2004年7月16日(金)   今日は少なめで
 先月から自社でお仕事してきたわけですが、とうとう来週頭から客先へ移動して作業することになりました。
 今度の職場はネット環境がないそうなので、すんごい先行き不安です。
 メールすら特定のアドレスにしか無理だなんて。オイラまた禁断症状起こすかも。

 それに加えて、今度の水〜木と一泊二日の出張が決定しました。
 場所は横浜
 んー。一瞬「オフ会」という単語が頭を掠めたけど、多分時間的に無理だろーなー。飲み会やるとか言うてるし。週末ならまだ土曜日まで滞在してとかやりようはあったんでしょうけどね。
 とりあえずストイックにお仕事だけして帰ってきます。発狂するかも。

 あー、そうだ。出勤先が変わるんだから定期買っておかなくちゃ。
 それと出張のための新幹線のチケット。つかチケットを自分で買ってこいという会社ってどうなんよ。しかも金券ショップで買うことを強要する会社ってどうなんよ。


 とりあえず今日は久々にヤフオクで白熱した結果不本意な値段で落札してしまったので、日記もそこそこにして凹んでおきます。なんでCD一枚に5950円も出すかなぁオイラ。
2004年7月17日(土)   CMがムカつくから、広末ですらムカつくようになってきた
 朝10時半まで寝て(暑くて眠りきれなかったけど)、とある企画の作成作業をして(近日公開予定)、「おもひでぽろぽろ」のラスト15分だけビデオで見てダダ泣きして、マサルさんのビデオを久々にちょっとだけ見て、お絵描き作業して、PC内でもお絵描き作業して、DDRのサントラを聴きまくって、「カードキャプターさくら」の再放送を見てちょっと泣きそうになって、PCの前で一人カラオケして、DVD見て、そして今に至る。
 今日は笑いあり、涙あり、感動ありの充実した一日でありました。


 昼ごろ、電話が。

母「ODNから電話ー」

 ついに来た。オイラはそう思いました。
 ちなみにオイラはプロバイダとしてODNを使用しているのです。

女性 「ODN××の○○と申します。
    いつも当社のインターネット接続サービスをご利用頂き、ありがとうございます」

オイラ 「いえいえこちらこそお世話になってますー」
女性 「この度、ODNはYahoo!BBと提携いたしまして
    5ヶ月間の無料接続サービスを実施する事になりました」


 ああ。やっぱり。
 以前に提携のニュース聞いたときから、こういうのが来るだろうなぁとは思ってました。
 どっかの記事で「ODN会員の土壌にYahoo!BBの市場を開拓していく」と語っていた時はオイオイとか思った。顧客の意思は無視ですか。ソフトバンク必死すぎ。正直、引く。

オイラ 「はぁ、そうなんですか」
女性 「無料サービスに当たって特に何かご都合の悪い点はございますか?」
オイラ 「いえ、別に」

 妙な事を聞く。
 そんなもん、短所をそちらが挙げてから確認してもらわないと何がご都合悪いかとかさっぱりわからんではないか。

女性 「はい。わかりました。
    無料サービス期間が終わってやはり元のままが良いとなった場合は…」

オイラ 「あーちょっとすみません」
女性 「はい?」

 いつ誰がサービスに参加すると言ったか。話を急きすぎて、なんかその辺の悪質勧誘電話と変わらなくなってます。
 宣伝はいりません。さしあたり重要な情報だけを引き出すことにします。
 確か以前のYahoo!BBの無料キャンペーンでは、ISDNは対象外になっていたはず。

オイラ 「まず、うち今ISDNなんですけど、それでも完全無料なんですか?」
女性 「はい。デジタル回線をアナログ回線に変える工事費もこちらが負担致します」

 お。ソフトバンクもしかして頑張ってる?

オイラ 「無料期間が終わってやっぱりISDNに戻したいとなった場合はどうなりますか?」
女性 「そちらも、キャッシュバックという形で工事費は後からお返しさせていただきます」

 む。いかん、ちょっと惹かれている自分がいる。
 落ち付け、あのソフトバンクだぞ。

オイラ 「工事期間中はしばらくネットに繋げない期間とかも発生するのでしょうか」
女性 「そう…ですね。
    状況によって変わりますのでなんとも言えませんが、早ければ何日もかかりませんよ」


 早いわけないっつーの。
 無料期間終了時なんて、みんな一斉に工事依頼入るんでしょ?

女性 「でもADSLでしたらISDNより各段スピードも上がりますので…」

 来ましたよ。ADSL推進キャンペーン側の人間の定番の言い分。
 こないだNTTの店舗に話聞きに行った時も、店頭で半分コスプレみたいなお姉さんがしきりに回線速度の違いを体験しませんかと言い寄ってきました。
 どうやって体験するのかと思ったら、なんのことはない、「計算上こういう動きをする」という状態をFlashで再現しただけのwebページを見せられました。こんな理想値、何の参考にもならん。そもそもそんな早い回線あったって、使う局面がない。

オイラ 「でも、ADSLの速度は理想通り出るとは限りませんよね」
女性 「そうですねぇ。お客様はWindowsは何をお使いですか?」

 は? なぜWindowsのバージョンを聞く?

