人監視の元、箸の先で消し炭に変わっていく肉塊。
・肉を一通り捌ききったころ、ようやく鎮火。
・新しい肉が運ばれてくる。
・「これは一体なんだろう。ハラミか?」「肉ですよ肉。全部肉」
・乗せるが反応なし。
・「ファイヤー!(≧▽≦)/」「イエッサー!(≧▽≦)>」

ベギラゴン。

・「表面がサクサクで中はしっとりしてるね」
・「あの! なんか! 肉が! 縮んでます!」
・「あれー、ここにあった肉は?」「燃え尽きました」
・「ソーセージは元々茹でてあるから軽く炙るだけで食べられるね」「じゃあ焼かなくていいじゃん」
・一通り落ち付いた頃にまた新しい肉。
さぁもう嫌でもパターンが見えてきましたね。
・「ファイヤー!(≧▽≦)/」「OKー!(≧▽≦)>」

薙ぎ払え!

・最終的には遅れて来た人2人を含めて8人になってました。
・なんのかんのでお腹一杯食べました。
・間違いなくまた太ります。やばいです。
・そして明日も宴会予定。
   
         
         
    2005年5月18日(水)    立つ鳥の跡    
         
         
     昨日焼肉で暴食したため、今日は一日喉が乾くわどう考えても体内塩分濃度が高いわのちょっとよろしくない体調でした。でしたにも関わらず今日も宴会。しかもインド料理屋。カレーが辛ぇよ!(大爆笑間違いなしのダジャレ)

 以前お昼に行ったことのあるインド人が経営してる本格インド料理屋さんだったわけですが、本格過ぎてメニューに書いてある言葉がわからない。何食べた?って聞かれても答えられません。辛うじてカレーとかナンとか。このカレーとナンもまた種類があるんですけどもうそんなもん到底覚えてないです。
 赤いカレー! ほうれん草のカレー! なんかごちゃごちゃいろいろ入ったカレー!

 味としては多分結構美味しいんだろうなぁと思いつつ、感覚のなくなった口でもにょもにょと食い漁ってました。ていうかお腹の中が熱いんですが。今なら口からビーム吐いて王蟲の大群を薙ぎ払える気がする。昨日も使ったね、ナウシカの巨神兵ネタ。


 んで、今日の宴会はなんだったのかというとオイラともう一人の送別会でした。
 明日からまた前の所に出向して来ます。また夜遅くなるぞー。晩飯が日付変わってからになるぞー。

 あー、あと昼飯もまたまっずい弁当屋の弁当になると思。もっすご気分がダウナー。
 自社のお昼は良かったなぁ。
 路上に机出してカレーを売ってるインド人、喫茶店の弁当販売で接客するバイトの韓国人、それを買う日本人。あの無駄に多国籍な光景も見られなくなってしまうのですね。


 皆様ごきげんよう。日本人代表から引退する事になったのっぽ ゴン太郎です。


 つかあれか。オイラはこの短期間にサイトバレだけして去っていくわけか。なんてこった。世界中滅びてしまえ。バルス!(ラピュタネタは昨日使ってないよね?)
   
         
         
    2005年5月19日(木)    迷路    
         
         
     映画ドラえもんに「のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)」という作品があります。
 タイトル通り作中に巨大立体迷路が出てくるんですが、ところで他の漫画でも(メインとまでは行かなくとも)迷宮を題材にする事があります。
 しかしオイラの感覚で言わせてもらえば、こういうストーリーの中に登場する迷路で迷路の面白さを体現できた作品は存在しません。

 個人的に立体迷路と言うのは好きなアトラクションなんですが、あの面白さを漫画やアニメなどの一方通行な情報媒体で擬似体験するのは不可能なんだろうなぁとぼんやり思いました。なんの脈絡もなく。
 理由も考えてみたんですが、2秒で答えが出たよ。迷路なんて自分で考えないとなんも面白くないんだわ。実に単純明快でした。

 だからね、迷路ネタというのは作家にとって罠だと思うの。
 迷路って面白いから題材にしたら弄りがいがありそう!と思っていざ書き始めてみると、だんだんどうしようもなくなってくる。
 偶然正しい道に辿り付くように書いたら、ご都合主義にしか見えない。
 「そうか、ここがこうなっていたから…」なんて登場人物に考えさせても、読者はそんなこと考える必要ないから置いてけぼりを食らうだけ。

 そして最後は「このガイドロボがないと絶対に抜けられない迷路なんだ!」なんて安易な展開に落ち付いてしまうんだからほんと罠。



 そんなわけで新しい職場、というか前の職場に舞い戻ってまいりました。
 今度の上司的人に関して、昨日自社の人に「あの人はダジャレ飛ばしますよ。日記のネタにしたらどうですか」と言われたので、今日出たダジャレを記しておきたいと思います。

 「6月のいつかにまた新しい人が入って来るんだけど…
  あ、いつかって言っても5日じゃないよ?



    :
    :


 


    :
    :


 ほら見ぃ! みんな引いてるやん!
 だからやりたくないって言ったのに!
   
         
         
    2005年5月20日(金)    鏡よ鏡    
         
         
    妃「鏡よ鏡。世界で一番美しいのはだあれ?」
「それは白雪姫です」
妃「なんですって。でたらめ言うと承知しないわよ」
鏡「あ、いえ、今の質問では恐らく正しい答えが得られていないものと思われます」
妃「どういうこと?」
鏡「美しいという状態は本人の素養だけで決定する物ではございません。
  その時の体調、着ている衣服、お化粧の具合、身につけたアクセサリー、
  もっと細かい所では、光の当たり具合から見る角度に至るまで
  様々な要素が絡み合って為すものでございます。
  従って、たった今中庭で花と戯れている白雪姫
  薄暗い地下室で鏡に向かってぶつぶつ呟いているお妃様とでは
  単純に容姿の比較など出来ないのです」
妃「なるほど。なら質問を変えるわ」
鏡「はいはい、なんなりと」
妃「鏡よ鏡。いつどこであっても世界で一番美人なのはだあれ?」
「それは白雪姫です」
「ちょっと。どういうことよ」
鏡「あ、いや、あのですね。
  美人と言う概念は多分に文化的な要素を含んでおりまして
  極端な例を挙げますと、首長族では首が長いほど美しいとされております。
  また以前日本で行われた調査によりますと、
  全ての人が理想の美人と思う顔を統計して作り上げたら
  意外にどこにでもいそうな普通の顔になったという例もございます。
  従って美人という定義では単純に比較できないと言いますか」
妃「もういい。わかった。もっと答えの明確な質問に変えます」
鏡「そうしてください」
妃「鏡よ鏡。世界で一番この国の男が美人だなと思う女性はだあれ?」
「それは白雪姫です」
「表面やすりで削るわよあんた」
鏡「まま待って待って待って!
  ああああのですね、人には趣味嗜好というものがありまして、
  それがたまたまより若い娘の方に偏っているだけのことで、
  もっと本質的な美しさまで見抜いている男なんてほんの一握り。
  挙句の果てにはロリ萌えー、貧乳萌えー、料理下手萌えーなどと」
妃「あの娘、料理下手なの?」
鏡「いえ、恐らく某有名妹ゲーの情報が混ざっているのかと」
妃「何それ」
鏡「知らない方が良い世界です」
妃「とにかく、だったら私はどうすればいいのよ」
鏡「ええと。もっと具体的な項目に絞ってはどうでしょうか。
  鼻が高いとか、背が高いとか、胸がでかいとか、態度がでかいとか」
妃「そんなのあんたに聞かなくても見ればわかることばっかりじゃない。
  ていうか今どさくさに紛れてなんか言わなかった?」
鏡「いえいえ滅相もない」
妃「ふん。わかったわ。なら徹底的に条件を絞って質問しようじゃない」
鏡「お願いします」
妃「私と白雪姫、全く同じ条件で比較して、
  顔立ち、スタイル、気品の上で本質的に美しいのはどっち?」
「それは白雪姫です」
「叩き割る!」
   
