今日、一通のメールが届きました。
メール内容は、ウィルスに感染してアドレス帳に入っているすべての人にそのウィルスを送っている可能性があるので、即除去してくださいと言うものでした。
このウィルスは、14日間潜んでその後Cドライブを破壊してしまうそうです。
下記の手順でウィルスのチェック及び除去をお願い致します。
手順
1. “スタート” → “検索” → “ファイルやフォルダー”をクリック。
2. “名前”の欄に “sulfnbk.exe” とタイプ。 ← これがウィルス
3. “探す場所”の欄に “C” ドライブが選択されている事を確認。
4. “検索開始” クリック。
5. もしファイルが見つかれば、絶対に開かないこと!
6. そのファイルを右クリックして、“削除”を左クリック。
7. 'sulfnbk.exe'をごみ箱に移してもよろしいですか?の質問に対して “はい” をクリック。
8. デスクトップの “Recycle Bin” をダブルクリックし、“sulfnbk.exe” を削除するか、“ごみ箱を空にする”をクリック。
もしこのウィルスがCドライブに見つかった方は、アドレス帳に入っている人全員に同じ内容のメールをしてください。 |
当然デマ。
「ウィルス警告メール」は十中八九ただのチェーンメールと相場が決まっています。
でもこれはかなり悪質ですよね。
「sulfnbk.exe」っていうファイルは
Windows自体がもともと持っているファイルで、消すと困るものらしいです。
しかしこれを考えた人はなかなかの策士だと思います。
言ってみれば、
ウィルス除去に見せかけたこの作業自体がウィルス行為。
プログラムを使わないコンピュータウィルス。
ウィルスに感染する最大のキーポイントは
「人間」です。
コンピュータがどんなに無防備であろうと使用する人間がしっかりしていれば感染することはありません。
逆に、どんなに強固なアンチウィルスソフトを導入していようと使用している人間が直接手動で実行してしまったらそれで
一発KO。
なので、ウィルスを作る側が本当に気を配るのはウィルスのプログラム技術ではなくもっと
心理的な面です。
メール本文にもっともらしい文面を書いて添付ファイルを開くように誘導するとか、そういうやつですね。
で、今回のコレ。
心理トラップのみです。
ウィルスが行う破壊活動を使用者自身にやらせようと言う、かなり大胆な罠。
考えた人はすごく頭のいい人なんでしょう。
でも迷惑だから百回死んでくれ。