オイラ 「98SEですが?」
女性 「ああ、それでしたら早くなりますよ!」

 ごめんなさい。日記書いてる今も、未だにこのやりとりの意味がわかりません。

オイラ 「いや、Windowsは関係ないと思うんですけど…
    基地局からの距離によって速度変わりますよね?」

女性 「ああ、そうですね」
オイラ 「…えーと、とりあえずその無料キャンペーン?」
女性 「はい」
オイラ 「参加するかどうかはいつまでに決めれば良いですか?」
女性 「8月31日までです。では参加の意思がございましたら(電話番号)までご連絡下さい」
オイラ 「はい。考えておきます」


 さてどうするかな。
 以前は光通信を考えてたんですけど、NTTで聞いてきた話ではちょっと現在魅力減退気味。
 それなら値段も安いADSLでしばらくお茶を濁しておくのも悪くないかなぁとか思い始めてます。最悪でもISDN並みのスピードぐらい出てくれれば、使う分には全く問題ないですしねぇ。悩み所です。

 あ、ちなみに今日の電話の人は80点。
 ちゃんと踏みこんだ内容まで話が出来たところが高ポイントでした。
2004年7月18日(日)   日記だYO!
 今日もまた充実した一日でありました。

 今日はユウさんと一緒に梅田のゲーセンで一日遊びました。
 ああ、何日ぶりだろう。ここまで徹底的にDDRやったのって。ホラ、今暑いですから、すぐ汗だくになってしまって普段はあんまり踊れないんですよね。

 だけど今日は汗かいても良い恰好で出たのでバッチリ。
 暑くなったらトイレで顔を洗えばスッキリ。
 水分補給はたっぷり。
 新しく買った靴もだいぶ慣れてきてしっくり。

 休憩がてら、シューティングゲームをちょっぴり。
 コイン入れた途端にいきなりフリーズしてドッキリ。
 店員のおじさんが立ち上げ直している間まったり。
 やっとプレイ始められたと思ったら、開始1分立たないうちに全滅してガッカリ。

 丸一日踊ったのでいい感じに疲れてぐったり。
 だけどなんだか心地よい疲れなのでうっとり。
 家に帰ったら晩御飯が焼肉で、疲れてたオイラのニーズにぴったり。
 今日は良く眠れそうな気がします、ぐっすり。


 ノリで韻を踏んでみたら、案外上手いこといったのでビックリ。
2004年7月19日(月)   朝令暮改
母  「ねぇねぇ」
オイラ「ん?」
母  「見て見て。うちの庭で採れたキュウリ」

 それは、その手に握られた直径10cm長さ50cmくらいある鈍器のような物体のことを言っているのでしょうか母君。


 というわけで皆様お元気ですか。のっぽ ゴン太郎です。頭痛いです。
 最近になってやっとわかってきました。一日パソコン画面睨んでたらそりゃ頭痛くもなるよね。うん。

 昨日は疲れてたので夜12時くらいにはとっとと寝たんですが、なんだろな。眠りが浅いのかな。朝10時くらいまで寝てたのにまだ眠いです。

 しかも今日も例によって暑かったでしょ。
 ほんとはお絵描きするつもりだったんですけど、もうなんかとてもじゃないけど描いていられなかったのでギブアップ。丸一日ゲームしてました。シンフォニック・レイン超鬱になった。ほんとにこれバッドエンドじゃないのかと思うくらい。誇張でもなんでもなくこんな感じでした。


 i||| _| ̄|○ |||i


 そんな感じで一日を終えて晩御飯。
 暑さでバテ気味な身体に豚肉はいいスタミナになりそうです。
 そして瓜のスープ。冬場に食べれば身体が温まる逸品ですが、夏は体調を整えるのに良い役割を果たしてくれそうな気がします。ね。この輪切りにされた大きな瓜とか…

オイラ「…母よ」
母  「ん?」
オイラ「これ、もしかして昼間見せてたキュウリ?」
母  「うん!」

 あー。とうとうキュウリですらなくなってしまったのね。
2004年7月20日(火)   Bon Voyage!
 さて今日から新しい仕事場に移動しての作業と相成りました。
 今回は客先のビル。しかも10階。高い。眺めは良い。飛行機突っ込んできたらイチコロ。

 空調とかは非常に良い感じなんですが、食堂がちょっとエーな感じ。
 今日は売店でおにぎりやパンを買ったんです。
 ちなみに焼きたらこおにぎりとサラダサンドとあんパン。なぜあんパンかと言うと、昨日シンフォニック・レインの鬱加減にいたたまれなくなってその後でCLANNADやったからです。あんパンっ。

 で、その取った商品をレジまで持っていきます。
 商品の合計値段を計算します。オイラが。
 支払われたお金をトレイに入れます。オイラが。
 お釣りをトレイから取ります。オイラが。
 そして買い物終了。

 あれれ! 店の人が絡んでこないよ!

 正直驚愕しましたね。店の人、レジくらいやろうよ。
 試しに「すみません、金額の計算を…」と控えめに主張してみたところ、あっさり電卓を寄越しやがりました。えーと。これは角で殴ってくださいという意味に取って良いのかな。


 とりあえず。
 とりあえずそういうわけで、こないだの日記にもサラリと書きましたけれども、オイラは明日横浜へと出張って参ります。皆様お元気で。

 横浜かぁ。去年のゴールデンウィークにもオイラ横浜行ったんですよねぇ。行ったはずはずなんですが、横浜らしい記憶がないのはなぜだろう。(ケーキバイキング→カラオケ→お宅訪問というスケジュールだったから)

 さて、その置き土産というわけではございませんが、今日はとある企画を公開いたします。
 仕掛け人は当サイト影のメインコンテンツ、HERO。
 企画構想から公開までおよそ一年という、壮大な手間暇をかけたように見えるその企画とは!

 「シークレットサービス 〜電波広告にツッコミを入れる!〜


 んでは、横浜行ってきまーす。
2004年7月21日(水)   伊勢崎町ブルース
 誰が更新しないと言った!!

 というわけで、皆様こんばんは。現在晩の1時15分。
 のっぽ ゴン太郎 in 横浜です。ネットカフェから更新中。ネットジャンキーと呼ぶが良いさ!