         
         
    2005年5月21日(土)    鏡よ鏡2    
         
         
    妃「鏡よ鏡。世界で一番美しいのはだあれ?」
鏡「それは白雪姫です」
妃「鏡よ鏡。世界で一番美人なのはだあれ?」
鏡「それは白雪姫です」
妃「鏡よ鏡。世界で一番可愛いのはだあれ?」
鏡「それは白雪姫です」
妃「鏡よ鏡。七人の小人と暮らしているのはだあれ?」
鏡「それは白雪姫です」
妃「鏡よ鏡。毒りんごを食べてしまうのはだあれ?」
鏡「それは白雪姫です」
妃「鏡よ鏡。ガラスの靴を落としてしまうのはだあれ?」
鏡「それは白…シンデレラです」
妃「わー! 今白雪姫って言いかけたでしょ!」
鏡「い、いいえ、断じてそのようなことは」
妃「ほんとにぃ?」
鏡「本当ですとも」
「じゃあ第二問」
鏡「えっ」
妃「ここに毒りんごが10個入った籠があります」
鏡「そんなもん10個も生産しないでください」
妃「毒りんごを5個くわえると、さて籠の中のりんごはいくつになるでしょう?」
鏡「15個です」
妃「ブッブー。残念でした。答えは5個です」
鏡「えっ、なぜですか?」
妃「籠の中の毒りんごを5個 口 に 咥えたのです」
鏡「そんなでかいものを5個も口に咥えるのは無理でしょ」
妃「むー。キミ細かいよ」
鏡「お妃様が無茶苦茶言ってるだけです」
「そもさん!」
「せ、せっぱ!」
妃「よろしい。では第三問」
鏡「なんでこんなことやってるんだろ…」
妃「相手のまねっこをするのが得意なものはなあに?」
鏡「初歩のなぞなぞですね。それは鏡です」
妃「ブッブー。答えはまねっこおばけでしたー」
「小学生レベルの卑怯問題ッ!」
妃「第四問!」
鏡「反論する隙すらなしですか!」
妃「極微の世界では粒子の運動量と位置を同時に決定することはできない、と唱えた人はだあれ?」
鏡「ハイゼンベルクです」
「さぁいよいよ最後の問題となってしまいました!」
鏡「えっ、今の問題の答えは?」
妃「最後の問題は難しいですよぉー。挑戦しますか?」
鏡「いや、その前に今の問題の…」
「挑戦しますか?」
鏡「いや、答え…」
「挑戦しますか?」
鏡「こた…」
「挑戦しますか?」
鏡「…はい」
妃「はい、それではラストクエスチョン張り切って行きましょう!」
鏡「無理に英語にしなくても」
妃「シャープに答えて!」
鏡「日本一短いクイズ番組ですか」
妃「白雪姫が暗い森の中を流血しながらさ迷い歩いていました」
鏡「いきなりなんで流血してるんですか」
妃「いいの。問題とは関係ないから
「関係ないの!?」
妃「すると目の前にお菓子の家が現れました」
鏡「うわぁ違う話になってるし」
「お菓子の家の攻撃! 白雪姫に85ポイントのダメージ!」
「敵なの!?」
妃「白雪姫はメラゾーマを唱えた! お菓子の家に110ポイントのダメージ!」
鏡「嫌な白雪姫だなぁ」
妃「お菓子の家をやっつけた! 白雪姫は90ポイントの経験値を手に入れた!」
鏡「なんの経験値だ」
妃「さてお菓子の家を倒した白雪姫はさらに森の奥に進みました」
鏡「お菓子の家の出番はそれで終わりなんだ」
妃「道端では親指姫が一寸法師に襲われかけていましたが、華麗にスルーしました」
鏡「助けようよ。それと何やってんだよ一寸法師」
妃「しばらく歩くといばらの塔が見えてきました」
鏡「ああ、いばら姫が出てくるんですね」
「華麗にスルーしました」
鏡「ちょっとくらい出番あげようよ」
妃「竜宮城の乙姫様と出会いました」
鏡「唐突ですね」
妃「カレイにスルメしました」
鏡「そのシャレを言いたかっただけですか」
妃「続いて鉢被り姫と出会いました」
鏡「またマイナーなの来ましたね」
妃「鉢を被っていない鉢被り姫」
「鉢被り姫を構成する一番重要な要素が抜けてる」
妃「そして鉢被り姫を付け狙う魔女一人」
鏡「なんかよくわからなくなってきた」
妃「言葉巧みに騙された鉢被り姫は毒りんごを食べてしまいます」
鏡「既に主人公が鉢被り姫に代わってますね」
「10個ほど」
「食べ過ぎ!」
妃「可哀想に、鉢被り姫は毒りんごを喉に詰まらせて昏倒してしまいました」
鏡「もう毒とか関係ないですね」
妃「さて、そこで問題です」
鏡「はい」
妃「世界で一番美しいのはだあれ?」
鏡「それは白雪姫です」
   
         
         
    2005年5月22日(日)    はい消えたー (キンキン)    
         
         
     自宅から自転車を飛ばし、生憎の雨をかいくぐりながら最寄駅に着いたら、着ていた白いシャツにびっしり虫がくっ付いていました。叫びそうになった。

 本気でナイス蚊っちの購入を検討しているのっぽ ゴン太郎です。皆様ごきげんよう。


 今日は日本橋をフラフラしてきたんですが、歩きながらあれ買ってーあれ買ってーと脳内買い物リストを整理していたら目の前にメイドが現れました。超ビビッた。
 虚を突かれて思わず受け取ってしまった配布物を見てみたら「Moe CAFE」と書いてありました。

 あー。これが例の。

 なんか最近日本橋でねずみ算式にチュウチュウとメイド喫茶が増殖していますが、この「Moe CAFE」はコスプレ喫茶。「Cafe萌え萌え」に続いて二軒目です。どうでもいいけど「Moe CAFE」ってサイト持ってないのか。見つからなかった。

 しかしなんだ、オイラは萌え文化を否定する気はないですけど、なんちゅーの、個人的な感覚で悪いけど、超えちゃあかんやろーなラインってあるやん? そこ越えたら引く、みたいな。
 それがどーも「Moe CAFE」ではさっくり飛び越しちゃってる気がするんですよね。
 ちなみにオイラのラインは街中でコスプレ衣装着てチラシ配ること。特別キャンペーンとかならともかく、それを恒常的に行いそうな雰囲気がぷんぷんしてること。


 というわけで、行ってみました。(行ったんか)


 入り口のピンクな暖簾をくぐったところ、まばらにお客が居ました。
 昼の二時半だとピークも過ぎてこんなもんなのかなと思いつつ、誰も店員が寄ってこないので一番奥の座席を自分で適当に選んで着席。

 ちょっと待って! なんか変だよ!
 なんで店員が全く絡んでこないの!


 オイラなんか間違った事したかなーとおどおどしつつ店員が居るカウンターを盗み見していると、なんか挙動の覚束ない制服とゴスロリがあたふたとトレイに水を乗せていました。先行き超不安。
 結局水を持ってきたのはゴスロリ着た金髪の人。海原やすよ・ともこのともこの方に似ていたので、以降「ともこ」と仮称させていただきます。

オイラ「表でもらったこのチラシ、飲み物が一杯タダになるって書いてますけど…」
ともこ「はい。ただ、そのためには一品フードメニューを頼んでいただく事になっています」

 書いとけよチラシに。
 オイラはもともと昼ご飯食べるつもりで来たので別に良いけどさ。
 とりあえず受け取ったメニューをざっと見て、頼む食べ物を選びます。

--

 - Food -

 ウィンナー/チキンナゲット
 アイス(バニラ、チョコ)

 シュガートースト

 ポッキー・スナック

--

 ひ、昼ご飯になるものがねぇぇー!!

 周囲を見渡すとなんかスパゲティを食べてる人が居たのでそれを注文しました。
 後で知ったんですが、ランチメニューは別にあって、入り口付近に置いてある黒板に書いてあったようです。オイラの席からは全く見えませんでしたけどねっ!

 さて、頼んだものが到着するまで店の様子をチェックしたいと思います。
 店内はまぁ簡素でありながらおしゃれ空間を演出していると言った感じか。鮮やかなオレンジ色の椅子を使用していて、近代的なムードも華を添えています。
 そして店内に流れるBGMは「天才バカボンのテーマ」「デビルマン」「よく知らないロボット系」「白黒アニメ時代によくあった合唱団が歌っているなんかのアニmこの店の対象年齢不明! この店の対象年齢不明! この店の対象年齢不明!

 気を取りなおして店内をぐるっと見渡しましょう。
 オシャレなカウンター席があり、オシャレなデザインの時計があり、オシャレな観葉植物が飾ってあり、オシャレな劇場版AIRのポスターがなななになになに。うおっ。こっちにはCLANYADが貼ってある。あそこは「ああっ女神さまっ」。あっちのはよくわかんないけど多分「ガンダムSEED DESTINY」。

 よく見たら各テーブルに一つずつフィギュアが乗ってるなぁ、オイラのテーブルはララァ様だなぁと遠い目をしながら水をガブガブ飲んでいると、さっきの店員ともこが水を注ぎに来てくれました。
 オイラの差し出したコップに水差しを傾けるともこ。

ともこ「…あ、揺れる……よいしょっ…」

 もしやここで萌え系喫茶伝説の「ドジっ娘サービス」をかますのではないか(具体的には水をぶちまける)とひやひやしましたが、とりあえずなんとか持ちこたえてともこは帰っていきました。
 つかお前さん、水入れる腕力もないのは喫茶店の店員としてどうかと思うの。

 暇だったのでメニューを裏返してみたら、こんなのが書いてありました。

--

 店員とトーク (5分) \500
         (10分) \800

 店員と2ショットでポラロイド写真 \1000
 撮影  (30分) \5000
      (60分) \8000
   延長(30分) \4000

--

 



 …いや、あのさ。
 なんていうかさ。オイラも何軒かメイド喫茶行っていろいろ弄り倒してネタにしたけどさ。
 普通にレポるだけでがっつんがっつんボロを出してくる店も珍しいんじゃないかしら。

 さっきから肝心の店員さんの描写がほとんどないのもですね、接客していた店員さんは制服二人とゴスロリ二人だったんですけど、何のコスプレなのか教えてください。
 少なくともゴスロリ二人は絶対元ネタないよね。普っ通ーにゴスロリ服着てるだけだよね。

 制服の方はどうかというと、こちら黒髪の方と金髪の方がいらしたんですけど、辛うじて金髪の方はプリキュアのなぎさかなぁと思ったものの、やっぱりよくわかりませんでした。
 黒髪の方なんて、タイにラメが入ってるんだが。元ネタとか以前にいろんな意味で理解不能。
 これはあれか。もしかすると本来の意味のコスプレか。「コスチュームプレイ」のコスプレなのか。

 注文したジンジャーエールが運ばれてきたので一口飲んだらぬるかったし。
 最初席に着いた時、店員さんに「おタバコはお吸いになられますか?」と聞かれたので「いいえ」と答えたんですが、すぐ隣のテーブルに座った客がガフガフ煙草吸ってました。あの質問に意味はあったんでしょうか。

 店の隅に置いてある店員とのコミュニケーションノート。
 別の客がそこの前で店員と結構長いこと話してました。あれは5分500円に当たらないようです。


 そんな感じで、出てきたスパゲティをそそくさと平らげて速攻で店を出てきたわけですが、あー、えーとねー、とりあえずなんかさっき調べたところだと、開店当初はテーブルチャージ60分1000円ワンドリンクおよび店員と5分間おしゃべりなんてシステムだったらしいから、まだマシになってる方なんじゃないかなってゆーかそれ普通に水商売ー!
   
         
         
    2005年5月23日(月)    またレビュる    
         
         
     今朝家を出て自転車で300m程走ったところで、財布、携帯、定期すべてを忘れてきたことに気付きました。皆様ごきげんよう。のっぽ ゴン太郎です。下りの300mと上りの300mは全然違うね!


 TSUTAYAの半額クーポン期間が昨日までだったので借りてたDVDを返しがてらもう一回レンタルしようと考え、昨日は日本橋だけでなく梅田まで行ってきたんですが、なんかめぼしいものがほとんど先を越されていたので結局地元のTSUTAYAでいろいろ借りてきました。

 地元のTSUTAYAは映画ドラえもんの品揃えは完璧な上流行のアニメも結構数多く置いてあったんですが、なぜかマリみてだけはなかった。なぜだろう。なぜかしら。
 とりあえず、前回借りたDVD作品を例によってレビューしときます。



☆映画ドラえもん のび太とブリキの迷宮

 (要約)
 チャモチャ星人「発明するのもめんどくせぇ」

 道具に頼り切っていたのび太が、機械に頼りきって自らを滅ぼしかけていたチャモチャ星人というサンプルを目の当たりにして一歩成長する、という全体を通してのテーマが綺麗に表現されていました。
 ちなみにタイトルになっているブリキの迷宮は刺身のツマ程度の扱い。

 また本作はコミックスよりもアニメの方が断然面白くなった好例だと思います。
 たとえばブリキでできたホテルの質感(ポコポコ言う音がつくだけで全然違う)、ドラえもんに対する拷問の残虐感(観てて泣きそうになった)、壊れ行くドラえもんの悲壮感(観てて号泣しそうになった)。

 そして何より凄かったのは、敵の大将ナポギストラーの声の森山周一郎。「紅の豚」の主人公ポルコ=ロッソを演じていたあの森山周一郎です。
 コロコロコミックで原作読んでいた時、ナポギストラーの声は永井一郎(代表作:磯野波平)あたりのコミカルなおっさん声に脳内変換していたので、このキャスティングには驚天動地。第一声を聞いたときにはもうナポギストラーの虜でした。
 渋いぞナポギストラー。かっこいいぞナポギストラー。いかすぞナポギストラー。

 しかもかっこいいだけでは終わらない。
 物語のクライマックスでナポギストラーが糸巻きの歌を歌うんですけど、コミックスの時はなんだかつまらない演出だなぁくらいに思っていたこのシーンが森山周一郎のおかげで大爆笑シーンに変身ですよ。
 あの魅惑のバリトンボイスで真面目に「いーとーまきまきいーとーまきまきひーてひーてとんとんとん」と歌う森山周一郎御大に敬礼。あなたがこの作品を神の領域に昇華させました。