 本当はもっと早くにネカフェに来たかったんですが、もーみんな飲み会好きねー。ついていけない。ついていけないからさっさと別れてゲーセン行ってました。お前の方がついていけないと言う幻聴が聞こえるよママン。

 ついでになんかMSNも入ってたのでちょっとログインしてみたり。
 だけどさすがに一時過ぎてるとほとんど誰もいないね。ちょっと寂しかった。寂しさのあまりPCを再起動してやった。(←超迷惑)

 んじゃ今日はもうこの辺で。眠いし。
 明日か明後日あたり、写真つきで横浜日記書くと思います。お楽しみにー。あとシークレットサービスの方もヨロシクー。んでは。

 むー。さすがにメモ帳での更新は辛いにょ。
2004年7月22日(木)   横浜出張記
 つーわけで横浜から帰ってまいりました! のっぽ ゴン太郎です。
 なんやかんやで慌しい旅でした。まぁ仕事で行ったんだから仕方がないですけど。

 まぁそうは言いましても何もしないで帰ってくるのも味気ないので、適当に写真を撮ってきました。今日はこの写真を使いまして、のっぽ ゴン太郎の視界を皆様にも体験していただこうと思います。


 7月21日。

出発の朝。
うっとおしいくらいの青空。
太陽に殺意を覚える。
一旦仕事場に寄ってノートPCを持ち出す。
人を殺せそうな重さに閉口しながら新大阪駅へ。
新幹線。のぞみです。
世界の車窓から。違う。
いよいよ大阪を発ちます。
車内アナウンス。
「ガッ………………ガチャ」
なんか喋れ。
「関ヶ原」という看板が見えたので
慌ててシャッターを切ったら
ちょうど通りすぎた鳥居が偶然撮れた。
多分何かの暗示。もしくは呪い。
山にすんごい雲がかかってた。
これが噂に聞くフェーン現象か。
10時37分、ちょっと早めの昼御飯。
その名も「花がたみ」。有体に言うと幕ノ内弁当。
「赤3」「青1」「黄4」などの、
ズラリと並んだ着色料表記が食欲をそそる。
食後の「花がたみ」の末路。
隣の席のおばちゃんが食べていた
「かっぱめし」に美味しそうさ度で負けた。
新横浜着。暑い。
なんとなくドラクエの「やけつくいき」を思い出す。
時間があったので、ドトールで小休止。
「ドトールのリキッドアイスコーヒー」って書いてあったんですが
リキッド(液体)じゃないアイスコーヒーって何よ。
出張先の会社着。
長かった。とんでもなく暑かった。
背広なんて着てくるんじゃなかった。
久々に汗で腕がかぶれた。
とりあえずトイレトイレ。
なんかトイレのドアに辿り付くまで、
ダンジョンのような通路だった。
扉開けたらラスボスいたりして。
丸一日会議した後、一同で飲み会突入。3時間半粘った。
生まれて初めてドラゴンフルーツ食べた。
酸っぱくないキウイって感じだった。つまり味が無い。
ホテルは横浜スタジアムの傍。
今日は阪神戦をやっていたらしい。
一緒に行った同僚のUくん(阪神ファン)、
通りすがりの阪神ファンと意気統合。
ホテルがなんかキャンペーンをやるらしい。
3950円で「サンキュー!ゴメンネ!」。
その下の方には5390円で「ゴメンネ!サンキュー!」と書いてある。
意味がわからない。
夜の町に繰り出す。
繰り出したはいいが、びっくりするほど店探すのに苦労した。
ラーメン屋に入ってラーメンを食す。美味しかった。
ゲーセン発見。
飲みに行こうとしている同僚二人を見捨てて突入。
ゲーセンには激しい引力があると知る。
IIDX、ポップン、ギタドラ。
音ゲーはそこそこ揃っていた。
ていうか既に12時過ぎてるんですけど、
風営法は良いのかゲーセンよ。
ゲーセンを後にして、ネットカフェへ。
MSNにログインし、日記を更新する。
自分でも何やってんだろと思う。
ホテルの部屋。超眠い。
風呂上り、さっきコンビニで買ってきた
牛乳のパックを一気飲みする。
自慢じゃないがミル中だ。
ついつい深夜番組など見てしまった。
コージー冨田の鈴木史郎のマネは似てないと思う。
既に3時過ぎ、さっさと寝よう。
携帯のアラームをかける。

 7月22日。

寝過ごしかけた。アラーム鳴らなかった。
昨日の晩、一度アラームの動作テストをしたのが敗因。
時刻設定が直っていなかった。
朝食を食べに降りた後、荷物を取りに自分の部屋に向かう。
鍵をガチャガチャやって開かないなぁと思ったら、階を間違えていた。
これは当局の陰謀だ。
今日もまた出張先に出社。
途中、コンビニに寄って昼食を買っておく。
「彩家」という看板があった。
「あやや」か。「あやや」なのか。
会議を終えてお昼御飯。
焼きたらこおにぎり、焼きそばパン、ウィダーinゼリー。
ウィダーは未だに10秒でチャージできない。
お仕事終わったー。
夕方の帰り道。ちょっと涼しくなってる。
せっかくだから、帰る前に
新横浜のラーメン博物館に寄ってみた。
中は夕陽に照らされた昭和の街並みを再現している。
時々SEで飛行機の音が鳴り響くたび、
「空襲!?」と思ってドキドキする。
「ご注意
お金を入れてメニューボタンを押さずに一定時間が経ちますと、
全額小銭で戻ってくる場合がございます」
イカス。
ラーメン。美味しかった。
悲しいのは、昨日の夜食べた普通のラーメンと
同じ感想しか出てこないというオイラの味音痴っぷり。
あげパン。
昔、給食で出た時は大喜びしたものだ。
懐かしさのあまり買って食べた。
揚げたてアツアツだった。
冷めた冷たいあげパンに慣れてたオイラとしては
激しく邪道だと感じた。
新横浜、新幹線に滑り込みセーフで乗り込む。
とうとう横浜を去るときが来た。
感慨深い。ごめん、嘘。仕事ばっかりであんまり実感無い。
あっというまに大阪着。
なぜそんなに早いのか。寝てたからさ。
帰りがけ、コンビニでアイス買った。美味しかった。
やっぱりラーメンの時と同じ感想しか出ない。
そんな自分が大好きさ。
2004年7月23日(金)   トウモコロシ
 今日は金曜ロードショーで「となりのトトロ」。
 午後のお仕事を切り上げて研修に出たため、早く帰れたので見ることが出来ました。