☆映画ドラえもん のび太と雲の王国

 (要約)
 いい質問だけど、説明すると長くなるからやめとこう。

 コロコロミックでの連載時に途中で藤子・F・不二雄氏が病気で休載し、結局ラストまでのあらすじが小説で掲載されたという曰くつきの作品。
 映画ドラ伝統の自然保護というテーマを前面に押し出しており、ちょっとなんかいい加減うんざりしてきました。「地上人が悪い」はそろそろ食傷気味です。

 ぺーぺーのオイラが藤子・F・不二雄氏に難癖つけるのもおこがましいですが、多分一番良くなかったのは天上国の成り立ちが不鮮明だったことだと思います。
 神話として象徴的に語られてはいたんですけど、なぜか乗れる雲があることを発見しましたーではちょっと納得できませんわにゃ。
 あと天上世界の成り立ちをテーマにしたミュージカルと言いながら全く歌が出てこないのはどうかと思います。

 一方で映像的な面では、さすがに技術力を生かして迫力ある映像に仕上がっていました。特に雲の王国が崩れ落ちるシーンの迫力は圧巻。あの子達は悪党どもからラピュタを守ったんだよ!

 あと余談ですけど、DVD収録の映像がなんか微妙に汚かったと思う。
 オープニングの3DCGシーンなんてものすごい褪せた色合いになってたし、音声も小さくて余計な点で興ざめでした。ちょっと勿体無かったなーと。



☆映画ドラえもん のび太と鉄人兵団

 (要約)
 最後は航時法違反。

 ドバドバ泣いたよ畜生。
 世間一般的にも評価の高い本作ですが、改めてその事実を再認識しました。
 ぶっちゃけ物語的には解決方法がちょっと卑怯くさいんですけど、他の秀逸な演出・伏線・感動のおかげですっかり許容してしまっている自分がいます。

 さてこの鉄人兵団を語ろうとすると、リルルに始まりリルルに終わると言えます。
 メカトピアの素晴らしさを陶々と語り、人間の歴史を繰り返しているだけと言われて激昂する。そんな怪しい宗教の人みたいだったリルルが、のび太やしずかちゃんに触れてメカトピアの思想からだんだん覚めていく流れは秀逸。

 特にリルルを止めるためにのび太が銃を向けたシーン。
 結局撃てなかったのび太に対してリルルが「意気地なし!」と言うんですけど、あれは「メカトピアは間違っていると思う」「でも自分はメカトピアの命に従わねばならない」というジレンマの中にいたリルルが、のび太に自分を止めてほしかったという心の叫びなんですよね。
 アニメ化されてその時のリルルの表情などがものすごく上手ーく描写されてました。

 クライマックスに至ってはもう語る必要もないと思いますので何も言いますまい。
 というか嗚咽で何も喋れなくなったよ。やっべ破壊力高ぇー。

 あと感じたのは、この作品チャレンジャーだなぁと。
 何にそう思ったのかというと…

 1. 描き込みが丁寧

 セル画によくある単色べた塗りでなくグラデーションで陰影を描き、ロボットの質感を出しているシーンが多数。地味に感動した。CGじゃないよね。OPを見ても当時のCG技術ってそんなに高くなかったと思うから。

 2. リルルが全裸

 旧水戸黄門なら由美かおるに相当するお色気担当、いつもはしずかちゃんでしたが今回はリルルが看病のシーンで全裸に。しかもアップで。しかも乳首付きで。

 3. ドラえもんがメタ発言

 鉄人兵団が地球に攻めてくることがわかり、慌てて警察や政府に連絡しようとするも誰も信じてくれなかった時ののび太とドラえもんの会話。

のび「誰も信じてくれない」
ドラ「こんな話、この映画を見てる人くらいしか信じられないよ!」



☆マリア様がみてる DVD 5・6巻

 5巻「びっくりチョコレート(後編)」「紅いカード」、6巻「いばらの森」「白き花びら」の合計四話分。
 5巻がバレンタインデーの話で6巻がクリスマスの話ちゅのは構成としてどうなんよと思いますけど、とりあえず思ってたよりは良かったです。

 各二話ごとで見ると、祐巳絡みのエピソードを一話→主人公が変わって過去の裏話→ラストで祐巳の時間軸に戻ってハッピーエンド、という流れでそつなく纏められていて好印象。5巻と6巻で同じ手法を使われてるのはさすがにエーてなるけどな。
 原作の小説版は主人公の変わるサブストーリーを章で分けるだけで問題ないですが、TVアニメだと週一の放送だからサブストーリーにまるまる一話割くとややこしくなるからかな。

 それにしても惜しいのはギャグシーン。
 マリみてはその設定から全体的に優雅で落ち着いた雰囲気に纏め上げられてるんですが、そこに挟まれたギャグシーン(主に祐巳がギャグ顔になるとこ)のテンポが悪くて浮いてる気がします。

 聖×栞のラブシーンみたいなところはめちゃくちゃ耽美的で綺麗なんですけどね。
 シリアスとギャグを上手く調和した「こどものおもちゃ」みたいな前例もあるので、ギャグシーンを上手く取り込むのも不可能ではないと思うんだけどな。まぁ贅沢は言うまい。
 このマリみてに限ってはギャグはむしろ控えめでも良いんじゃないかと思う、そんなお年頃。

 あと例としてこどちゃを引き合いに出したのは、主人公の容姿がそっくりである件が影響していないとは到底言えない、そんなお年頃。

 それと幼少時の祥子様はなんかものすごい違和感だった、そんなお年頃。


 そしてそろそろこの辺で今日の日記の落とし頃。アリガトゴザイマシター。
   
         
         
    2005年5月24日(火)    鏡よ鏡3    
         
         
     鏡よ鏡シリーズ、掲示板で誉められたので調子に乗ってまた書いてしまいました。(こういうネタは何も考えないで書けるのですっごい楽です)

妃「鏡よ鏡。世界で一番美しいのはだあれ?」
鏡「それは白雪姫です」
妃「なんてこと。ちょっとあなたおかしいんじゃない」
「それはお妃様です」
妃「まぁ、失礼なっ」
「それもお妃様です」
妃「いちいちうるさいわねっ」
「それもお妃様です」
妃「きいい、お黙りお黙りお黙り!
  あなたは聞かれたことだけ答えていればいいのよ。わかった?」
鏡「はい」
妃「じゃあ初めから仕切りなおしましょう」
鏡「……」
妃「鏡よ鏡。世界で一番美しいのはだあれ?」
鏡「だあれ?」
妃「……」
鏡「……」
妃「いや、あの…」
鏡「……」
妃「ちょっと聞いてる?」
鏡「聞いてる?」
「聞かれたことだけ答えるってそういう意味じゃないのよ!」
鏡「なんなんですかもう」
妃「ああもう融通が利かないんだから。いいこと。
  私のした質問に対して答えだけを簡潔に返して頂戴。わかりましたね?」
鏡「はい」
妃「では最初から。鏡よ鏡。世界で一番美しいのはだあれ?」
鏡「白雪姫」
妃「…確かに簡潔ね。どうして白雪姫なの?」
鏡「愚問」
妃「どういう意味よ。私があの女に劣っているとでも言うの?」
鏡「当然」
妃「一体私のどこが劣っているというのよ」
鏡「全部」
妃「ぜ、全部…全部じゃわからないわ。私の何が悪いか挙げて頂戴」
鏡「見た目、性格」
妃「ほんとに全部じゃない。ってもーやめやめやめ!」
鏡「もう、どうしろというんですか」
妃「会話になっていないのよ。しかもダイレクトすぎてめちゃくちゃ傷つくの」
鏡「贅沢だなぁ」
妃「あー、じゃあ今度はなんかもっとユーモアに富んだ受け答えして頂戴」
鏡「ええー、難しいこと言いますね」
妃「コホン。鏡よ鏡。世界で一番美しいのはだあれ?」
「俺」
妃「お前かよ! ってこれじゃ後が続かないでしょ!」
鏡「だめですか」
妃「一応話の流れは守ってくれないと」
鏡「注文が多いですね」
妃「行くわよ。あー、鏡よ鏡。世界で一番美しいのはだあれ?」
鏡「白雪姫ぴょんです」
妃「…それユーモア?」
鏡「じゃあ白雪姫こりんです」
妃「いや、ゆうこりんほど語呂良くないから」
鏡「出身は白雪姫星です」
妃「こりんはもうどうでもいいのね」
鏡「でも本当は千葉県です」
妃「そんな裏情報は要らない」
鏡「陽気で明るくてちょっぴりおしゃま」
妃「おしゃまなんて単語何年ぶりに聞いたかしら」
鏡「笑顔のキュートなナイスガイ」
「ガイ!?」
鏡「ナイス…ゲイ?
「フォローできてないー! むしろ悪化ー!」
鏡「困った人がいたら助けずにいられない」
鏡「う、うーん、それはいい人だけど」
妃「心優しきハードゲイ。フゥーッ!」
「レイザーラモン住谷になってるー!」
鏡「そんな彼のペットの名はシロ」
妃「もう男なのは決定事項なのね」
鏡「毎日の散歩も欠かさず、愛情を持って育てています」
妃「はぁ。そうですか」
鏡「ほーらシロ、ご飯だよー」
妃「とうとうミニコント始めちゃった」
「クケーッ。ギャアギャア」
「何の動物飼ってんのよ!」
鏡「ちなみにシロと言う名前は体が白いことから名付けられました」
妃「知らないわよ! もっと他に特徴あるでしょその得体の知れない動物!」
鏡「体全部が白いので、尾も白い」
妃「は?」
「尾も白い。面白い」
妃「うっわ。なんて古典なダジャレを」
鏡「尾も白いけど腹は黒い」
妃「フォローできてないない」
鏡「血は緑」
妃「だからどんな動物なのよ!」
「それは白雪姫です」
妃「うそぉ!?」
鏡「だからシロなんです」
   
         
         
    2005年5月25日(水)    /    
         
         
     右手親指の皮膚がなぜか半径5mmほどめくれてて地味に痛い痛いです。一体何がどうしてどうなったのか自分でもさっぱり気づかぬうちにぺろーんとめくれてしまいました。
 どうやら昨今のかまいたちは新ジャンルとして薄皮むきに挑戦しているようです。

 というわけで皆様ごきげんよう。のっぽ ゴン太郎でした。でした?

 つかねー、もうなんか今日はいろいろアレとかアレアレでちょっとぷんぷんなのです。世の中上手く行かない日もあるってことよね。MDでお気に入りの音楽聴こうが「爆れつハンター」を読もうがマガジンで「ネギま!」のバトルにハラハラしようが、ご機嫌が45度のまま戻らないことだってあるさ。
 あれ、そういえば昔「とってもご機嫌ななめだわ!」っていうのが決め台詞のアニメを観た気がするんだけどあれなんだっけ。ぬー。精神的にイライラしてると思い出そうと集中することもできん。


 全然関係ない話だけど、ちょっとだけサイトの改善を考えてます。
 ひとつは掲示板で、今はt-cupの掲示板使ってるんですけど、あそこ最近J-Wordとかいうちょっと怪しい広告が住みついちゃったじゃん? なんかインストールさせようとしてくるやつ。あれがちょっと性質悪いから別の掲示板に乗り換えようかと考えてます。掲示板の自作も考えたけど、めんどいからそっちはパスってことでどうかひとつ。

 あともう一個、web拍手ってやつ取り入れてみようかなとかぼんやり考えてます。
 掲示板だとどうしてもいろいろ気負ってしまうものもあるし、これだと気楽にコミュニケーション取れるかなーとか。一言メッセージに日記で反応していっても楽しいし。行数も稼げるし。
 そのうち唐突に装着するかもしれませんので、そんときゃよろしくー。


 あ、さっきのアニメ思い出した。
 愛天使ウェディング・ピーチは、とってもご機嫌ななめだわ! …何書いてんだオイラ。
   
         
         
    2005年5月26日(木)    追加タイトル考察    
         
         
     WordとExcelとVisioとメーラと秀丸とウィルススキャンとIPメッセンジャが並行で動作してる状態でメモリ128MBはツッラー! ごきげんよう。のっぽ ゴン太郎です。


 HyperJoy(カラオケ機種)に映画ドラえもんの曲やビックリマンのED、じゃりン子チエの「絶唱!!とっぴんしゃん音頭」が配信されるのを知って小躍りしてたんですが、それらリストに並ぶアニメタイトルを眺めていてふと思いました。

 続編シリーズのタイトルにくっつく言葉って、なんか微妙。

 「釣りバカ日誌2」とか「バック・トゥ・ザ・フューチャーpart2」、「ロード・オブ・ザリングス第二章」とかはスタンダードすぎて面白くも何ともないけどまぁ無難でしょう。
 ちょっと特殊なところでは「鋼鉄天使くるみ弐式」なんてのもあります。

 「ドラゴンボールZ」。Zて何。
 しまいにゃ悟空一味のことをZ戦士とまで呼び始める始末。なんだろうZ。なにかしらZ。
 「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」の続編もZでした。ガンダムにもZはあるけどあっちはゼットじゃなくてゼータだったはず。Zひとつでも奥が深い。

 「美少女戦士セーラームーン」はR。リターンズの略。これはわかる。
 その次がS。スーパーの略だったかな。
 R、Sと来たから次はてっきりTだと思ったらSSだった。SSはスーパーズの略らしい。意味がわからない。その次はSSSかと思ったら「セーラースターズ」になった。ほんとに意味がわからない。

 しかしまだまだ甘かった。アルファベットを付加する時代はとうに終わったのです。

 「マーメイドメロディぴちぴちピッチ」は「マーメイドメロディぴちぴちピッチ ピュア」になった。
 ぴちぴちぴっちぴゅあ。ここまで「ぴ」濃度の高い文字面は初めて見たよ。

 「ふたりはプリキュア」は「ふたりはプリキュア Max Heart」になった。
 MaxでHeart。血圧の最高値とも読み取れるが、深いことを考えたほうが多分負けだろう。

 「わがまま☆フェアリー ミルモでポン! わんだほう」。
 わんだほう。頭悪そうなところがいい感じだ。そして多分意味は完膚なきまでにない。

 「最遊記RELOAD」。奇しくも同年公開されたマトリックスの続編もリローデッドだった。
 ただし、前者は銃弾の再装填、後者はデータの再読み込みを指すものと思われる。

 「マリア様がみてる 〜春〜」。
 ちなみに第一話は正月。まぁ「初春」という言葉もあるから良いか。

 「フタコイ オルタナティブ」。さぁてわけわかんなくなってきました。
 一方で「マブラヴ オルタネイティヴ」というものもあるけれど、多分同じ単語を指すと思われます。
 goo辞書で調べてみた。

al・ter・na・tive

━━ a. どちらか一方の, 二つ(以上)のうちの一つを選ぶべき; 他にとるべき.
━━ n. 二者択一; どちらか一方; 選択肢; 他の手段, 掛け替え.