 んー。しかし、こんなこと書くのもアレですが、オイラ、トトロはあんまり楽しみでもないんですよねぇ。
 なんでかというと、セリフ回しとか、次のシーンとか、CMに入るタイミングとか、ここでメイが足を滑らすとか、全部覚えちゃったから。そう。つまりオイラはトトロが好きってことだ。

 それにしても宮崎作品って子供の描写にものすごい魅力を感じますね。
 メイの数々の仕草はあの年代の子供っぽいリアルさがあるし、さつきは小学生ながら気丈で妹思いなところが良い感じだし、カン太にかけては不器用な優しさが垣間見えて甘酸っぱいし、宮崎駿監督は本当にロリコン巨匠だなと感じます。


 さて。
 そういうわけで来週の金曜ロードショーはいよいよルパン三世です。
 さすがに来週も早く帰ることができるとは思えませんので、忘れないようにビデオをセットしておく必要があります。ちなみに前回ビデオ録画をしたのは去年のルパン三世でした。どんだけ使ってないか。
 予約を忘れないよう、木曜日のオイラにはしっかりしておいてもらう必要があります。

 となれば、これをやっとくしかないでしょう。


☆木曜夜のオイラへ☆

明日、金曜ロードショーの
「ルパン三世」を録画すべし!


 三年連続で同じことやってます。既に恒例です。進歩ないとか言うな。
2004年7月24日(土)   27
 NHK教育が送る24時間テレビ、「24時間 囲碁教室」!
 2004年夏、放送予定!(大嘘)


 そんなわけで、こないだヤフオクで落札したCDが届きました。いや、本当は三日ほど前に届いていたんですけど、不在でして。というのもちょうどその時だけうちの母が。え。ああ。どうでもいいですか。そうですか。

 「ナムコ ベストヒットパレード!」

 昔のナムコのゲームから生まれたボーカル曲を集めたCDです。発売見たら1990年でした。14年前。オイラ小六くらい。当時の担任の先生というのがオイラと同じ苗字で。え。ああ。どうでもいいですか。そうですか。

 オイラとしては「ワンダーモモ」の曲が欲しかったために落札したCDなのですが、実際にトラックリストを見てみるともっとオイラのハートを鷲掴みにする曲があったのです。そりゃもう掴みすぎて握りつぶしてしまうくらいの強さでぐわしとですね。え。ああ。しつこいですか。そうですか。

 「花のチャイクエ音頭/チャイルズ」(チャイルズクエスト)
 「レベルUP!ときめいて/チャイルズ」(チャイルズクエスト)

 チャイルズきたー!
 チャイルズ。実在したアイドルグループ。石井光三オフィス所属。メンバーはりん(久留龍子)、きりこ(磯野貴理子)、ゆうこ(茂原裕子)。全員寸足らずの子供みたいだからチャイルドの複数形でチャイルズと名付けられた。ちなみにゲームの中でもツッコまれてるけど本当の複数形はチルドレン。第五代いいとも青年隊。

 そんな彼女たちが本当に歌っていました。
 個人的にチャイルズクエストは大好きだったので、本物のチャイルズの歌声が聴けるなんて。これが感動せずにいられますでしょうか。いーや、いられない。

♪それ シイココ シイココ うれしいな

 うわぁ。(感動の涙)


 それにしてもフジテレビの27時間テレビは、さすがバラエティで押すと強いなぁ。
 なんというか、分かってる。
 マジオネアで、ネプチューンの中からホリケン選ぶあたりが実に分かってる。
 B21スペシャルやとんねるずのコントが見られるってあたりが実に分かってる。

 とりあえず、極楽の加藤さん超がんばれ。なんかTBSのスーパーサッカーに行っちゃったけど。  



☆木曜夜のオイラへ☆

明日、金曜ロードショーの
「ルパン三世」を録画すべし!
2004年7月25日(日)   うだうだっと日曜雑感
 今年の27時間テレビはほんと面白かった。
 特に昨日スマステを通じてフジテレビとテレ朝が同時中継やったのを見た時には、ホント驚きました。これ革新的ですよね。思わずチャンネルをカチカチ切り替えて遊びましたよ。しかもその前に、TBSともちょっと連携してたよね。ほんとよくやったと言いたい。

 生放送というのは基本的にドタバタするもんで、見てる側にそのドタバタを暖かく見守れる懐の広さがあればいいんですが、普通視聴者は自分が楽しみたいからテレビを見るわけで、ドタバタされると大抵は引いて冷めた目で見てしまうんですよね。

 例年の24時間テレビはそのパターンが多かったんですが、今年はテンポもいいし見てて飽きませんでした。考えられるパターンでちゃんとフォローを数種類用意してあったっていうのもあるかな。めちゃイケのノリってこういうのに向いてるのかも。

 あーまぁいいや、そんな小難しい推察は。

 とにかく、例年になく面白かったです。
 24時間テレビ系で面白いと思ったのって、大昔に明石家さんまの車をぶっ壊す企画をやってたころ以来じゃないかしら。あれは腹抱えて笑ったもんなぁ。


 まぁなんのかんの言って日中は見てなかったけど。
 今日は急遽おともだちのスラりんに誘われてスラりんちまで行ってたのです。
 おもしろ画像見たり、「わらいのじかん2」のビデオ見たり、ファミコンしたりして遊びました。ファミコンというのは家庭用ゲーム機の総称としての記号ではなくて、文字通りファミコン。久々に「ドラえもん」をクリアまでやった。