 フタコイは、よく知らんけど確か双子ばっかり出てくる話のはず。双子のどっちかを選べということか。
 マブラヴは…、あー、さっぱりわかんねいや。パス。

 「ポケットモンスター アドバンスジェネレーション」。長ぇよ。
 「advance」=進歩した。「generation 」=世代。ん。まぁそういうことなんでしょう。ていうかまぁ、ゲームボーイアドバンスだからアドバンスなんだろうけど。

 そんでこれは続編ちゅわけではないんだけれど、NHK教育で放送中の「ツバサ・クロニクル」。
 クロニクル。聞き慣れない単語だ。またgoo辞書のお世話になってみた。

chron・i・cle

━━ n. 年代記, 記録; 物語; (C-) …新聞 (The News Chronicle).
the Chronicles 【旧約】歴代志略.
━━ vt. (年代順に)記録する.
chron・i・cler ━━ n. 年代記作者, 記録者.

 らしい。
 ちゅことは何か。あれは「翼物語」なのか。へー。


 とりあえずここまで考察した結果得た最も大きな収穫は、「goo」をかな打ちモードで打つと「きらら」になることを発見したくらいでした。フリスクのCMと同じくらい、本題と関係ないところに着地したよ!
   
         
         
    2005年5月27日(金)    Σ    
         
         
     チンプーへ運行する列車の運賃をオマーン国債で支払おうとして失効しているのに気づき泣く泣く珍宝の万華鏡を売った紅萬子が、フルーツポンチのマンゴーをいっぱい食べながらウコン茶を暴飲。

 ごきげんよう、のっぽ ゴン太郎です。上記文章に特に意味はありません。え、下品? 何をわけのわからないことを言っているのかね君は。


 最近残業続きなのでテレビを観る暇もなく、外部からの情報に飢えています。
 で少しでも情報を得ようとYahooニュースを見てみたら「ヒロシのルーツは鳥肌実か」という記事が載っていて、そこでひとつ重大なことに気が付いたのです。




鳥肌実って

「とり・はだみ」じゃ

なかったのねー!



 「とりはだ・みのる」なのか。全然知らなかった。というか男だとも思ってなかった。字面だけ見て、てっきりどっかの個性派ネットアイドルかなんかだと思ってた。なんてことだ。
 いや一人で取り乱しててすまぬ。オイラにはとんでもなく衝撃的事実だったんですよ。あまりの衝撃さに思わずうろたえてマウスをお手玉してしまったくらいだよ。

 ああよかった。人に話して馬鹿にされる前に気がついて。このことはオイラだけの秘密としてこっそり胸の奥にしまっておく所存ですってココに書いてたら意ー味なーいじゃーん。(やる気なさそうなツッコミ)
   
         
         
    2005年5月28日(土)    ゲームは人生の縮図    
         
         
     今日はお友達スラりんちに遊びに行ってきました。
 いつも通りネタ画像でゲラゲラ楽しんだ後、プレステを起動させてゲーム「UFO」。これまたいつも通りです。いつも通りなんですが、このUFOが現在本気で行き詰まっていまして、まったく次の答えが掴めない状態。

 というわけで、全シーンを総チェックするローラー作戦に出ました。
 1シーンをチェックするのにかかる時間はおよそ2分。それを8部屋+4箇所、24ゲーム内時間分行うのです。

 結果、全体のほぼ四分の一までチェックしたところで二人とも力尽きました。
 所要時間およそ二時間。気を紛らわすために二人で四字熟語しりとりとかやってましたけど、じーっと画面を睨みつづけて二時間は到底耐えきれるものではございませんでした。気狂うか思た。


 あまりにキツかったので今日はもうUFOを諦めまして、プレステの「人生ゲーム」に手を出しました。えーと「人生ゲームII」だったかしら。
 二人だけちゅのもなんなのでCPUも二人入れて、合計四人対戦です。
 このCPU、最初の設定でキャラの性格付けが出来るので、一人は「計画的でクール」、もう一人は「悪魔」と設定しました。これが後に最悪の展開へと繋がるんですが。

 序盤。
 オイラとスラりんががんばって着々と能力値やお金を溜めていきます。そこでいちいち邪魔してくる「悪魔」。まさしく悪魔。いちいち誰かが嫌がる行動を取るのです。
 その頃「クール」は生真面目過ぎてバカを見てばっかりでした。

 中盤。
 他プレイヤーからガンガン奪い取った能力値のおかげで知力が全プレイヤー中最も早く3桁の大台に乗る「悪魔」。そして奪い取られた能力値のおかげで職業ランクが下がるスラりん。
 オイラとスラりんは結託して、とことん「悪魔」とバトルを繰り広げるのでした。

 終盤。
 はっと気がつけばノーマークだった「クール」がダントツのトップに。
 「計画的」なだけあって株券や土地資産、技能、子供、アイテム等完璧に取り揃えており、いつのまにやら手の届かない存在に。
 その結果「クール」に1位の座を取られ、オイラとスラりんは呆然とするしかないのでありました。


 というわけでごきげんよう。人生の敗者、のっぽ ゴン太郎です。
   
         
         
    2005年5月29日(日)    アメリカのヲタク事情    
         
         
     今日「さんまのスーパーからくりTV」で外国人を日本に招待するというコーナーをやってまして、そこで選ばれたのがゼルダの伝説柄のシャツを着た19才のアメリカ人青年でした。
 そしてガイド役として抜擢されたのが西村知美です。出ました番組きってのアニヲタ。オイラ大好きですよトロリン。

 日本について早速ホームシック気味のアメリカ人ヲタを連れて、西村知美は一体どこへ案内しようというのか。やっぱアキバじゃないのかなーというオイラの推測を裏切り、二人は渋谷へ行きました。渋谷のまんだらけ。わぁい期待通りだったよ!

 しかし当のメリケン人ヲタはあまり興味を示さない。
 困ったトロリンがアイドル時代の浅田美代子グッズをプレゼントしようなどとちょっと暴走気味になったりしましたが、そこでメリケン人ヲタが発見したのがガンダム。

 19才メリケン人ヲタ、ガンヲタであると判明。

 その後トロリンがガンダムミュージアムに彼を案内したところ、水を得た魚の如き勢いで暴走を開始した彼は「ザク!シャア!」と叫びながらデジカメのシャッターを連射し、グッズ売り場で奇声を張り上げて走りまわり、等身大ガンダムの像の前にひれ伏して崇拝し始めました。ついでになぜかトロリンも一緒になってひれ伏してました。トロリンあんた最高。


 しかしあれだ、所詮からくりTV程度の娯楽番組ではヲタの行動は面白いなぁくらいの扱いでしかないんでしょうが、この彼の一連の行動は結構いろいろな情報が隠れていると思うのです。

 まずこの彼はごく一般的なアメリカのヲタ産業業界の傾向を如実にあらわしています。
 放送の中で彼のテリトリーな作品は「ゼルダの伝説」「ガンダム」の二作品だけでした。まんだらけに並んでいる他のほとんどの作品に関してはスルーだったわけです。

 なんでかちゅと、一つには輸出されてるアニメ・ゲームが限られているという現実があります。
 「ゼルダ」は任天堂が全世界的に展開しているゲーム作品の中でも代表的なもの。
 そして「ガンダム」は日本のロボットアニメの金字塔。ヲタじゃなくても知っているアニメ作品です。
 日本のヲタ的にはもうなんか「そんなもんは何年も昔に通ってきた道だ」と言わんばかりの所が、外国ではナウ(死語だけどそろそろリバイバルしてもいいと思うの)なのです。

 だったらスタジオジブリの作品なんかも世界的に評価されてるし有名だし反応あってもいいんじゃないかというところですが、そこで二点目。今度は文化的な側面。
 アメリカでは宮崎アニメみたいなものは子供が観る物という偏見があって、件の青年のような年齢のアニヲタは観ることもしないらしいんですね。
 基本的にアメリカはヤンキーの文化ですから、こういう先入観的偏見が激しいのです。一方でフランスなんかは完璧ヲタク文化なので、日本のアニメに親和性高いんだけどね。


 というわけで件の彼も、そんな嗜好を体現したいかにもアメリカ人的ヤンキー型のヲタだと言えるわけです。アニメ・ゲームのシャツを着ていると言うのがちょっと痛々しいですが。

 ちなみにその後、結局まんだらけとガンダムミュージアムだけ見学した彼はそのままメリケンへと帰っていくのでした。この企画の主旨がわかりません。
   
         
         
    2005年5月30日(月)    夢判断    
         
         
     え、レッサーパンダが二本足で立っただけでなんでみんな大騒ぎしてるの。
 そんなの犬や猫が遥か昔に通過した道と違うのか。今更何も物珍しくないというか。あんなので大人気なんだったら、地面を歩ける魚(キノボリウオ)とかスキューバダイビングができる恐竜の子供(ガチャピン)なんてもうミリオンセラークラスの人気が出るべきじゃないでしょうか。あ、後者は既に人気者でした。
 というわけでごきげんよう。のっぽ ゴン太郎です。

風太の母「ああ、風太ももうひとり立ちできる歳になったのね…」

 ごきげんよう。のっぽ ゴン太郎です。(何事もなかったかのように)


 ところで、こないだオイラとてつもなくおぞましい夢を見てしまいまして、夢の中で血の気が引くという実に稀有な体験をいたしました。
 以下夢の内容を書かせていただきますが、もし現在食事中の方がおられましたら回れ右を二回して元の向きに戻ってくる間に全部飲み込んでおいてください。どうでもいいけど今「食事中の方がおられましたら」と打とうとしたら「食事中の肩が折られましたら」って変換された。なんてバイオレンスな食卓だ。
 はい、そういうわけで夢の内容。

 場所はオイラの家の一室。
 足を踏み入れると床に大量の御器噛りが蠢いている。
 オイラはうっげーと思いながら、その御器噛りを素手で掴み窓から捨てる。
 感触を実感したくないので無心にぽいぽい捨てる。
 そりゃもう鬼神の如く捨てる。
 そこではたと気づくと、大量の御器噛りの中にちょっと形が違うのが混ざっている。
 よく見ると、同じ黒光りでも甲殻類。
 尻尾がある。
 尻尾の先が尖っている。
 サソリだった。
 オイラは今まで何も考えずに手づかみでぽいぽい捨てていたが、もしかしたらその中にもサソリが混ざっていたのではないかと考えぞっとする。
 そこで目が覚める。

 さすが夢といわんばかりのものすごいシチュエーションですが、超怖かった。目が覚めてからもベッドの中でびくびくしてた。正直、泣きかけた。
 多分御器噛りが出てきてそれを手づかみでってくだりは前日にネットで御器噛りを食べてる画像を見たせいもあると思うんですけど、いやしかし強烈な夢でした。
 生々しい感触だけはなかったことを思うと、さすがに自己防衛本能が働いて意図的に考えないようにしていたのかもしれません。

 ここまで全体をはっきりと覚えている夢も珍しかった(まぁこのインパクトなら納得だけど)ので、せっかくだから夢判断をしてみようと思い、ググってそういうサイトを探してみました。

 以下、ぐっちゃんの夢占いより。

<入力>

 部屋にいた大量のゴキブリを手づかみで表に投げ捨てていて、サソリが混ざっているのにふと気づいて青ざめる。

<結果>

○夢からのメッセージ
 あなたの夢は、忘れているもの、気付こうとしていないが気付かなければダメのものが、あなたにある事をさしています。今まで解決できなかった、問題が何らかの形で解決に向かうでしょう。そしてその解決のカギはあなたが握っています。発想を少し変えて、もう一歩努力するように心がけてください。

○夢から見た運勢
 恋愛4 仕事3 友情3 健康4 金銭1 総合運勢 ★★★★☆

○夢にでてくるとラッキーなアイテム
1.戸棚
2.銅
3.花

 何か気付かなきゃいけないものがあるんですって。
 んでそれに気付けば恋愛も健康もウッハウハなんですって。
 金銭的にはふみゅーな感じなんですって。
 それで、銅でできた花柄の戸棚(何それ)を夢の中で見ればいいんですって。

 とここまで見て気が付いた。これは夢判断じゃない。占いだ。畜生、騙されたぜ。ふう。ネットは罠がいっぱいだね!(ただのおっちょこちょい)
   
         
         
    2005年5月31日(火)    また出た映画ドラ感想    
         
         
     こないだ借りて観た映画ドラえもんの感想を綴るよー。



☆映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史

 (要約)
 正直しずかちゃん・ジャイアン・スネ夫は蚊帳の外。


 コミックスが完結する前に作られたため、物語展開が原作と微妙に違っている本作。
 ギラーミンとのび太の対決を見たかった人は大勢いると思うのですが、残念ながら映画では実現しませんでした。

 ということでコミックスより劣ってるのかなーと予想しながら観てたんですが、意外にこっちも見応えがあって面白かった。こういう展開もありだと思います。
 原作ではのび太がスーパーマンとなって大活躍するという点に主眼が置かれているのに対して、映画ではみんなが力を合わせることに意味があるという感じ。

 例えば、のび太の二丁拳銃(プラスチック弾)では歯が立たない円盤で悪者が襲ってくるという映画オリジナルのシーンがあります。
 そこでドラえもんとのび太が取った戦法は、二人でタイミングを合わせて拳銃とビッグライトを同時に発射。結果巨大になった弾が円盤をぶち抜くという、まさに二人のコンビネーションが物を言ったエピソードに仕上がっていました。

 まぁこの円盤が終盤で出て来たときには、そんな戦法などすっかり忘れてドラえもんが空気砲でボコボコやっつけてましたけど。

 さらに最後のギラーミンとの対決シーンですが、実はあれ強ちのび太無関係じゃないんですよね。
 確かにショックガンを撃ったのはロップルですが、のび太が咄嗟に後ろで補助についているんです。
 これは映画の前半部分でロップルがショックガンを木に向かって撃ったときに照準を合わせるのが下手だったことを伏線として、のび太が照準を合わせロップルが引き金を引くというまさに力を合わせた方法でギラーミンを倒したわけです。

 ただこの映画版、やたらとロップルが活躍しているのがちょっと消化不足気味。なんでお前なん?という疑問はどうしてもついて回ります。
 これ、例えばロップルのお父さんを殺したのが実はギラーミンでその敵を討ったとかそういう設定と説明を付加すればかなり改善しそうだと思うんですけどどうだろう。



☆映画ドラえもん のび太と海底鬼岩城

 (要約)
 ラストでしずかちゃんが握ってたネジ、あれポセイドンのじゃね?