 あ、そういえば今日なんかすんごい雷雨がありましたよね、関西圏の方々。
 すんげかったー。雷、5発は落ちたもんなー。
 スラりんちにいる間に我が家が消し炭になってるんじゃないかと心配したよ。



 ☆全く脈絡のないニュース☆

「ババヘラ」に根強い人気 名物アイス、HPや通販も

>ババヘラとはイチゴ味とバナナ味のアイスをコーンに盛った秋田名物。
>「ババ(おばあさん)」がヘラで盛りつけるところから、地元の高校生らが10数年前に名付けたらしい。


 つまり、「ババヘラ」というブランドにとって味は全く関係なくて、「おばあさんがヘラで盛り付ける」というところがポイントなんですね。
 ということは、商品価値はアイスそのものではなく「おばあさん」にあるってことだ。

 さぁ、みんなも秋田に行ったらおばあさんを買おう!(違)



☆木曜夜のオイラへ☆

明日、金曜ロードショーの
「ルパン三世」を録画すべし!
2004年7月26日(月)   物を理解する視点
 私が道を歩いていると、前から一人の男が歩いてきました。
 その男は赤い洗面器を頭に乗せています。
 不思議に思ったあなたは、尋ねました。
 「あなたはどうして赤い洗面器を頭の上に乗せているのですか?」
 すると男はこう答えました。

 「赤が好きだからです」

 聞きたいのはそこじゃない。


 三谷幸喜が好んで使う「オチのない話」にオチをつけてみました。みなさまこんにちは。のっぽ ゴン太郎です。
 他の案としては「先日私も赤い洗面器を頭に乗せた人を見かけまして、なぜそんなことをしているのかわからないのでとりあえず真似をしてみたのです」というマトリョーシカ系、都市伝説系、かさぎり羽系なネタも考えてみたのですが、説明が長いしかさぎり羽の例えも合ってるんだか間違ってるんだかわからないというか、そもそもいくらタイムリーとはいえ一般的には存在を知ってる人すら少ないと思うので割愛させていただきます。こんにちは。のっぽ ゴン太郎です。何回挨拶する気ですか。


 さて前述の「オチのない話」というのは好みの分かれるネタでございまして、これは「オチがない」というもどかしさに面白みがあるわけですが、その辺のニュアンスを解さない人には何が面白いのかさっぱりわからないという現象を引き起こします。
 オイラは以前からこれを「視点の問題」と名づけておりまして、つまり「こういう見方をすると面白いよ」という視点を見つけられるか否かの差が面白さを感じられるかどうかに影響してくると思うのであります。

 なんて語り出したのも、こちらの論述(7/24日記)を読んでうわぁオイラの言いたいこと的確に述べてるよと思ったからなんですけど。
 例えばうちの母なんかはこの視点が狭い人なので、例えば「すごいよ!マサルさん」を見せてもその面白さがほとんどわかっていません。シュール系は完全にダメ。「母さん」のネタが全くウケなかったのには吃驚しました。

 この「視点」というのは、ある意味「文化」とも言えるかもしれませんね。
 例えばオイラたちがアメリカンジョークに笑えないのもアメリカーンな文化に慣れ親しんでいないからでしょうし、若者がおやじギャグに笑えないのもおやじーンな文化に慣れ親しんでいないからではないでしょうか。おやじーンって何ですか。

 つまり文化的背景を知って視点を確保すれば、「ふとんがふっとんだ」的なギャグで大爆笑できるかもしれないのです。多分界王様もその類です。

 もっとわかりやすい例でいえば、内輪ネタ。
 あれほど明確に、知っている人と知らない人との間で温度差の生まれるネタはそうそうないでしょう。
 オイラが「グァムのゲーセンでDDRやって盛り上がった」なんて話をしたとしても、そんなネタで談笑できるのはHEROかHEROかHEROくらいだと思います。

 「視点の問題」というのは、要はそういうことです。

 ひとつ付け加えるとすると、それでは「万人に好まれる作品ってどんなのか」ということでしょうか。
 結局それは、その視点が誰にでもわかりやすい容易なもの、もしくは誰もが当たり前に知っている知識をベースにしたものと言えるかと思います。

 その意味では漫才なんかは非常にわかりやすい。
 だって二人の人間が普通に面白い会話をしてるだけなんですから。
 大抵の人間は誰かと会話して暮らしてきたわけで、そりゃ視点を掴みやすいはずですよね。まぁ途中で浪曲とかをネタにされると、若い世代には何なのかサッパリわからないでしょうけど。


 結局、書き手は読み手が理解できるような書き方を、読み手は書き手を理解するような読み方をするのが理想的ってことですね。
 うん。まぁ、つまりあれだ。要は日記が面白くなかったからってそれは一概にオイラのせいではないってこった。うわぁ。逃げだよ逃げ。とりあえず赤い洗面器を頭に乗せてきます。なんでか。だって赤い洗濯機を頭に乗せるのは重過ぎるじゃん!




☆木曜夜のオイラへ☆

明日、金曜ロードショーの
「ルパン三世」を録画すべし!
2004年7月27日(火)   夏はお化けのシーズン
 なんか、昨日書いた「赤い洗面器」の案が続々と!(ここ7/27ここ7/27)
 ここまで来ると、この「赤い洗面器」ネタはみんなでオチを考えようと言う大喜利だったんじゃないかと思えてきますね。のっぽ ゴン太郎です。なお、オイラの鞄には若干の余裕がございます。

 それに触発されたと言うわけではございませんが。

 折りしも季節は夏。夏と言えばスイカ。スイカと言えば塩。塩と言えば上杉謙信。上杉謙信と言えば川中島の戦い。川中島の戦いと言えば激戦でたくさん武将が死んだ。死んだと言えば幽霊。幽霊と言えば怪談話。

 というわけで、今日から三日間、ちょっとSSっぽく怪談話を書いてみようかと思いました。この結論に至るまでになんかものすごく遠回りした気がします。まぁいいです。そんな人生もアリです。


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☆三夜連載創作怪談

   第一夜 山小屋の雨宿り



 やあ、よく来たね。
 まぁそんなところに突っ立っていないでこっちへお座りよ。いくら夏といってもこの大雨の中山道を歩いてきたんじゃ体冷えてるだろ?

 はい、お茶。熱いから気をつけてね。
 雨すごいねぇ。こりゃしばらく止まないな。
 何かお話しようか。うん。これは僕が実際に体験した話だよ。

 僕の所属していた山歩きサークルは毎年この山に合宿登山に来るんだけど、ある年一人の部員が死んでしまったんだ。入部したばかりの一年の男子だった。
 表向きは雨でぬかるんだ道を踏み外して崖に転落したことになってるんだけど、実は違った。
 つまらない諍いで他の部員に突き飛ばされたんだ。
 その場に居合わせた部員はみんな示し合わせて、このことを単なる事故にした。大っぴらな事件にはしたくなかったんだね。
 実際突き飛ばされたって言っても事故みたいなもんだし、警察も単なる事故として処理したんだ。

 そしてその翌年、サークルはまたこの山に来た。合計十人だったかな。
 最初は調子よく登っていたんだ。天気も良くて、風も少なくて、絶好の登山日和だった。
 ところが、六合目を過ぎた辺りから急に雲が出始めて大雨が降り始めてね。雨具でも凌ぎきれないくらいの大雨。部員みんな身動きが取れなくなってしまったんだ。

 その時、一人が山小屋を発見した。
 みんな天の助けだと言わんばかりに山小屋に飛び込んだよ。
 山小屋と言ってもほんとにただの小屋で、灯りになるものすらなかった。
 暗くて隣の人の顔すら見にくかったけど、まぁそれでも雨が凌げるなら十分ってもんだ。
 部長が順番に番号を叫ばせて点呼を取り、人数が揃っていることを確認した。みんな、やっと落ち着くことができてホッとしたよ。

 そうしてしばらくじっとしていると、雨が小止みになってきた。
 部長がそろそろ大丈夫だろうと判断したので、みんな小屋を出たんだ。
 空はどんよりとした雲のせいで薄暗く、ものすごく不気味な雰囲気だったのを覚えてる。

 その時、部員の女の子が悲鳴を上げた。
 みんなビックリして彼の指差す方向を見ると、そこには人が一人倒れていた。
 慌てて駆け寄ってみると、それは二年の部員だったんだ。
 一目見てすぐ、彼がもう死んでいるとわかった。頭が岩か何かで殴られたように凹んでいたからね。
 傷口から流れ出したであろう血はすっかり雨にさらわれていた。

 そうなんだ。つまり、彼は山小屋に入る前に殺されていたんだよ。
 おかしいじゃないか。部長は山小屋の中で点呼を取った。人数は全員揃っていたはずだ。なのに一人は既に死んでいたんだよ。

 そこでやっとみんなは気づいた。
 一人、部員じゃない人間が混ざっているって。
 いや、それは正確じゃないな。だって、混ざっていた人間は部員だったんだから。
 そう。もうわかったよね。それは前の年に崖から落ちて死んだ例の部員だったんだ。

 そこからはみんな大騒ぎさ。我先にとその場から逃げ出した。
 しかも部員の霊は追いかけてくる。これは怖いよ。
 あの時現場にいた人間かどうかなんてのはもう問題じゃないんだね。彼にとっては、サークルの人間全員が憎かったんだ。

 あ、雨が止んできたね。どうする? もう行くの?
 そうか。残念だな。せっかく話が盛りあがってきたのに。

 じゃあ結論だけ簡単に言うね。
 それ以降、あのサークルの人間がこの山に来ると部員の霊が出てきて殺されてしまうんだってさ。
 君も気をつけて山を降りてね。あのサークルの部員だろ?
 あはは。やっぱり。わかるよ、なんとなくね。

 え、逃げた部員たちはどうなったか?
 そりゃ逃げるといっても足場の悪い山道のことだからね。途中で足を踏み外して崖から落ちたり滑って岩で頭を打ったりしてみんな次々と死んじゃったよ。

 うん。一人残らず。追いかける僕の見てる前で。




☆木曜夜のオイラへ☆

明日、金曜ロードショーの
「ルパン三世」を録画すべし!
2004年7月28日(水)   デジタルな方向で
 おいちゃんのご冥福をお祈りします。

 そうそう、実はオイラ今週末の土日、咲人さんとこのオフのお誘いを受けたので行ってくるつもりなのです。久々のオフですので、非常に楽しみにしているのです。
 なのですけど、咲人さん。
 台風をメンバーに入れるのはどうかと思うの。


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☆三夜連載創作怪談

   第二夜 心霊JPEGファイル



 「この画像に映っている霊が目を完全に開けたとき、霊がパソコンの持ち主を消してしまうそうですよ」

 そう言って後輩Hはインターネット上のwebサイトから俺のパソコンに一枚の画像ファイルをコピーした。
 画像はどこかの部屋を写真で撮ったもの。しかし、ベッドの隅に目を閉じた人の顔のようなものが浮かび上がっている。いわゆる心霊写真というやつだ。

 そういうのが好きな後輩Hとの話の流れで、なぜか俺は最近話題になっているらしいその画像を見ることになった。
 噂では、この画像に写っている人の顔は見るたびにだんだん目が開いてくるらしい。
 そして完全に目が開ききった時…