 はい、映画ドラえもん感動系二大巨頭のひとつ鬼岩城ですよ。ちなみにもうひとつは鉄人兵団ね。
 この頃から大体作画も安定してきていて、安心して観られます。まだジャイアンの前髪は丸いけどな。

 この話の肝はやはり例の秘密道具(一応詳細はぼかしとく)にあると言っていいでしょう。
 この物語を最初に読んだ人は、まさか最後にああいう展開になるとは予想できますまい。藤子・F・不二雄の秀逸な演出が際立っています。

 …なんですが、その期待が大きかったせいでしょうか。
 実際に映画版を見ていると、なんかその最大のクライマックスがめちゃくちゃあっさり終わった気がしてなりませんでした。もうちょっと引っ張っても良かったんじゃなかろうか。なんか物足りないのです。

 あとそのシーンのBGMは完全に選曲ミスじゃないかと。
 単なる勇壮な音楽ではなくて、もっと荘厳なクラシック系とか、乃至は静かなオルゴール曲とか、いっそのこと無音とか。いわゆる「やった!」なシーンじゃなくて、悲しい別れのシーンとして扱った方が正解だったと思います。
 難しいけどねー。解釈の違いだし。子供向けにするなら勇壮な方が受けるのかもしれないし。

 あと全然関係ないけど、ポセイドンの声が富田耕生でした。改源のCMで風の神様の声の人ね。
 かつて日テレ版ドラえもんで富田耕生がドラの声をしていたことを鑑みるとちょっと趣き深いですね。



☆映画ドラえもん のび太のドラビアンナイト

 (要約)
 絵本を復元光線で元に戻せば良かったのに。


 絵本入り込み靴で絵本の世界に入りました。
 しずかちゃんがアラビアンナイトの世界に取り残されてしまいました。
 しかも絵本はママに燃やされてしまいました。
 アラビアンナイトの中には実話を元にした話もあることがわかりました。
 というわけでその時代のアラビアに行きました。ってえー、何そのトンデモ理論!

 そんな、よく考えたらわけのわからない理屈で昔のアラビアへ行く話です。まぁドラえもんは大概矛盾とか多いんで今更ですけど。

 さてこのドラビアンナイト。
 映画ドラシリーズ中期の作品でありながら、教訓めいたものがほとんど盛り込まれておらず、エンタテイメントに徹した稀有な作品です。
 また本作ではドラえもんが四次元ポケットを盗まれてしまうんですが、続く「雲の王国」ではドラえもんが故障で狂い、その次の「ブリキの迷宮」ではドラえもん自体がさらわれ、さらにその次の「夢幻三剣士」でも四次元ポケットを敵に奪われるという、秘密道具封印型展開のハシリとなったのもこの作品です。

 物語的には普通にハラハラドキドキして面白く、イスラム文化圏の描写は今の世界情勢だとどこまでOKなのかなーという杞憂以外は特にコレというツッコミどころもないんですが、あえて言うならしずかちゃんがエロい。

 小学五年生女子にして奴隷として売り飛ばされ、両手を繋がれた状態で連れ回され、「ご主人様、もう逃げません」というセリフを言うよう強制され、抵抗するとあわやムチで打たれそうになる。
 ここでドラえもんたちが助けに入らなければアンタ、どこぞの調教系エロゲーじゃないですか。北海道の小林くんじゃないですか。この鬼畜!



☆映画ドラえもん のび太の創世日記

 (要約)
 倫理的に問題ありまくる商品を作った未来デパートが一番悪いと思います。


 他の大抵の作品が「一風変わった世界へ行く」→「堪能する」→「未知との遭遇」→「冒険する」→「敵を倒す」→「ハッピーエンド」という流れである中で、まるでオムニバス物語の集まりであるような作りになっている異色作。
 のび太が夏休みの自由研究として地球を作り始め、ひたすらその世界の観察日記をつけ続けるというストーリーです。

 各パートごとで小さな物語は逐一完結してるんですが、如何せん全体を通して見ると起伏に乏しく非常に地味でなりません。
 おまけに子供受けしそうなバトルらしいバトルといえば、弥生時代に双頭のムカデと戦った程度。「のび太の日本誕生」でいえばツチダマと戦って終わりみたいなものですよ。これではしょぼすぎる。

 序盤で張られていた、ジャイアンとスネ夫が怪しげな虫人間にさらわれるとかタイムパトロールが違法なタイムトラベラーを追っているとかの伏線も、これという盛り上がりなく回収。クライマックスも反則気味の解決法。どうしても行き当たりばったり感が拭えません。
 神様になって地球を作るという最初の発想、そして地球と人類の歴史をなぞるという教育的な面までは良いアイディアだっただけに一つの起伏に富んだ物語として昇華させられなかったのは非常に惜しいと思います。

 …とコミックスを読んだ当初は思ってたんですが。

 映画版を観てびっくり。映画化にあたって、絶妙なフォローが為されていました。
 いや、もうこれオイラに言わすとフォローなんてレベルじゃない。起死回生。一発逆転と言ってもいいかも。

 どこかと言うと、エンディングです。
 映画のエンディングでは、タイトルになっている「創世日記」そのものを見せたんです。

 序盤はのび太一人で作っていたため絵も下手で字も汚い。
 中盤からはスネ夫が絵を、しずかちゃんが文字を担当。
 終盤はジャイアンとスネ夫がエスケープ(後に行方不明)したためしずかちゃんの負担が多くなり、最後は赤ペンで書かれた先生のコメントで締め、という流れ。

 ちょっと話が逸れますが、物語の感動を呼ぶ要素のひとつに「時間」があります。
 ドキュメンタリーもののドラマなどはその典型で、例えばNHKの大河ドラマや朝の連ドラなど、大して起伏がなくてもなんとなく感動してしまうのは一人の人間の膨大な人生を共有するからです。
 共有した時間が長ければ長いほど、ラストを迎えた時の感慨は倍増するんです。

 これは物語的な時間だけでなく実時間でも同じことが言えて、例えば週一放送のドラマを毎週欠かさず観ていてラストを迎えた時と、それをDVDかなんかにまとめたものを一気に観た時とでは、感動の度合いが全く違います。
 最近のノベルゲームのボリュームがどんどん増加しているのも、やはりクリアにかかる時間が感動度合いに影響あるからに他なりません。
 長く接するほど愛着が湧く、物語に深みが出る、と言えば納得していただけるかと思います。

 で、話を戻します。
 本編では地球の発展に興味が移行しておまけ程度の扱いに成り下がった観察日記ですが、そこにはこの映画のストーリーが凝縮して詰まっている、ひいては地球の歴史の全てが綴られているわけです。
 それを全ページ順番に見ていくことによって、地球の歴史全てがフラッシュバックされる。
 走馬灯のように各シーンを回顧するのはよくある手ですが、それを観察日記のみで全て表現しているところが秀逸ではありませんか。

 しかも回顧だけではなく、最後に先生のコメントを入れることできちんとエンディングとしての役割も果たしている点も見逃せません。
 もっと言えば、原作のストーリーには一切手を加えずにエンディングのみでここまで綺麗に纏めたのはほんとすごいと思います。
 さらにそう考えると、それができる下地を作った藤子・F・不二雄氏はやっぱり偉大でありコミックス版はただの演出不足であったという結論にまで至ってしまうから不思議なものです。

 だけどこれ、創世日記を映画館へ観に行った子供たちはちゃんとエンディングまで観たのかな。音楽流れ始めたところで席立っちゃったんじゃないかしら。ね。
 あと学校の先生、「地球作りました」なんて突拍子もない宿題に対して平然とコメント返してんじゃねぇぇぇ。