 「バカバカしい。あるわけないだろそんなこと」

 そうだ。単なるデジタルデータである画像ファイルに霊が宿るなんてことはありえない。
 いや、もしかしたらウィルスか何かで画像ファイルを書き換えているのかもしれないな。それでもそれは霊のせいではない。あくまでウィルスだ。

 「それを確かめる為にダウンロードしたんですから。時々開いて見てくださいよ」
 Hはしつこい。適当に返事をしておく。


 それから数日後。俺はすっかり忘れていたが、大学でHに「画像見てます?」と聞かれたので久しぶりに開いてみた。
 以前と変わらない画像。どこかの部屋。ベッド。そしてその隅に、

 薄目を開けた人の顔。

 俺はしばらく固まった。
 最初見たときは完全に目が閉じていたはずだ。
 俺の記憶違いか。いや、そんなはずはない。少しとは言え開いているのと閉じているのとではぜんぜん違う。そんな次元で覚え違いをするはずがない。

 ではなんだ。
 本当に霊か。いや、そんなはずは。
 ウィルス。そう、きっとウィルスだ。この画像を取ってきたあのページを開くと感染する仕組みか。
 いや、もしかしたらHのやつが、こっそり俺のパソコンに仕込んだのかもしれない。アンチウィルスソフトに引っかからないところを見ると新種だろうか。
 とりあえずデータのバックアップだけ取っておいてその日は寝た。


 翌日、気になって仕方がなかったので、俺は朝イチからその画像を開いた。
 半眼になっていた。
 明らかに昨日より目が開いている。

 俺はしばらく考え込んだ。
 アンチウィルスソフトが頼りにならない今、確実な対処の方法はOSの再インストール以外ないだろう。
 目が開ききるのがタイムリミットだとすれば、もうあまり時間がない。

 しかし。
 この画像は検証のためにダウンロードしたのだ。
 どうせなら、最後まで付き合ってやっても良いのではないか。
 所詮ウィルスにできることなど、最悪でもパソコンを壊す程度。中古パーツを寄せ集めて作ったこのマシンなら、別に壊れてもそんなに問題ではない。
 そう考えた俺は、そのまま放置することにして大学に向かった。


 だが、事態は意外な方向に転がった。
 大学で会った後輩Hが、真っ青な顔をして俺にあの画像を削除しろと言ってきたのだ。
 何があったのか細かい話は全く要領を得ないが、どうやら俺以外にあの画像を検証しようとしていたヤツがいたらしいことだけはわかった。そいつに何かあったのかもしれない。

 後輩Hの珍しく切羽詰った表情を見て少々怖くなった俺は、その日早めに大学から帰ると、早速パソコンを立ち上げて例の画像を開いた。部屋。ベッド。人の顔。

 そして、八分くらい開きかけた目。

 その目は尋常じゃなく赤く血走っており、顔もなんだか恐ろしい形相に変わってきていた。
 …危なかった。
 悠長にしていたら完全に開ききってしまっていたかもしれない。俺は少なからずぞっとした。

 そのままマウスを動かして問題の画像にポインタを合わせ、キーボードのDeleteキーを叩いて削除。
 これで安心。もうこの画像に関わることもあるまい。

 俺は肩の荷が下りた気分になりながらWindowsをシャットダウンしようとして、ふと操作の手を止めた。
 しまった。あの操作だけでは画像はなくならない。ゴミ箱に隔離されるだけだ。基本中の基本じゃないか。くそ。

 慌てて俺はシャットダウンの操作をキャンセルし、デスクトップのゴミ箱を空にする操作をした。
 これで間に合いませんでしたなんてことになったらマヌケにもほどがある。
 操作が終わるまでのほんの一秒足らずの時間が、祈るような長い時間に思えた。
 シャカッ。小気味良い音とともに、操作は終了。
 念の為、ゴミ箱を開いて中身が一切なくなっていることを確認して、俺はほうとため息をついた。気づくと手に汗すら握っていた。


 落ち着いてみるとなんだかHに躍らされたような気分だ。
 俺もまだまだ超常現象を信じるような青いところがあったんだな、なんてことを考えて苦笑つつ、俺はキーを叩いてWindowsを落とした。
 なんだか疲れてしまったので、そのままベッドに横になる。

 横になりながら、ぼんやりとこれまでの出来事を思い返してみた。
 昨日の夜で薄目だった。今朝で半眼。そしてさっきの状態。
 完全に開ききるタイムリミットはいつだったのだろう。
 壁にかけられた時計を眺めながら頭を働かせて計算し、その答えがまだ三時間も後であることがわかった時には声を出して笑った。さっきまで必死になっていた自分が本当にバカみたいだ。
 ひとしきり笑ったら眠気が訪れたので、そのまま心地よい眠りについた。


 そして三時間後。
 ふと目を覚ました俺の目の前に、あの画像に写っていた顔があった。
 カッと見開いた目は闇の中でギラギラと真っ赤に光り、鬼のような形相で俺を睨んでいた。
 ああ、そうか。ブラウザのキャッシュが残ってたな。
 最期に俺が考えたのはそんなことだった。




☆木曜夜のオイラへ☆

明日、金曜ロードショーの
「ルパン三世」を録画すべし!
2004年7月29日(木)   ノスタルジックな方向で
 新しい職場でお昼に出てくる弁当、まずいー。
 いや、弁当的にはあれで普通なのかもしれないけど、立派な食堂然とした空間で食うと何か感覚的においしい物を期待しちゃうんじゃないでしょうか。それで相対的に不味くなると。

 分析しても不味いものは不味いのです。
 何より性質が悪いのは、普通に不味いからなんとも表現しづらいということです。その意味では前の職場の食堂の方がまだネタになったなぁ。


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☆三夜連載創作怪談

   第三夜 ぼくらの終わらない夏



 ぼくは今年の夏もおばあちゃんのいなかへあそびにいきました。
 おばあちゃんのいなかは山の中にあって、ちょっとあるけば川があります。
 ぼくは、きんじょの子らとまい日いっしょに川へ行ってあそびました。

 ある日のことです。
 いつものようにみんなと川に行ってあそんでいて、ふと見ると川のほとりに一人の女の子が立っていました。
 ぼくらとおなじくらいの年の子で、うすいワンピースにサンダルといった夏らしいかっこうをしているのに、はだがものすごく白くて、丸い大きな目でじっとぼくらのことを見つめていました。

 ぼくはなんとなく話しかけないといけないような気持ちになりましたが、なかなか言葉がでてきませんでした。だから、先に話しかけてきたのは女の子のほうでした。
 「…何してるの?」
 ニコリともせず、女の子は言いました。
 かわいいけど、表情がかわらない。まるで人形のようです。

 「何って…遊んでるんだよ」
 ぼくは女の子にそう答えました。言ってから、われながらヘンな答えだなと思いました。
 「みんな、川で、遊んでるの?」
 「うん。そうだよ」

 女の子はふしぎそうな目でぼくらを見ていました。
 見つめているとすいこまれそうな目でした。
 「いっしょにあそぶ?」
 ぼくは、ちょっとゆうきを出してさそってみました。ドキドキしました。
 女の子はちょっと考えたあと、コクンと小さくうなずきました。なんだかうれしかったです。


 それから、ぼくらは夕方までみんなでいっしょにあそびました。
 ぼくらは川の真ん中まで泳いでいったり、深いところにもぐったり、魚を追いかけたりしました。
 女の子は水着を持っていなかったので、川に足をひたしてすわっているだけでした。
 だけど、魚を見つけたりみんなと水をかけあいっこしたりして楽しそうにしていました。
 女の子が笑うたび、ぼくはうれしくなりました。
 もしかしたらぼくはその子のことが好きになったのかもしれません。

 そのうち日がくれて、だんだんくらくなってきたので、ぼくらは家に帰ることにしました。
 ぼくは女の子とまた会いたかったので、「明日もいっしょにあそべる?」とききました。
 すると、女の子はちょっとかんがえたあと、さびしそうなかおをして首をよこにふりました。
 「なんで?」
 がっかりして、ぼくはそうききました。
 女の子はまたちょっとかんがえたあと、言いました。

 「…あのね。ゆうれいって信じる?」

 とつぜんそんなこと言われて、ぼくらはみんなびっくりしました。
 女の子はそんなぼくらを見ながら、はなしをつづけました。

 「ゆうれいはね、死ぬまえにやりのこしたことがある人や死んだことに気づいていない人がなるの」
 「やりのこしたことがある人は、ゆうれいになってそれをやりとげることができたら成仏できるの」
 「死んだことに気づいていない人はね、死んだことに気づいたら成仏できるの」
 「成仏できないでいるのは、いくら楽しくても悲しいことなの」
 「私も今日とっても楽しかった。でもやっぱり悲しいことだから、終わりにしなくちゃいけないの」

 女の子は、うつむきながらちょっとずつそう言いました。
 ぼくらはそんな彼女のことを見ながら、何も言えませんでした。
 だけど、ただなんとなく、ああそうだったんだと思いました。
 きっと、女の子に会ったときから、ぼんやり感じていたんだと思います。

 「私、忘れない。みんなとこうやってあそんだこと。
  ずっと、ずっとおぼえてる。おぼえてるから。だから…」

 ぼくらはその時、もうかくごをきめていたと思います。
 女の子から、おわかれのことばが出るのを。
 女の子は、下を向いたまま、いっしょうけんめい涙をこらえて、それでも、さいごはわらって、ぼくらに言いました。

 「ばいばい」

 その時、ずっと夏をくりかえしていたぼくらは消えました。




☆木曜夜のオイラへ☆

明日、金曜ロードショーの
「ルパン三世」を録画すべし!
2004年7月30日(金)   オイラはドラマー
 仕事場の不味い弁当に「紅しょうがの天ぷら」なら物体が登場しました。
 絶対何か大事なものを間違えているよ…と思ってたら、母に「ああ。普通にあるよ」と言い放たれて少なからずうろたえています。のっぽ ゴン太郎です。


☆木曜夜のオイラへ☆

明日、金曜ロードショーの
「ルパン三世」を録画すべし!

 ばっちり忘れませんでした。ルパンがあることはしっかり覚えてました。
 ただ、うちのビデオのリモコンが壊れているということをすっかり忘れておりました。なんせ一年ぶりにビデオ予約使ったので。

 うちのビデオはリモコンがないとタイマー予約できないんですが、騙し騙しリモコンを使ってなんとか録画に成功しました。この土日は見るの無理なので、来週にでも見ようかと思います。


 それにしても台風ですよ。
 なんか超大型ですよ。しかも居座ってますよ。ふざけんなって話ですよ。

 そんな中オイラは伊勢に行くのです。
 前も書きましたがこちらのオフなのです。
 わざわざ内陸の比較的穏やかな土地から降水量600mmと予想されている太平洋岸側に出るのです。

母  「あんたが伊勢行くとか言うから台風来たんだ」
オイラ「オイラは石原裕次郎か!」

 ツッコミが回りくどいってなもんですよ。
 どうしましょう。 とりあえずドラム練習しましょうか。

 しかし何もピンポイントで台風直撃しなくても。
 感覚的には台風に正面から突っ込んでいく感じです。
 俺より、強いヤツに、会いに、行くって感じなのです。

 皆さん、天気予報を見ていて大型台風が突然消滅したら、窓の外を見上げて「フー子…」と思いを馳せてやって下さい。「オイラじゃないのかよ!」ってツッコみますから。


 というわけで、多分明日は日記休み。
2004年7月31日(土)   案の定休み